2013シーズン試合結果
試合前
秋らしい過ごしやすさの名古屋市瑞穂陸上競技場。2013J1第27節はホームで川崎フロンターレとの対戦となる。
2週連続瑞穂開催となる今節、先週末FC東京戦0-2の完敗を喫し残り少なくなった今シーズン、ホームのサポーターの前ではグランパス本来の姿を見せて欲しい。
今日の名古屋、8月のC大阪戦での負傷以来約1ヶ月ぶりに闘莉王が先発に復帰し、連戦の影響からかコンディションが万全では無い増川、玉田がスターティングメンバーから外れた。しかし、公式戦3試合連続となるルーキー牟田、グランパスへの復帰後まだゴールの無い永井、そして怪我のダニルソンに代り久しぶりの先発出場となる磯村にとってはチームへの貢献はもちろん、自身のアピールにとって絶好の機会ではないだろうか。
昼に陸上競技大会が行われる併用開催となったため、キックオフ時間が通常より30分遅い今日の試合。午後7時、ウォーミングアップのため選手達がピッチへと姿を現すと、赤と黄色、クラブカラーのフラッグに彩られたサポーターズシートを中心とした拍手で迎え入れられた。
現在首位の横浜F・マリノスとはもちろん、来季のACL出場権を獲得する3位の浦和レッズとも勝ち点差11に広がり難しい状況だが、最後まで諦めない姿勢を示したい。今シーズン最後のナイトゲームだが、ホームへ駆けつけてくれているサポーターの期待に応えるべく、選手達も試合前から闘争心を高めているようだ。
前半
スタジアムビジョンを使った選手紹介が終わり、両サポーターの声援が響くスタジアムに、22人の選手が姿を現す。
今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から田中(隼)、牟田、闘莉王、阿部の4人。藤本、磯村、中村、小川の4人が中盤を構成し、永井、ケネディの2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。
前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋ボールでキックオフ。
1分、川崎ペナルティエリア手前でケネディがドリブルを倒され、フリーキックを得る。
3分、川崎ゴール正面左寄り、20m弱の位置から名古屋ボールのフリーキック。これを藤本が左足で直接狙うが、ボールはディフェンスの壁に当たり左タッチラインを割る。スローインボールを川崎陣内で受けた闘莉王が短いドリブルからエリア内左の永井の前へ速いボールを狙うが、ここは直接ゴールラインを割る。
5分、右サイドハーフライン付近での名古屋ボールのスローイン。これをケネディが頭で前へと逸らし、藤本が左アウトサイドで永井の前へ狙うが、相手ディフェンスにコースを抑えられると倒してしまい、ファールの判定と鳴る。
6分、川崎陣内左で藤本からのボールを受けた阿部のクロス。ペナルティエリア付近のケネディが胸で落とすが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。
7分、左サイドを上がった阿部からのクロス。ペナルティエリア内中央右寄りでフリーのケネディがヘディングで叩き付けるが、このシュートは僅かに枠の左へと外れる。
8分、川崎ペナルティエリア手前右のケネディがダイレクトで前へ流し、エリア内の永井が受けるが、反転しながら中へのボールはクリアされてしまう。
9分、川崎陣内中央でボールを受けた牟田のミドルシュートはクロスバーを超える。
10分、ハーフライン付近のケネディが落としたボール、これを磯村がダイレクトで左サイドを上がる小川へと狙うが、ここは川崎・山本にカットされてしまう。
12分、川崎陣内右でボールを奪った田中(隼)のドリブルが倒されるが、ノーファールの判定。そのまま左の川崎・矢島へボールを狙われるが、ここは牟田が楢崎へ戻しクリア。
13分、川崎ペナルティエリア手前右で小川が粘り、ボールを前へ。これに永井が反応するが、ボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。
14分、川崎陣内中央左寄り、30m強の位置でボールを受けた磯村。ミドルシュートを放つが、川崎・杉山の正面を突きキャッチされてしまう。
15分、川崎ペナルティエリア付近で闘莉王から楔のボールをケネディが落とし、永井が右足で狙うが、このシュートも川崎・杉山の正面を突きキャッチされてしまう。
試合開始からここまでは名古屋のペース。ケネディのヘディングをはじめ、何度か決定的なシーンを作り出せているだけに、早い時間に先制ゴールを奪いたい。
17分、左サイドを上がった阿部からの中へのクロスが外れると、こぼれ球に詰めた中村の位置でボールをカットされる。ここから右サイドへ繋ぎ、川崎のカウンターを受けるが、名古屋ペナルティエリア内への折り返しは戻った中村がカット。
18分、闘莉王の持ち上がるカウンターで得た名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールをニアサイドの牟田が頭でそらすが、このシュートはクロスバーを超える。
19分、川崎陣内右で田中(隼)からのスローインを受けた永井。相手を背負いながらヒールで中のケネディへ狙うが、ここはケネディの位置でオフサイドを取られてしまう。
20分、左サイドを上がった川崎・登里のクロスは藤本が足に当て、ゴールラインを割る。
21分、川崎・左からのコーナーキック。名古屋ゴール前へのボールを川崎・ジェシに触られるが、このボールは楢崎が抑える。ここから右サイドの永井へ預け、一気にカウンターを仕掛けるが、中央左寄りを駆け上がった藤本へのクロスは、藤本の位置でオフサイドを取られてしまう。
22分、自陣左で川崎・矢島と交錯した闘莉王がピッチに倒れるが、その場で立ち上がり、プレーは続けられるようだ。
24分、名古屋陣内中央右タッチライン近くから川崎ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールをディフェンスがクリアすると、再びこれを名古屋ゴール前へと放り込まれるが、ここは川崎のオフサイドとなる。
25分、ハーフライン付近右で中村が倒され得たフリーキック。早いリスタートで左へ繋ぎ、永井から阿部へと狙うが、このボールは直接タッチラインを割る。
26分、川崎陣内右で小川の落としを藤本が受けるが、前へのドリブルは川崎・登里にタッチラインへとクリアされる。
28分、川崎陣内右高い位置から名古屋ボールのスローイン。牟田からのロングスローがペナルティエリア内で一旦弾かれるが、ヘディングで繋ぎ、最後はエリア内左の闘莉王が右足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。
29分、川崎ペナルティエリア手前左で永井が引っかけられ、フリーキックを得る。
依然としてシュートの無い川崎に対し、名古屋ペースで進む前半。何度かカウンターから名古屋ペナルティエリアまで迫られるシーンは見られるが、集中して戦いたい。
31分、川崎ゴール正面左より、30m強の位置から名古屋ボールのフリーキック。藤本が川崎ゴール前へ上げたボールは密集の中で名古屋のファールを取られる。
32分、センターサークルでボールをカットした川崎・稲本と藤本が交錯。このプレーで藤本にイエローカードが提示される。
【失点】
33分、川崎ペナルティエリア手前で藤本を狙ったボールがカットされる。このクリアボールを名古屋陣内センターサークル付近で受けた川崎・大久保がそのままペナルティエリアまで持ち込むと、闘莉王のマークを外したシュートを決められ、川崎にとってのファーストシュートで先制ゴールを許してしまう。
35分、名古屋ペナルティエリア内左で川崎・小林のこぼれ球を狙ったシュートは牟田が体でブロック、クリアする。
38分、川崎陣内右寄りを上がった牟田から藤本の前を狙った浮き球は川崎・杉山が直接抑える。
39分、川崎陣内左ハーフライン付近でドリブルを仕掛けた小川が交錯し倒れるが、ノーファールの判定。そのまま右からのカウンターを狙われるが、このボールは阿部がタッチラインへとクリア。
40分、自陣に戻りボールを奪ったケネディからハーフライン付近の永井へ。ここから一気にスピードを上げ、右寄りを持ち上がるが、ペナルティエリア付近から逆サイドを狙ったボールは相手ディフェンスに当たり、川崎・杉山にキャッチされてしまう。
41分、川崎陣内中央右寄りで楔のボールを受けたケネディがターンし前へと持ち替えるが、ここはオフサイドの判定となってしまう。
42分、ハーフライン付近の藤本から左サイドを上がる小川の前へ長いボールを狙うが、これには追いつけず、ボールはゴールラインを割る。
43分、センターサークル付近左でボールをカットした小川。右サイドを駆け上がる藤本の前を狙うが、ここは先に相手ディフェンスからキーパーへ戻しクリアされる。
45分、名古屋ペナルティエリア手前右で足下のボールを受けた川崎・大久保に前へと持ち替え、ミドルシュートを狙われるが、このボールは枠の右へと外れる。
(ロスタイム表示:2分)
ロスタイム2、左サイドを上がり中へと持ち込んだ川崎・登里のゴールライン付近からの中への折り返しは、楢崎が直接抑える。
ロスタイム3、名古屋陣内ハーフライン付近の川崎・ジェシへボールを戻したところで前半終了。
ボールポゼッション、シュート数で大きく相手を上回りながら、ワンチャンスで先制ゴールを許し、0-1での折り返し。何度か作ったチャンスを後半は確実に決め、連敗を止めたい。
後半
エンドを替えた後半、川崎ボールでキックオフ。
1分、右サイドで磯村からのボールを受けた田中(隼)。中へとボールを入れるが、相手ディフェンスにクリアされる。
2分、川崎・小林からのボールに川崎・矢島が前線へと飛び出すが、ここはオフサイドの判定。
4分、川崎陣内右の田中(隼)から一気に相手ゴール前へ上げた闘莉王を狙うが、ここはオフサイドの判定となってしまう。
5分、闘莉王からのボールをケネディが頭で外へ流し、右の田中(隼)へ。ここから小川へのボールは相手ディフェンスにクリアされる。
6分、ハーフライン付近の牟田から左の阿部を狙うが、ボールは高く、ヘディングで何とか中へ落としたボールも相手ディフェンスにクリアされる。
7分、川崎ペナルティエリア手前左の小川が永井へ狙ったこぼれ球を右足で狙うが、このシュートは一旦相手ディフェンスに当たり、川崎・杉山にキャッチされる。
8分、阿部からのパスに左サイドを突破した小川。マイナス方向へグラウンダーのボールにケネディが走り込むが、ダイレクトでのシュートは相手ディフェンスの顔に当たり枠を外れる。
9分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを川崎・杉山が弾くが、混戦の中、ボールはクリアされる。
10分、名古屋・左からのコーナーキック。同じ様に小川がゴールライン近くへ狙ったボールは川崎・杉山に枠の外へとクリアされる。名古屋・右からのコーナーキック。今度は藤本が同じ様にゴールライン付近へボールを上げると、川崎・杉山の弾いたボールを小川が右足ボレーで狙うが、このシュートはクロスバーを超えてしまう。
11分、川崎ペナルティエリア内右で田中(隼)がドリブルを仕掛け、コーナーキックを得る。
12分、名古屋・右からのコーナーキック。藤本が左足で上げたボールは中央で相手ディフェンスにクリアされる。このボールをセンターサークル付近の中村が再びペナルティエリア内へ。このクリアボールをエリア手前のケネディが右足で狙うが、このシュートはクロスバーを超える。
13分、川崎陣内右で磯村からのボールを受けた田中(隼)のアーリークロス。これをペナルティエリア内ファーサイドのケネディが相手ディフェンスに身体を付けられながら頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを超える。
15分、名古屋1人目交代:藤本→玉田
後半も開始からここまで名古屋ペース。清水戦、FC東京戦と点を狙い、前へ出たスペースを衝かれているだけに1点リードの川崎のカウンターに注意しながら早く追いつきたい。
16分、川崎陣内中央で左の闘莉王からボールを受けた中村のシュートは川崎・杉山の正面を突き、キャッチされてしまう。
17分、ペナルティエリア内中央へ進入した川崎・森谷に粘られ、右へのボールを川崎・田中に折り返されるが、ボールはゴールラインを割る。
18分、川崎1人目交代:矢島→伊藤
19分、川崎ペナルティエリア手前でボールを受けた小川がためて、右寄りの磯村へ。ここからのシュートは川崎・井川に当たり、右タッチラインを割る。
21分、川崎陣内右高い位置から名古屋ボールのスローイン。牟田のロングスローはペナルティエリア中央で相手ディフェンスにクリアされる。
22分、自陣からのボールを受けた川崎・大久保が味方の上がりを待ちながら、ゆっくりとドリブルを仕掛けるが、戻った中村がボールをカット、闘莉王がクリア。
23分、右サイド高い位置の田中(隼)からのクロスは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足でゴールライン付近へ上げたボールは川崎・杉山にパンチングでクリアされる。これを左で拾った阿部のロングシュートはクロスバーを超える。
25分、小川からのパスに左サイドを突破した阿部からのクロスは、ケネディの背面に入り、合わせ切れず。これを拾った玉田からのパスをカットされると、そのカウンターを止めた中村にイエローカードが提示される。
26分、この交錯で左足付近を痛めた中村がプレーを続けられず、外へと出される。
27分、名古屋2人目交代:中村→矢野
28分、阿部からのボールを左サイドで受けた永井が相手ペナルティエリア左で倒され、フリーキックを得る。川崎ペナルティエリア左から名古屋ボールのフリーキック。小川からのボールが中央で相手ディフェンスに当たり、ファーサイドの永井が飛び込むが、このヘディングシュートは枠を外れる。
29分、左サイドの永井が右足へ持ち替え、中へのクロス。中央のケネディが難しい体勢で体をひねり頭で触るが、このシュートは枠の右へと外れる。
依然としてゴールの無い名古屋。ホームのサポーターの前で意地を見せ、天皇杯を含め、公式戦3連敗中の負の連鎖を断ち切りたい。
31分、センターサークル付近でボールを受けた川崎・大久保がドリブル。これを磯村がユニフォームを引っ張って止めてしまい、このプレーでイエローカードが提示される。
33分、川崎陣内右で相手パスをカットした玉田から中のケネディへ。さらに前へと持ち替えドリブルを狙うが、相手ディフェンスと交錯、ボールはクリアされる。
36分、川崎ペナルティエリア手前左で阿部から楔のボールを受け、前へと持ち替えた玉田。縦へと仕掛けるが、蹴り出したボールはゴールラインを割ってしまう。
37分、川崎ペナルティエリア手前で永井の落としたボールを磯村が右足で狙うが、相手ディフェンスに当たり、浮いたボールはクロスバーを超える。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央で川崎・杉山にクリアされる。
38分、名古屋3人目交代:磯村→ダニエル
【失点】
39分、川崎陣内中央の小川から左サイド高い位置の阿部を狙ったボールは、相手ディフェンスにカットされる。ここから名古屋ゴール前へとボールを運ばれると、至近距離のシュートを楢崎が弾くが、こぼれ球を川崎・森谷に蹴り込まれ、前節FC東京戦同様の時間帯に2点差とされてしまう。
41分、川崎陣内左で阿部からエリア内の永井の前へと狙うが、ここは相手ディフェンスにコースを抑えられ、ボールは直接ゴールラインを割る。
川崎2人目交代:小林→中澤
42分、阿部からのアーリークロスに闘莉王がペナルティエリア内まで飛び込むが、川崎・杉山と接触、ここはファールを取られてしまう。
45分、右からのクロスにフリーで走り込んだ川崎・稲本にヘディングシュートを許すが、ボールは枠の右へと外れる。
(ロスタイム表示:5分)
ロスタイム1、阿部からのボールを永井がヘディングで相手ディフェンス裏へと流し、ケネディが飛び出すが、ここはオフサイドの判定。
ロスタイム2、自陣右でダニエルが川崎・大久保のドリブルを倒し、イエローカードが提示される。
ロスタイム3、川崎陣内中央の小川から縦へのボール、これをケネディが足下で拾うが、シュートへは持ち込めず、ボールはタッチラインへとクリアされる。
ロスタイム5、名古屋陣内右寄りから川崎・大久保がドリブルを仕掛けるが、ここは牟田がカット。
【得点】
ロスタイム6、川崎ペナルティエリア手前で闘莉王からのボールをケネディが潰れながらペナルティエリア内へと繋ぎ、こぼれ球に走り込んだ田中(隼)が右足でのシュートを決め、1点差とする。
しかし、このリスタート、川崎ボールのキックオフで試合終了。
終了間際のゴールで2試合連続となる完封は免れたが、それでもここ数節同様、多くのチャンスを決められなかった名古屋がホームで連敗。天皇杯も敗退したため今シーズン最後となる瑞穂でのゲームだったが、またもサポーターの期待に応えられない結果となってしまった。
試合終了後記者会見
今日は両チームとも楽しいゲームをしたと思います。残念ながら、1-2という結果で負けてしまいましたが、いまだにその実感がありません。
今日の試合では、我々の特徴と戦う気持ちを前面に出しながらチャンスをたくさん作る事が出来ました。ただ、得点をあげることだけは出来ませんでした。川崎は経験のあるチームです。今日は、我々が決めきれないところを逆に彼らに罰せられてしまいました。ただ、全体的な内容には不満はありません。
試合後、ロッカールームの前で全ての選手と握手を交わしていましたが、どういう心境があったのでしょうか?
今日、選手達はこれ以上求めることがないほどに、私の指示したことを全てやってくれました。
今日の試合では、前節のような敗戦の記憶を払拭するためにも、色々と変化を加えて臨みました。そんな中、選手はしっかりと走ってくれましたし、強い気持ちで戦ってくれました。ただゴールだけがありませんでした。この敗戦を受け入れることは難しいことですが、これがサッカーというものなのでしょう。現在、難しい状況が続いていることもあって、選手を勇気づける意味合いも含めて握手を交わしたつもりです。
もちろん、負けるということは悔しいことですが、選手は今日の試合で私の要求することを充分にやってくれました。私もそんな彼らを後ろから支えていきたいと思いますし、サポーターの皆さんもこの私の行動にはこういう意図があったのだと認識してくれていると思います。
失点のシーンについてですが、全て我々の意図に反した形で決まってしまいました。1点目は偶発的なアクシデントから、大久保選手にプレゼントを贈ってしまいました。2失点目に関してはノーコメントです。
闘莉王選手のコンディションがまだ万全でないように思えましたが、彼のパフォーマンスと、後半の途中から、彼をボランチにあげた采配の意図について教えてください。
0-2という状態から脱却するために、最後の15分のところで何かを変える必要がありました。得点の可能性を高くするため、彼をよりゴールの近くに置きました。
彼は長い間、ケガのためチームから離れていたのですが、今日の試合では、いつもと同じようにチームを助けてくれたと思います。
ただ、私が心配している点は彼ではなくケネディの方です。代表チームの親善試合でブラジルと戦ってからこちらに戻ってきましたが、それ以降、彼の本来の形から遠ざかっているように感じます。もしかしたら、まだ"時差ボケ"が残っているのかもしれませんね。
今日の試合中は、あまりベンチに腰を掛けず、立ったままピッチの近くで選手を見守る姿が印象的でしたが、どういった心境からでしょうか?
今日はピッチ上の内容が結果に直結しないようなゲームとなりました。それも一つのサッカーだと思いますし、今日の印象としては、負けはしたものの、勝敗以外の大事なものを得たゲームだったと思います。
今日のグランパスのメンタル面にはとても満足しています。ただ、最終的には結果が全てです。次の試合もしっかり勝ちに拘ってやっていきたいと思います。前向きに進むために、再び練習に取り組んで行きたいと思います。