2014シーズン試合結果

2014Jリーグヤマザキナビスコカップ第1節:名古屋グランパスvsヴァンフォーレ甲府

最終更新日時 2014/04/14 16:16

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名古屋市瑞穂陸上競技場 3/19(水) 19:04キックオフ

試合前

昼間は春の陽気に包まれながらも、まだまだナイトゲームには肌寒い3月中旬の名古屋。Jリーグと平行して行われるヤマザキナビスコカップが今日から開幕となる。

今日の対戦相手はヴァンフォーレ甲府。今シーズン、リーグ戦ではまだ勝ち星が無いが、昨年までグランパスに所属した阿部選手をはじめ、ほぼリーグ戦・レギュラーメンバーで構成される今日のメンバーを見ると、簡単なゲームにはならないだろう。

午後6時30分、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現すと、平日にも関わらず瑞穂へ駆けつけゴール裏を赤く染めるグランパスサポーターから歓声が沸き起こった。

今日の名古屋、スータティングメンバー、ベンチ入りメンバーともに大幅に入れ替わり平均年齢が22.50歳と、ここ数年のグランパスでは圧倒的に若いチームでのゲームとなる。もちろん西野監督もテストや確認では無く、タイトルのかかった公式戦の1試合、勝つことを最重要ポイントに置いているが、普段出場機会に恵まれない選手や注目の今シーズン新加入選手など、実際にプレーする姿を早く目にしたいと、試合前からサポーターもワクワクしているのでは無いだろうか。

選手達がウォーミングアップを行うスタジアム内では、ビジョンを使い今日のメンバーが紹介されている。今シーズン用に新しく作られた映像だが、新加入選手はもちろん、まだ目にした事の無かった映像が流され、新鮮な空気がスタジアム内に漂っているのが感じられる。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から森、牟田、大武、佐藤の4人。松田、田口、望月、矢田の4人が中盤を構成し矢野、永井の2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋に対し甲府ボールでキックオフ。

1分、甲府・右サイドの福田から縦へのボールは直接ゴールラインを割る。

2分、左サイドでボールを受けた矢田が縦へのドリブルを仕掛けるが、ここは相手ディフェンスにボールをタッチラインとクリアされる。

3分、甲府陣内右で楢崎からのボールを受ける矢野が後ろから押されフリーキックを得る。

4分、ここからのフリーキック、田口が右足で甲府ゴール前へ上げたボールは甲府・岡が直接キャッチ。

5分、甲府陣内中央で矢野が相手パスをカット、そのまま縦へと仕掛けるが相手ディフェンスと交錯、ノーファールの判定でボールはクリアされる。

6分、甲府陣内中央右寄りでボールを受けた松田が縦へと仕掛けるが、ペナルティエリア手前で2人に囲まれボールはクリアされる。

8分、右からのボールを甲府・クリスティアーノがペナルティエリア手前で胸トラップ、そのまま右足で狙われるが、このシュートは楢崎が抑える。

10分、甲府・岡へ戻したボールに矢野がプレスをかけるが、ここは前線へとクリアされる。

11分、ハーフライン付近の望月から縦の松田へ楔のボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

13分、甲府陣内高い位置で永井が相手ディフェンスラインにプレスをかけるが、ここで相手を倒してしまいファールの判定となる。

14分、名古屋ペナルティエリア右から左へ走る甲府・阿部を狙ったボールは大武が胸でゴールラインへとクリア。

15分、甲府・左からのコーナーキック、中央でのこぼれ球は牟田がクリアする。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。望月が1人交わし甲府・ペナルティエリアへ走る永井へ、ここからヒールでの落としに走り込んだ松田が右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

17分、ハーフライン近くでボールを持つ甲府・佐々木から矢野がボール奪取を狙うが、ここはタッチラインへとクリアされる。

18分、自陣右でボールを拾った矢野がそのまま一気に甲府陣内まで持ち上がるが、相手ディフェンスを交わそうと大きく蹴りだしたボールはコントロールが効かずクリアされてしまう。

20分、甲府ペナルティエリア手前中央でボールを受けた矢田が左足でミドルシュートを狙うが、このボールは相手ディフェンスにブロックされクリアされる。

21分、甲府・新井から前線へのボールは森がタッチラインへとクリアする。

22分、甲府ペナルティエリア手前でボールを繋ぐ名古屋。右でボールを受けた森が中へと仕掛けたところを倒されフリーキックを得る。

23分、甲府ペナルティエリア手前右から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールを牟田が相手ディフェンスと重なりながら頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。

24分、ハーフライン付近の森からの縦パスに松田が相手ディフェンス裏を狙うが、僅かに追いつけずボールは直接ゴールラインを割る。

25分、右サイドを上がった甲府・福田からのクロスは大武が右足でクリア。

26分、名古屋陣内右でボールを受けた甲府・盛田がペナルティエリア手前で切り返し右足で強烈なシュート。このボールは楢崎が弾きディフェンスがゴールラインへとクリアする。甲府・右からのコーナーキックは中央の矢野がクリアする。

27分、オフサイドギリギリのタイミングで左からディフェンスライン裏へ抜け出した甲府・盛田の浮かせたシュートは前へ出た楢崎がクリアする。

29分、センターサークル付近の大武から左サイドを上がる佐藤を狙うが、ここはタイミングが合わずタッチラインを割る。

【失点】
30分、左から名古屋ペナルティエリア内へ侵入した甲府・クリスティアーノに右足でゴールネット上に突き刺さる強烈なシュートを決められ先制ゴールを許してしまう。

31分、自陣左で甲府・福田を倒してしまいフリーキックを与えてしまう。

32分、ここからのリスタート小さく縦へ繋ぎ戻したボールを名古屋ゴール前へ放り込まれるが、このボールは直接楢崎が抑える。

33分、ハーフライン付近左でボールを受けた矢田が中へと流れるが、蹴りだしたボールが大きくなりここはクリアされてしまう。

34分、甲府・阿部からペナルティエリア内へ転がしたボールはディフェンスが見送り楢崎が抑える。

35分、ハーフライン付近左の佐藤から中央へのボールはカットされてしまう。

36分、名古屋陣内左でボールを甲府・クリスティアーノのクロスは矢野がクリアする。

39分、甲府陣内でボールを繋ぐ名古屋。相手全員が自陣に戻りパスの出し所が無いがそれでもしっかりと繋ぐと、右寄りの永井がダイレクトで縦へ、ペナルティエリア内に松田が走り込み右足でシュートを狙うが、ここは甲府・岡にブロックされクリアされてしまう。

41分、甲府・クリスティアーノが右でボールを受けるが、ここはディフェンスに付いた佐藤がボールをタッチラインへとクリア。

42分、甲府・阿部が左からペナルティエリア内への侵入を狙うが、蹴りだしたボールは戻った矢野がタッチラインへとクリアする。

43分、甲府陣内左の矢田から縦へと走る永井の前を狙うが、このボールは先に甲府・岡にキャッチされてしまう。

44分、甲府陣内中央で永井が浮かせたボールが甲府・マルキーニョスの手に当たりフリーキックを得る。このフリーキックを田口が右足で甲府ゴール前へと上げるが、ここは相手ディフェンスにクリアされる。

45分、甲府陣内右でボールを浮けた松田が縦へと仕掛けコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でクリアされる。
(ロスタイム表示:1分)

ロスタイム1、左でボールを受けた甲府・クリスティアーノから右へのサイドチェンジは直接ゴールラインを割る。

ロスタイム2、名古屋ボールのゴールキック、ハーフライン付近左の佐藤からディフェンスへボールを戻したところで前半終了。

ホームで1点リードされての折り返しとなった名古屋。ダイレクトでのパス繋ぎなど面白いシーンも見られたが、足下でのコントロールを失いボールを奪われるシーンも見られた。後半、しっかりと修正、集中し逆転を狙いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、センターサークル内の田口から右サイドを上がる森を狙うが、トラップしたボールはタッチラインを割ってしまう。

2分、自陣でボールをカットした永井が縦へとドリブルを仕掛けるが、ペナルティエリア手前で2人に囲まれボールはクリアされる。

4分、甲府陣内左で佐藤が中へのドリブルを仕掛けフリーキックを得る。甲府ペナルティエリア手前左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。

5分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で甲府・岡がパンチングでクリア。こぼれ球を森が右足で狙うが、このシュートも相手ディフェンスに当たり右タッチラインを割る。

6分、甲府ペナルティエリア手前で望月からの横パスを田口がダイレクトでペナルティエリア方向の松田へ。しかしこのボールは僅かに合わず直接ゴールラインを割る。

7分、甲府陣内左で矢田がプレスを仕掛け戻されたボールを矢野が拾うが、ペナルティエリアを出た甲府・岡にゴールラインへとクリアされる。

8分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央でクリアされ、これを拾った望月が再び甲府ゴール前へと上げるが、このボールは直接ゴールラインを割る。

9分、佐藤がハーフライン付近左からドリブルを狙うが、ここは甲府・水野にタッチラインへとクリアされる。

11分、名古屋ペナルティエリア右で甲府・クリスティアーノがボールを受けるが、縦への仕掛けは佐藤がスライディングでクリアする。

12分、甲府・右からのコーナーキックは中央の矢野が触り望月がクリアする。

13分、センターサークル内の田口から右サイドの矢田を狙うが、トラップしたボールはタッチラインを割ってしまう。

15分、甲府・水野からのアーリークロスは牟田がヘディングでゴールラインへとクリア。

16分、甲府・左からのコーナーキックは田口がヘディングでクリアする。

17分、右サイドを上がった甲府・福田からのクロスに対し左から走り込んだ甲府・クリスティアーノに強烈なヘディングで合わせられるが、このシュートは楢崎が一旦弾き抑える。

18分、甲府・水野に左からペナルティエリア内へフリーで抜け出されるが、このシュートも前へ出た楢崎がクリアする。

20分、左サイドをドリブルで突破した佐藤からのクロスを矢田が頭で合わせるが、このシュートは甲府・岡野正面を突きキャッチされてしまう。

21分、甲府陣内をドリブル突破した望月からのスルーパス、これに矢野が抜け出しシュートを狙うがここは甲府・岡に当たりゴールならず、こぼれ球に複数の選手が詰めるが最後は相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

22分、名古屋1、2人得交代:永井、森→小屋松、青木

24分、右サイドで矢野と入れ替わりボールを受けた小屋松がドリブルを仕掛けるが、相手ディフェンスと交錯しボールはタッチラインを割る。
甲府1人目交代:盛田→松本

25分、甲府陣内中央右で田口が倒されフリーキックを得る。

26分、ここからのフリーキック、田口が右足で上げたボールを甲府ゴール前ファーサイドで矢野が触るが、このシュートは枠の左へと外れる。
甲府2人目交代:水野→下田

27分、甲府陣内中央でボールを受けた青木がスピードに乗ったドリブルで突破、右の田口へ繋ぎここからのクロスに矢野が頭で飛び込むが、相手ディフェンスと激突し、ここは矢野のファールを取られてしまう。

30分、センターサークル付近の望月から松田、さらに縦の小屋松を狙ったボールは相手ディフェンスにクリアされてしまう。

31分、甲府ペナルティエリア内で矢野が粘り得た、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは甲府・岡にパンチングでクリアされ右タッチラインを割る。

32分、ハーフライン付近左の佐藤から縦に走る望月の前を狙うが、このボールは直接ゴールラインを割る。

34分、ハーフライン付近手前の青木から右サイドを上がる矢野へ、ここから中へ小さく狙うが、このボールは相手ディフェンスに当たりタッチラインを割る。

36分、甲府ペナルティエリア手前右寄りで小屋松が倒されフリーキックを得る。ここからのフリーキック、佐藤が左足で直接狙うが、このシュートはクロスバーを越えてしまう。

38分、甲府陣内中央で矢野が落としたボール、これを受けた青木が前へと持ち替えペナルティエリア付近の松田を狙うが、このボールは相手ディフェンスにスライディグでカットされクリアされてしまう。

39分、名古屋3人目交代:松田→杉森

40分、甲府3人目交代:クリスティアーノ→稲垣
自陣で大武から左の佐藤へのパスが乱れタッチラインを割ってしまう。

41分、カウンターから甲府・松本が名古屋ペナルティエリアへ迫るが、大武がボールをタッチラインへとクリアする。

43分、杉森とのワンツーで左サイド高い位置へ入った小屋松。ここから戻したボールを矢田が中央の田口へ狙うが、ここはコースが合わずクリアされてしまう。

45分、センターサークル付近の田口からのパスがカットされカウンターを仕掛けられるが、甲府・松本には大武がマーク、右へ外してのシュートは力が無く楢崎が抑える。
(ロスタイム表示:4分)

ロスタイム2、甲府陣内中央左寄りでボールを持った青木が変則的なステップから左足のシュートを狙うが、このボールは枠の右へと外れる。

ロスタイム4、望月からの縦パスをペナルティエリア付近の矢野が頭で繋ごうと狙うが、このボールは甲府・岡にキャッチされてしまう。

ロスタイム5、左ハーフライン付近の佐藤から一気に前線を狙ったボールは甲府・岡が直接キャッチ。

そしてここで試合終了。

前半リードで折り返し後半はしっかりと守りカウンターを狙う甲府。これに対しボールを持った名古屋が何度かチャンスを作りだしたがゴールを奪えず。終盤には小屋松、青木、杉森とスピード、テクニックのある若い3人も投入し面白い攻撃を見せたが、それでもナビスコカップ、ホームでの開幕戦を落とす結果となってしまった。


試合終了後記者会見

140319-nis.jpg今日は結果を出すための戦いをすることが大前提でのメンバー構成で、ある程度、目的を達成する確信はあったのですが、それを叶えることが出来ず、非常に残念な気持ちです。

攻撃の面で、もう少し色々なアイデアやイメージを持ってやれるという期待はあったのですが、甲府に先制を許すことで、相手の強い部分を引き出してしまい、上手く攻め切れませんでした。

そのため、今日の試合は全て、甲府のプラン通りに進めてしまったという印象です。全体的にスムーズな動きや攻撃のアクセントが足りていませんでした。

Q.新しい選手をたくさん起用した中で、何か収穫や発見はあったのでしょうか?

今は個別の評価は出来ません。リーグ戦の3試合とは違う編成で、チームとして結果を追求していかなければならない状況の中で、結果を出せなかったので、新しい発見があったとか個々の評価というものは決して出来ませんし、それをしたところで良いことはないと思っています。

キャリアのあるメンバーと初スタメンの選手が混在する中、やはりそれぞれの評価というものはあるでしょう。ただ、今はグループとして戦いきれなかったということしか頭にありません。

Q.後半の途中で、青木選手と小屋松選手を投入し、システムを3-5-2へと変えていきましたが、どういう意図があったのでしょうか?

彼らを入れるまでは、甲府の5バックの布陣に中盤の4人が対応するという形だったのですが、なかなか中盤の望月や田口のところで、溜めてキープする状況が作れていませんでした。そのため前線にボールが入らず、入ってもほとんど失ってしまい、矢野や永井、松田にボールが収まっていませんでした。

そのため、そこにアクセントを付けるために、彼らを入れていきましたが、サイドは甲府の強みでもあるので、あそこにボールを入れ込むには難しさがありましたし、楔のボールはことごとく通りませんでした。サイドからの良い崩しは出来ていたのですが、最後の崩しがまだ足りていませんでした。

ボールがなかなか前線に入らないこともあって、青木・杉森・小屋松も下りてきてボールをさばくというシーンが多く見られたと思います。そのため、ボールがよく動いていたようにも感じられますが、それは相手にとって怖くない中でのポゼッションでした。もう少し厳しいボールを出していかなければなりません。