2014シーズン試合結果

2014J1リーグ第9節:名古屋グランパスvsサガン鳥栖

最終更新日時 2014/04/27 14:28

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名古屋市瑞穂陸上競技場 4/26(土) 15:04キックオフ

試合前

汗ばむほどの陽気に包まれた名古屋市瑞穂陸上競技場。2014J1第9節はホームでサガン鳥栖との対戦となる。

前節、アウェイでのヴァンフォーレ甲府戦に敗れリーグ戦4連敗となったグランパス。今月に入ってから怪我人が続出、甲府戦後にはケネディ、望月の2人も離脱し、さらに苦しい状況に追い込まれているが、ゴールデンウィーク初戦のホームゲーム。今シーズン好調なサガン鳥栖との対戦となり簡単なゲームは想像がつかないが、それでも瑞穂へ駆けつけてくれたサポーターのためにも、連敗を止める勝利がなんとしても欲しい。

ファミリーJoinデイズと銘打たれ、ファミリーをターゲットとしたさまざまなイベントで賑わった瑞穂競技場。そのイベントも終わり、試合への緊張感が漂いはじめたスタジアムに午後2時30分、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーが姿を現すと、グランパスレッドに染まったサポーターズシートから力強い声援で迎え入れられた。

怪我人続出のディフェンス陣に加え、復帰の遅れる玉田、そしてケネディも欠き松田、永井の2トップが先発メンバーに名を連ねる。前々節の浦和戦で昨夏の国内復帰以来待望のゴールを決めた永井、その浦和戦での退場により前節は出場停止となったが、待望のゴールにより気持ちの面でもコンディションは上向きなようで、圧倒的なスピードを活かしたプレーに期待したい。

今日のグランパス、ベンチ入りメンバーは通常より1人少ない6人と、リーグ戦ではほとんど目にする事の無い、苦しい台所事情が伺えるが、この苦しい時こそ、ホームのサポーターと気持ちを1つにし、これから1週間と少しで4試合を戦う過密日程の初戦を勝ち取りたい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、闘莉王、ダニルソン、本多の4人。枝村、田口、中村、小川の4人が中盤を構成し松田、永井の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った赤のユニフォーム・名古屋に対し鳥栖ボールでキックオフ。

1分、鳥栖・坂井から前線へのボールは本多がヘディングで戻し楢崎が抑える。

2分、右からの折り返しに走り込んだ鳥栖・水沼のシュート気味のボールはダニルソンに当たり楢崎がクリア。

4分、右サイドハーフライン付近の鳥栖・丹羽から前線へのボールは闘莉王が見送り直接ゴールラインを割る。

6分、永井からのパスにペナルティエリア右へ走り込んだ松田の角度の無いところからシュート気味のボールは枠を外れる。

7分、鳥栖・安田から前へのボールは名古屋ディフェンスがラインを上げオフサイドの判定となる。

8分、鳥栖ペナルティエリア手前でボールを受けた田口がそのままエリア内へとドリブルで持ち込むが、相手ディフェンスと交錯、ノーファールでボールはクリアされる。

9分、ハーフライン付近で田口からのパスがカットされそのまま鳥栖・水沼に左サイドを上がられるが、名古屋ゴール前へのクロスは楢崎が直接抑える。

10分、左サイド高い位置でボールを奪った永井がそのままドリブル、味方のサポートも追いつけない状況で強引に右足でシュートを放つが、このボールは枠の左へと外れる。

11分、シュートの際に相手ディフェンスと交錯した永井がピッチに一旦倒れるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

12分、田口からのパスに鳥栖ペナルティエリア内へ抜け出すが、シュート体勢のボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

13分、名古屋・左からのコーナーキック。小川からのボールは中央で弾かれ、繋いだボールを最後は矢野がヘディングで触るが、このボールは枠の左へと外れる。

14分、鳥栖・豊田の落としたボールにペナルティエリア内へ走り込んだ鳥栖・水沼のシュートはダニルソンが体でブロック、ボールはゴールラインを割る。鳥栖・右からのコーナーキックは中央の矢野がヘディングでクリア。

15分、ハーフライン付近左の鳥栖・水沼から縦へのボールに鳥栖・豊田が抜け出すが、ここはオフサイドの判定。

16分、ダニルソンからのボールを左で受けた本多が縦へとドリブルを仕掛けるが、ここは相手ディフェンスにコースを塞がれタッチラインを割る。

17分、闘莉王から鳥栖ペナルティエリアへの浮かせたボールに永井が飛び込むが鳥栖・林と交錯、2人がピッチに倒れたため一旦試合が止められるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。

19分、ハーフライン付近の矢野のヘディングを永井がキープ、サポートからボールを受けた田口がペナルティエリアへ走り込むがシュートまでは持ち込めずボールはクリアされる。

20分、ハーフライン付近左でダニルソンと鳥栖・豊田が交錯、ここは名古屋ボールのフリーキックとなる。

21分、名古屋ペナルティエリア内左で鳥栖・豊田がボールを拾うがダニルソンがスライディング、さらに矢野も戻りボールは鳥栖・水沼に当たりゴールラインを割る。

23分、鳥栖陣内中央で鳥栖・安田のボールを奪った田口が縦の永井へ楔を狙うが、ここは相手ディフェンスに囲まれボールはクリアされてしまう。

24分、名古屋陣内右から鳥栖ボールのスローイン。鳥栖・藤田のロングスローは闘莉王がヘディングでクリアする。

25分、右サイドで本多からノーファールでボールを奪った鳥栖、素早くペナルティエリア右の鳥栖・池田へと繋ぎグラウンダーで中へと折り返すが、このボールは楢崎がしっかりと抑える。

27分、名古屋ペナルティエリア手前左寄りでボールを受けた鳥栖・高橋のミドルシュートは楢崎抑える。

【失点】
28分、左サイドの鳥栖・金から名古屋ペナルティエリア内右への浮き球をトラップした鳥栖・豊田の角度の無いところからのシュートが左ポストに当たり、跳ね返ってそのままゴール、先制点を許してしまう。

29分、田口からの縦パスに松田が鳥栖ペナルティエリア内を狙うが、ここは先に鳥栖・林にクリアされてしまう。

32分、鳥栖ペナルティエリア内でキープした松田から左の永井へ、中央へ走り込む田口へ流し右足のシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

35分、ハーフライン付近からカウンターを仕掛ける鳥栖・高橋のクロスは闘莉王がヘディングでクリア。

36分、枝村からのパスに左サイドを上がった本多のグラウンダーのクロスは鳥栖・キムにクリアされてしまう。

38分、センターサークルの中村から左へ流れる枝村を狙うが、ここはボールが背面に入りクリアされてしまう。

39分、田口からの浮き球にペナルティエリア内へ走り込んだ枝村が鳥栖・藤田に倒されPKを得る。このプレーで鳥栖・藤田に対しイエローカードが提示される。

【得点】
41分、このPKを闘莉王がゴール中央左寄りへ強く蹴り込み同点とする。

42分、鳥栖・右からのコーナーキックはニアサイドの田口がタッチラインへとクリアする。鳥栖・右からのスローイン、ロングスローからのこぼれ球を鳥栖・金に左足で狙われるが、このシュートはクロスバーを越える。

44分、名古屋陣内左低い位置から名古屋ボールのスローイン。本多からのボールを小川が落とし本多がクリア気味に前へと狙うが、このボールはタッチラインを割る。

45分、名古屋陣内右から鳥栖ボールのスローイン。鳥栖・藤田のロングスローは楢崎が直接抑える。
(ロスタイム表示:2分)

ロスタイム1、鳥栖陣内を持ち上がった闘莉王から右に開く枝村へ狭いコースを通すパスが入るが、ここは僅かにオフサイドの判定となってしまう。

ロスタイム2、鳥栖陣内中央右寄りで永井のドリブルを鳥栖・坂井に止められフリーキックを得る。このプレーで鳥栖・坂井に対しイエローカードが提示される。

ロスタイム3、鳥栖ゴール右寄り35m弱の位置から名古屋ボールのフリーキック。小川が鳥栖ゴール左の闘莉王を狙うが、このボールはクリアされる。ここで前半終了。

前線に高さの無い今日のグランパス。快速の永井、ラニンングプレーを得意とする松田の2トップや中盤からの選手が何度か相手ディフェンスラインの裏を取る場面が見られたがゴールを決められないと、最警戒していた鳥栖・豊田に先制ゴールを許してしまう。それでも今日の自分達のスタイルを崩さず続け、抜け出し枝村が倒され得たPKをキャプテンの闘莉王が決め、1-1での折り返し。攻撃では何度か面白いシーンも見られるため、集中して守りながら後半、逆転ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、鳥栖ペナルティエリア手前左でボールを受けた松田が振り向き右足でのミドルシュートを狙うが、このボールは枠の左へと外れる。

2分、鳥栖陣内左で本多から戻したボールを受けた田口がペナルティエリア内右の松田へ浮かせて狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

3分、鳥栖陣内右の枝村からペナルティエリア中央の松田へのボール、これを右足アウトサイドのトラップで前へと流すが、このボールは鳥栖・林にキャッチされてしまう。

4分、小川の仕掛けから鳥栖ペナルティエリア内左でボールを受けた永井が左足で強引に狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

5分、中村からのボールを鳥栖ペナルティエリア内左で受けた松田が粘って戻したボール、これをエリア外の田口が右足で狙うが、アウトサイドにかかったシュートはクロスバーを越える。

7分、名古屋陣内左から鳥栖ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へ曲げていれたボールを鳥栖・池田に体をひねりながら頭で触られるが、このシュートは枠の左へと外れる。

8分、鳥栖・林へ松田がプレス、こぼれたボールをペナルティエリア内右で枝村が拾うがオフサイド地域にいた松田へは繋げずシュート気味の強いボール、左で永井が追いつくが相手ディフェンスにコースをふさがれ左足のシュートはクリアされてしまう。

9分、左サイドハーフライン付近で本多が鳥栖・水沼にスライディングで倒されると、このプレーで鳥栖・水沼に対しイエローカードが提示される。

10分、名古屋ペナルティエリア左で鳥栖・池田が粘りゴールライン付近から折り返されると、そのボールが闘莉王の手に当たったとしてPKを取られてしまう。

【失点】
11分、このPKを鳥栖・金に中央へ決められ再び勝ち越しを許してしまう。

14分、鳥栖・金が左サイドを上がるが、このボールは矢野がスライディングでタッチラインへとクリア。

15分、センターサークル付近で枝村のボール奪取から小川、松田、左をオーバーラップする本多と繋ぎ中へのクロスを狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

17分、センターサークルの田口からペナルティエリア内左へ流れる永井の前を狙うが、このボールは先に相手ディフェンスにクリアされてしまう。

18分、名古屋ペナルティエリア内右で鳥栖・池田の胸トラップしたボールは本多がゴールラインへとクリア。鳥栖・右からのコーナーキックはファーサイドへと流れる。

19分、自陣中央の闘莉王から枝村、右へ開く中村、さらに右前方へ流れる松田の前を狙うが、このボールは鳥栖・安田にクリアされる。

20分、鳥栖陣内ハーフライン付近右で田口が倒されフリーキックを得る。

21分、名古屋1、2人目交代:小川、松田→矢田、青木

22分、ハーフライン付近の闘莉王から相手ディフェンス裏へのボール。永井が間を抜け飛び出す鳥栖・林の頭上を浮かせるが、このシュートは僅かにクロスバーを越える。

24分、矢田との縦へのワンツーで青木が左サイドを抜け出すが、ここはオフサイドの判定を取られてしまう。

25分、鳥栖陣内左でボールを受けた矢田が中へとドリブルを仕掛けるが、ペナルティエリア付近から中へのボールはクリアされてしまう。

27分、センターサークル内でハイボールを競り合った鳥栖・豊田と闘莉王が交錯、ここは闘莉王のファールを取られる。

28分、フリーキックからリスタートのボールを繋ぎ名古屋ゴール間へ、豊田のヘディングで闘莉王がゴールラインへとクリア。

29分、鳥栖・右からのコーナーキック。ファーサイドでのこぼれ球を鳥栖・池田に左足で狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。

30分、闘莉王からのボールを左サイドの本多が前の矢田へとヘディングで狙うが、ここは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

31分、鳥栖陣内中央で左の田口からのボールを受けた闘莉王が右足で強引に狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

32分、左からのボールに楢崎と鳥栖・豊田が交錯、ダニルソンがかき出したこぼれ球をさらに押し込まれそうになるが、ゴールライン上の矢野がクリアする。

33分、名古屋ペナルティエリア内で鳥栖・豊田へのボールは闘莉王がゴールラインへとクリア。

34分、鳥栖・左からのコーナーキックは中央で楢崎へのファール、名古屋ボールのフリーキックとなる。
鳥栖1人目交代:水沼→早坂

35分、矢田からのパスを受けた永井が鳥栖ペナルティエリア手前で倒されるがノーファールの判定、ボールは鳥栖・林が抑える。

36分、自陣左で本多が相手パスをカット、そのまま左前の青木へ繋ぐと小刻みなドリブルで縦へと持ち上がり中央の永井を狙うが、このボールは高く、逆サイドへと流れてしまう。

37分、名古屋ペナルティエリア手前でのこぼれ球を鳥栖・安田に右足ボレーで狙われるが、このシュートは枠の右へと外れる。

38分、闘莉王からのボールを左で受けた本多。ここから鳥栖ゴール前中央へのクロスに対しタイミングがずれた枝村が飛び込むが、このシュートはクロスバーを越えてしまう。

【得点】
39分、ハーフライン付近の田口の左足アウトサイドで鳥栖ゴール方向へのボール、これにトップスピードで追いついた永井が鳥栖・林の手前でボールを浮かし無人のゴールへ。名古屋が再び同点とした。

41分、鳥栖・安田からのクロス、名古屋ペナルティエリア内中央の鳥栖・豊田が落としがボールが矢野に当たりひやりとするが、ボールは枠の外へと外れる。

42分、鳥栖・右からのコーナーキックは楢崎が直接抑える。

43分、名古屋ペナルティエリア手前右へ持ち上がった鳥栖・丹羽からのクロスは名古屋ゴール前を抜け直接ゴールラインを割る。
鳥栖2人目交代:池田→谷口

44分、鳥栖ペナルティエリア付近で永井が胸で落としたボール、これを田口が左へずらし左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

45分、鳥栖ペナルティエリア手前左でボールを受けた矢田が横方向へと流れるが、右の矢野へは繋げずボールはクリアされる。
(ロスタイム表示:3分)

ロスタイム2、左サイドハーフライン付近でハイボールを本多と鳥栖・早坂が競り合うが、ここは本多のファールを取られてしまう。ここから名古屋ゴール前へのフリーキック、裏へ抜けたボールを拾った鳥栖・豊田のシュートはクロスバーに当たり枠を外れる。

【失点】
ロスタイム3、このボールを拾った鳥栖の右からのアーリークロス。これを名古屋ゴルー前の鳥栖・谷口に体をひねりながら頭で合わせられると、弧を描くようなボールがゴールに決まり、再び勝ち越しを許してしまう。

ロスタイム4、矢田からのクロスを鳥栖ゴール前へ上がった闘莉王が胸で落とすが、このボールは鳥栖・林に抑えられてしまう。最後は名古屋陣内へのボールをダニルソンと競り合い勝ちした鳥栖・豊田に抜け出されるが楢崎が前へ、右へ流れてのシュートも矢野がクリアするが、ここで試合終了。

後半に入り徐々ペースを握りはじめた名古屋だが不運なPKから勝ち越しを許してしまう。その後も攻撃を仕掛け、永井のスピードが活きたゴールで再び同点とした。その後もゴールを狙うが決められないと、引き分けも考えられた終了間際に鳥栖の勝ち越しゴール。ホームでは前々節、浦和戦に続き残り1分での悲劇弾を受けての敗戦、これでリーグ戦5連敗となってしまった。


試合終了後記者会見

nis1.jpg厳しい結果を受け入れなければならないのは非常に辛いです。最終ラインのメンバーが少し変わった中、鳥栖のパワープレーに対して、選手は非常にハードワークをしてくれました。攻撃でのプレッシャーや決定機も作れていたので、その中で先手を取ることが出来れば、また結果は変わったと思います。

少し受け身にならざるを得ないゲーム展開な部分もありましたが、拮抗したゲームになりました。今はまだ負の連鎖が続いていることを痛感しています。これは私のマネジメント・采配の不足だと受け取っています。限られた戦力を活かしつつ、戦い方というのを考えていきたいと思います。

Q.永井選手が同点ゴールを決める直前、ベンチのヘジス選手を準備させていましたが、交代しなったのはやはり守備面のバランスを最優先に考えたということでしょうか?

それもありますが、直志の状態も考えていました。ただ、同点後には勢いがあったし、全体がまた活性化してきた部分も感じたので、そこでは彼は入れず、少し様子を見ていきました。

Q.先程、「マネジメント・采配の不足」とおっしゃっていましたが、今日の試合はこうすれば良かったといった後悔はあるのでしょうか?

その点については、また考えていきたいと思います。ただ、言えることは、今はオプションが少ない状況であることは間違いありません。それでもダニルソンを最終ラインに置いたりなど、色々とリスキーなコンバートを考えていかなければなりません。今日の試合では彼なりに対応してくれていましたが、本来のポジションではないこともあり、難しい部分もあったと思います。

悪い流れの中で、そういう色々なオプションを考えるイメージはありますが、やはりトライすることをためらう瞬間というのはあります。それが上手くいけば、そういう采配やマネジメントでどんどん動かしていきます。ただ、あくまで計算できる範囲内での形やキャスティングというものを、幅を持って考えていきたいと思います。