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上空にはうろこ雲が広がり、秋の深まりを感じさせるが、まだまだ日差しは強く汗ばむほどの好天に恵まれた日曜日。午後1時から等々力競技場で、川崎フロンターレとのサテライトリーグの一戦が行われた。三連休中ということもありスタジアムには4000人近いサポーターが集まり、右にエンドを取るアウェイ名古屋のキックオフで試合開始となった。

この日の先発メンバーは、GK広野、DFは右から筑城・大森・佐藤・渡邊の4バック。中盤は、右から、井上・花井・福島・片山の4人。FWは新川と巻の2人。4-4-2の布陣で臨む。

立ち上がりは、名古屋が積極的に川崎のDFの裏を突いた攻撃を見せるが、川崎DFも早い対応を見せて簡単にはシュートまでいかせて貰えない。

6分、左サイドの渡邊が花井へと入れたボールをすぐに縦に送って、巻を使うが、セカンドボールを狙った新川へ届く前にDFにカットされてしまう。8分、左から片山がオーバーラップを仕掛けたが、渡邊からの縦パスはオフサイドを取られてしまう。10分、右から川崎・久木野が抜け出そうとしたところをファウルで倒してしまい、深い位置でのFKを与えてしまう。川崎・木村の入れたボールを、川崎・田坂がダイレクトで合わせてくるが、このシュートは大きくゴールを越える。

14分、中央で相手ボールを奪った花井からのスルーパスに上手く抜け出した新川が、1対1の場面を冷静に決めて押し気味だった川崎から名古屋が先制点を奪う。

18分、左からの川崎のCK。木村のボールを川崎・菊池がヘディングシュートにくるが、これは枠へ飛ばない。しかし、先制点で試合を優位に進めるかと思われた名古屋だったが、川崎の早い攻めに苦しい時間が続き思うようなサッカーを展開できない。

23分、中央でパスを受けて前を向いた川崎・我那覇の左足シュートはクロスバーの上へ抜ける。26分、花井からのパスにタイミング良く抜け出した新川が、前目にポジションをとっていた川崎GKの頭上を抜くループシュートを放つが、左に流れてしまう。28分、川崎陣内中程、ゴール正面でのFKのチャンス。これを井上が直接狙ってキックをするが、ボールはゴールの僅かに上へと抜けてしまう。

32分、自陣深く右での川崎のFK。木村の蹴ったボールが逆サイドへとこぼれたところに、川崎・原田がクロスを放り込んでくるが、大森が頭で大きく弾き出す。34分、ロングボールをDFに競り勝って巻が落としたところを拾って抜け出した片山がシュートチャンスを得るが、利き足では無い右で放ったシュートはポストの左へ逸れてしまう。

36分、右を上がる川崎・森からの鋭いゴール前へのボールに、中央で我那覇と遠いサイドで久木野が飛び込んでくるが、触ることは出来ない。

41分。右から突破してきた川崎・黒津からのパスを中央に詰めた我那覇が受けると、左からのシュートをゴール左に決められてしまい1-1の同点にされてしまう。

何とか川崎の早い攻撃を凌いできた名古屋だったが、前半終了間際に我那覇のゴールで同点に追い付かれてしまい、試合は1-1の同点で折り返した。

エンド入れ替わり、後半は左にエンドを変えた、ホーム・川崎の攻撃から試合再開。立ち上がりの1分。川崎陣内中程やや左でのFKのチャンス。花井が走り込もうとする巻を狙ってボールを蹴るが、長すぎてしまいGKの正面を衝いてしまう。

6分、ゴール正面へと入れられたパスに詰めた川崎・田坂のボレーシュートは広野が正面で押さえる。8分、左を上がってきた川崎・原田からのパスに、後半から代わって入った川崎・大橋のシュートはポストの右へ。

後半は、立ち上がりから川崎が積極さを見せて、両サイドを広く使った攻撃で攻め入ってくるが、大森を中心に集中した守備をDF陣が見せる。そして、特に広野が好セーブを立て続けに見せて、良い流れを掴む。

9分、左からロングボールに抜け出した片山のマイナスのボールを中央の井上が上手くスペースと落とすと、巻が持ちだしてシュートに。しかし、惜しくも川崎GKの正面を衝いてしまった。

11分、中央の花井が右へと展開したボールを、上がって受けた筑城がゴール前へとクロスを上げるが、GKに捕らえられてしまった。14分、名古屋1人目メンバー交代:巻→津田。16分、自陣中程右での川崎のFK。大橋の蹴ったボールは広野が前へと出て正面で捕らえる。

20分、左タッチ際を、津田が渡邊の縦パスに抜け出そうとしたが、川崎DFの厳しい寄せにボールを失ってしまった。

川崎は前からのプレッシャーこそ無いものの、攻撃の起点となる中盤の花井や福島へとパスが入ると、猛烈な寄せを見せて名古屋の攻撃の芽を潰しに来る。

24分、井上からの鋭い縦パスに新川がDFの間を抜け出してゆくが、ここはパスがDFの足に弾かれてしまい、チャンスを作ることは出来なかった。26分、右からのCKのチャンス。しかし、井上の蹴ったボールはニアで弾かれてしまう。

ホーム・等々力では不甲斐ない戦いを見せられない川崎は、後半途中から攻撃に勢いが付きはじめ、名古屋は自陣深くでの苦しい守備が続く。

28分、右からの川崎のCK。大橋の入れたボールはゴール前でDFが弾く。31分、右からの川崎のCK。短く繋いだボールを大橋が中に入れてこようとするが、集中した守備を見せて跳ね返す。32分、左からの川崎のCK。大橋のボールはファーポストの渡邊が頭でクリア。

34分、名古屋2人目メンバー交代:新川→奥村(U-18)。35分、DFの裏を抜け出して来た川崎・杉浦との1対1のピンチの場面は、果敢に飛び出した広野が好セーブを見せてゴールを守る。38分、中央を抜け出してきた川崎・黒津のシュートは、広野の正面を衝く。

41分、左を抜け出した渡邊からのクロスボールを中央に詰めた津田がヘディングシュートを狙ったが、ボールは川崎GKの正面でキャッチされてしまった。44分、川崎陣内右深くでのFKのチャンス。井上が意表を突いて短く転がすと、壁に立っていた大森がこのボールをゴール前へと流し込むが、中央に詰めていた奥村の足下を抜けてしまい、シュートを打つことは出来なかった。

ロスタイム、左から縦に突破を見せた津田がペナルティエリアの近くで倒され、好位置でのFKを得る。花井が蹴ったボールが川崎ゴールの前でこぼれたところを片山がシュートに行くが、クロスバーの上を抜けてしまった。

後半は、シュート5本に対し川崎が15本と圧倒的に攻め込まれた名古屋。チームは殆どの時間帯で守勢に回る苦しい展開となったが、大森を中心としたDF陣の頑張りとGK広野の立て続けの好セーブで川崎の攻撃を跳ね返し、追加点を与えることなく1-1の同点で試合終了を迎えた。