2014シーズン試合結果

2014J1リーグ第5節:川崎フロンターレvs名古屋グランパス

最終更新日時 2014/03/29 10:37

AWAY GAME

等々力陸上競技場 3/28(金) 19:04キックオフ

試合前

昼間のぽかぽか陽気から少し冷え込んだ等々力陸上競技場。2014J1第5節はアウェイで川崎フロンターレとの対戦となる。

通常土曜日開催のJリーグ。今節はこのカードのみ金曜日開催と変則になるが、すでにアウェイ側ゴール裏1階席は名古屋から川崎まで駆けつけたサポーター、そして関東圏在住のグランパスサポーターでアカク染まっている。

前節、ホームでの神戸戦に逆転勝ちし3連勝、勝ち点を9へと伸ばしたグランパス。リーグ序盤戦での上位は新しいチームにとって大きな自信となっているのではないだろうか。

午後6時30分、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現すと、グランパスサポーターからの歓声と歌声で迎え入れられた。前節、後半途中から出場し劇的な決勝ゴールを決めた松田は今日もベンチ入り。すでに明るいキャラクターとプレースタイルでサポーターのハートをがっしりと掴んでいるようだが、さらなる活躍に期待したい。

昨シーズンから改修工事の進む等々力競技場。完全に建て替えられるメインスタンドはまだ姿を現していないが、バックスタンドコーナーフラッグ付近に陣取るフロンターレサポーターも試合前から盛り上がり、アウェイでの難しいゲームが予想される。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から牟田、大武、闘莉王、本多の4人。枝村、磯村、ダニルソン、小川の4人が中盤を構成し、玉田、ケネディの2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム・名古屋に対し川崎ボールでキックオフ。

1分、ハーフラインを越えた牟田から川崎ゴール前へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

2分、名古屋ペナルティエリア内左へ川崎・谷口からの折り返しはディフェンスに当たりゴールラインを割る。川崎・左からのコーナーキック、ショートで繋ぎ中へのボールはファーサイドの闘莉王がクリアする。

3分、名古屋ペナルティエリア左から中へ入った川崎・レナトのクロスは小林に当たりゴールラインを割る。

4分、牟田からのボールに玉田が右サイドを追うが、ここは川崎・谷口にボールを先にクリアされる。

5分、自陣中央左寄りでボールを奪ったダニルソンのドリブルは川崎・大久保にファールで止められてしまう。

6分、ハーフライン付近左で後方からのボールを受ける川崎・大久保と闘莉王が交錯、ここは闘莉王のファールを取られる。

7分、川崎ペナルティエリア付近で玉田からの楔をケネディがダイレクトで右の小川へと狙うが、ここはオフサイドの判定となってしまう。

8分、名古屋ペナルティエリア手前右寄りから川崎・大久保のミドルシュートは枠を外れる。

9分、川崎ペナルティエリア手前左でダニルソンが倒されフリーキックを得る。

10分、ここからのフリーキック、小川が右足で上げたボールを川崎ゴール前ファーサイドよりのケネディが頭で合わせるが、このシュートは川崎・西部の正面を突きキャッチされてしまう。

11分、川崎・森谷からのクロスは闘莉王がゴールラインへとクリア。川崎・右からのコーナーキックは楢崎がパンチング、小川が前線へとクリアする。

12分、自陣から左の枝村の前へと通しカウンターを仕掛ける名古屋。川崎ペナルティエリア付近で中央の玉田を狙った低いボールは相手ディフェンスにクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドでクリアされる。

14分、右サイド高い位置で川崎がボールをキープするが小川、本多で囲みながらラインを上げオフサイドを取る。

15分、名古屋ペナルティエリア付近で川崎・レナトからボールを奪った闘莉王。そのまま一気に川崎ゴール方向へ走る玉田の前へとボールを通すが、ここは戻った川崎・ジェシにタッチラインへとクリアされる。

16分、ハーフライン手前の大武から左へ流れる小川を狙ったフィードは川崎・田中にヘディングでクリアされる。

17分、名古屋ペナルティエリア左でボールを持った川崎・大久保の切り返してからのクロスは牟田が前線へとクリアする。

18分、右サイドを上がった川崎・田中のクロスは本多がスライディングでゴールラインへとクリア。川崎・右からのコーナーキックはファーサイドの本多がヘディング、さらにゴール前へのボールは楢崎が抑える。

19分、センターサークルで枝村が相手パスをカット、左の小川へと繋ぎペナルティエリア手前のケネディへ、ここから反転して左足でゴール方向へボールを浮かせるが、これは直接ゴールラインを割る。

21分、川崎・ジェシから名古屋ゴール前逆方向への大きなボールは牟田がスライディングでクリアする。

22分、川崎・レナトが左サイドからドリブル突破を狙うが、牟田がしっかりと対応、ボールをタッチラインへとクリアする。

23分、川崎・小林のペナルティエリアへのドリブルは闘莉王がスライディングでカット、こぼれ球を川崎・森谷が右足で狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

24分、左サイドを上がった川崎・谷口から中へのクロスは本多がエリア内で倒され名古屋ボールのフリーキックとなる。

26分、川崎ペナルティエリア手前右でドリブルを仕掛けた玉田が倒されフリーキックを得る。

27分、川崎ペナルティエリア手前右寄りから名古屋ボールのフリーキック。これを玉田が左足で直接狙うが、このボールは壁に当たり右サイドでクリアされる。

29分、中盤から縦パスに川崎・小林がディフェンスラインの裏を取るが、左に体重が流れながらのシュートは枠の右へと外れる。

30分、川崎ペナルティエリア付近でボールを奪った玉田のドリブルからのシュートは川崎・西部に阻まれてしまう。

31分、小川のダイレクトプレーで右サイドを上がった牟田からのクロスは川崎・井川にクリアされる。

32分、川崎・大久保からのパスにペナルティエリア左へ抜け出した川崎・レナトのシュートは牟田がスライディングでブロック、これをクリアする。

33分、名古屋ペナルティエリア内への速いボールは本多がブロック、こぼれ球を拾われエリア内左の川崎・小林へと渡るが、ここはオフサイドの判定となる。

35分、センターサークル手前でボールを奪った磯村から中央を上がる玉田の前を狙うが、ここは相手ディフェンスに先にクリアされてしまう。

36分、闘莉王からのボールを右サイド高い位置で受けた牟田のクロスは川崎ゴール前を抜け、逆サイドでクリアされる。

37分、玉田、枝村とのパス交換を右で受けた小川のクロスは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

39分、右からのクロスをペナルティエリア付近の川崎・大久保がヒールで落とし川崎・レナトに狙われるが、このシュートは枠の左へと外れる。

40分、磯村からのパスに本多が左サイドを駆け上がるが、このボールは川崎・田中がわずかに触りタッチラインを割る。

41分、名古屋ペナルティエリア内右へ侵入した川崎・小林から名古屋ゴール前へ低く速いボールは牟田がスライディングでゴールラインへとクリア。

42分、川崎・右からのコーナーキック、ショートで繋ぎ川崎・中村から中へのボールは小川がタッチラインへとクリアする。

43分、川崎陣内中央でケネディが後ろから引っ張られフリーキックを得る。

44分、素早いリスタートで左の玉田へと繋ぎペナルティエリア内でのドリブルからコーナーキックを得る。名古屋・左からのコーナーキック小川が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスにヘディングでクリアされる。

45分、磯村からのパスに右を上がったダニルソンのクロスは手前で相手ディフェンスにクリアされる。
(ロスタイム表示:1分)

ロスタイム1、川崎ペナルティエリア手前左寄りで本多が倒され得たフリーキック。小川から川崎ゴール前へのボールは川崎・西部にゴールラインへとクリアされる。

ロスタイム2、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを中央外よりの大武が頭で触るが、ボールはこぼれる。

ここで前半終了。

ボールポゼッション、シュート数ともに上回られた前半はホーム・川崎のペース。何度か決定的な場面も向かえたがディフェンスラインを中心にしっかりと守り無失点での折り返し。後半も難しい状況が続くだろうが、少ないチャンスを確実に決めリードを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、名古屋ペナルティエリア手前中央の川崎・小林のシュートは大武が左足でクリアする。

2分、名古屋ペナルティエリア内左で川崎・レナトのクロスは牟田がゴールラインへとクリア。川崎・左からのコーナーキックをファーサイドの川崎・小林に合わせられるが、このシュートはクロスバーに当たり枠を外れる。

4分、名古屋ペナルティエリア手前中央の川崎・大久保から振り向いてペナルティエリア内への浮き球を狙われるが、エリア内へ抜け出した川崎・小林はオフサイドの判定となる。

5分、玉田からのボールに右サイドを上がった牟田のクロスは直接ゴールラインを割る。

6分、右から名古屋ペナルティエリア内へ走り込む川崎・小林の前を狙ったグラウンダーのボールは闘莉王がスライディングでクリアする。

8分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた川崎・レナトが縦へのドリブルを仕掛けるが大武がしっかりと密着、ボールはゴールラインを割る。

9分、川崎ペナルティエリア内左で闘莉王からのボールを受けた枝村のマイナス方向への折り返しは逆サイドへと流れる。これを拾った牟田のクロスは川崎・西部に直接キャッチされる。

11分、センターサークル付近で川崎・大久保のドリブルを大武が後ろから引っ張ってしまい、このプレーで大武に対しイエローカードが提示される。

12分、ハーフライン付近左でボールを拾った小川の縦へのドリブルはファールで止められてしまう。

13分、川崎ゴール左寄り、35m程度の位置から名古屋ボールのフリーキック。小川からのボールをファーサイドの闘莉王が頭で折り返す。これは相手ディフェンスにクリアされるが牟田が触りケネディが右足で狙うが、このシュートは川崎・西部にクリアされてしまう。名古屋・右からのコーナーキック。小川からのボールを闘莉王が川崎・井川と激突しながら頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。

14分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを受けた川崎・レナトの強烈なシュートは横へ飛んだ楢崎がキャッチする。

15分、川崎陣内右の磯村から左を上がる本多を狙うが、ここはコースが合わず相手ディフェンスに奪われてしまう。

16分、川崎ペナルティエリア手前左で玉田が倒されフリーキックを得る。

17分、ここからのフリーキック、小川が右足で狙うが、このボールはクロスバーに嫌われてしまう。

18分、名古屋ペナルティエリア手前で川崎・大久保のドリブルは闘莉王がカットする。

19分、中央でのスルーパスに川崎・大久保が抜け出しフリーでのシュートを打たれるが、これも楢崎が横へ飛んで弾きクリアする。

21分、川崎・森谷から縦へのボールは川崎・レナトの前を磯村が塞ぎ、前へ出た楢崎が直接抑える。

【失点】
23分、名古屋ペナルティエリア手前右の川崎・中村からゴール前へ低いボール。これを中央の川崎・大久保に一度浮かせて右足でのシュートを決められ、ついに先制ゴールを許してしまう。

25分、名古屋1人目交代:枝村→永井

27分、右サイドで牟田のディフェンスからこぼれたボールを小川が中央の玉田へと渡すが、トラップしたボールはクリアされてしまう。

28分、センターサークル内でボールを受ける川崎・中村を永井が後ろから倒してしまい、このプレーで永井にイエローカードが提示される。

29分、玉田からのスルーパスに左サイドの永井がトップスピードで川崎・田中の裏へ抜けるが、ここからのクロスは相手に当たりクリアされる。

31分、右サイドを上がった川崎・森谷からのクロスに中央の楢崎と川崎・小林、牟田が重なり激突、ここで一旦プレーが止められ牟田が治療のため外へと出される。

33分、川崎・右からのコーナーキックは楢崎がパンチング、ここで相手選手と交錯し名古屋ボールのフリーキックとなる。

34分、川崎ペナルティエリア左でドリブルを仕掛けた本多が倒されフリーキックを得る。このファールで川崎・田中にイエローカードが提示される。

35分、名古屋2、3人目交代:牟田、玉田→松田、田口

37分、右サイドで永井からのボールを受けた松田が縦へとドリブル、中への折り返しでコーナーキックを得る。

38分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを中央の大武が頭で飛び込むが、このシュートは枠の左へと外れる。

40分、左サイドで田口からのボールを永井が頭で中へと落とすが、ここは相手ディフェンスにクリアされる。

41分、名古屋ペナルティエリア内左へ走る川崎・レナトの前へのボールは磯村がゴールラインへとクリア。

42分、川崎・左からのコーナーキックはニアサイドのケネディがクリアする。

43分、川崎陣内中央でボールを受けるケネディが後ろから押されフリーキックを得る。ここからのフリーキック、小川が右足で川崎ゴール前へ上げたボールに大武が出るが、これはオフサイドの判定となってしまう。

44分、右サイドを駆け上がった川崎・小林から中へのボールは闘莉王がゴールラインへとクリア。

45分、川崎・右からのコーナーキック、ショートで繋ぎキープを狙うが、ここは小川、田口で挟みボールをクリアする。
(ロスタイム表示:4分)

ロスタイム1、自陣からの縦パスに川崎・大久保がディフェンスライン裏へ抜けるが、ここは戻った本多がボールをクリアする。

ロスタイム2、センターサークル内で川崎・森谷をダニルソンがスライディングで倒し、このプレーでダニルソンに対しイエローカードが提示される。

ロスタイム3、川崎1人目交代:レナト→中澤

ロスタイム4、本多からのボールをゴール前ファーサイドに上がった闘莉王がヘディングで中へ落とすが永井、松田とシュートまで持ち込めずボールは奪われてしまう。ここからのドリブルを松田が倒しファールの判定。このフリーキックのリスタートを川崎・西部が蹴ったところで試合終了。

90分を通し川崎ペースだった今日の試合。特に後半15分過ぎからはボールを繋げずシュートまで持ち込めなかった名古屋。それでも0-0と耐えていたが、最警戒していた昨年のJリーグ得点王、大久保にワントラップでのシュートを決められ失点。これを最後まで取り返す事ができずアウェイで0-1の敗戦となってしまった。


試合終了後記者会見

140328-nis.jpgあらためて、ポゼッションスタイルのサッカーの優位さを感じさせられました。後半は特に相手にボールを保持されましたし、失点はやむを得なかったと思っています。粘り強いディフェンスをしていたので前半と同じ戦いを出来れば良かったのですが。開幕戦から、後半にペースダウンする傾向が見られます。今日もその傾向がありました。

相手にかなり押し込まれていたので永井を入れてのカウンターを狙う、その状況での失点となりました。ディフェンスはタフに守っていたのですが、そのあとの組み立てで、まだ思い切った戦いが出来ていません。

Q.フロンターレのチームとしてのボールポゼッションはもちろん、中村選手や大久保選手の個人技にも警戒していたかと思います。具体的にはどのような対応を考えていたのでしょうか?

2人づつ付けてマークしようと思っていましたが(笑)、そうもいかないので、相手がある程度ボールポゼションしながらディフェンスラインの裏を狙う、縦のラインに警戒していましたし、ある程度相手にボールを持たせてもいいと考えていました。相手の最終ラインには持たせ、それより前の選手には厳しくプレッシャーをかけようと狙っていました。全体に3本のラインをコンパクトにキープし、前半はしっかりと戦えていました。その2人にパス交換を決められると数的不利な厳しい状態となってしまいます。対応は出来ていましたが、フロンターレにはそれ以上のキープ力がありました。さらに大久保選手が下がってくればそこでも数的不利な状況を作られましたし、非常に捕まえにくかったと思います。連動して対応は出来ていたのですが、最終的にはスタミナが切れ、相手にスイッチを入れられる場面が多くなりました。

Q.右サイドバックで出場した牟田選手も途中怪我で下がり、今後を戦う上でそのポジションは厳しい状況が続くかと思いますが?

最終ラインは闘莉王以外、厳しい状況となります。牟田の怪我もひどいようです。センターバックは来週以降厳しい状況となります。両サイドでも田鍋が離脱していますし、今はコメントしている状況ではありません。来週、どう立て直すかが大切です。

Q.後半、相手に押し込まれた理由はどこにあるとお考えでしょうか?

後半のキックオフから、フロンターレがテンポアップしたのを感じました。前半の対応方法だけでは間に合わないなと感じました。縦への圧力がありました。前線でのプレスのかけ場所が絞れなくもなりました。前線の2人にディフェンスの話はあまりしたくはないのですが、これまで言い続けてきました。ボールに対するディフェンスを前半はしっかりと出来ていたのですが、前半の終盤くらいから少し落ちてしまい、ストップしかけていました。後半厳しいなという印象はありましたが、それでもラインを下げ過ぎずに戦おうとしましたが、完全ではありませんでした。

Q.1点を追う状況で闘莉王を前線へ上げる選択肢は無かったのでしょうか?

開幕戦ではそれをやりましたが、やはりオフェンスの選手が「今年は自分達で」という気持ちが強いため、やりませんでした。闘莉王も自分から上がりませんでした。ディフェンスでラインコントロールをこまめにやっていましたし、攻撃では頼りたくないですね。