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 今シーズン2試合目となるサテライトリーグは、ホームに川崎フロンターレを迎えての戦いとなった。午前中から良く晴れ渡り、初夏らしい好天に恵まれた豊田スタジアムは、2,300人という沢山のサポーターが詰め掛けた。

前半は、左エンドの名古屋ボールから試合開始。名古屋の先発は、GK広野、DFは右から筑城・バヤリッツァ・西部(U-18)・渡邊の4バック。中盤は新川が右、左サイドには福島が入り、中央のボランチには花井と山口が並ぶ。FWは津田と井上の2人という4-4-2の布陣でキックオフを迎えた。
 試合は立ち上がりからホームアドバンテージを活かした名古屋が積極的な仕掛けを見せて、川崎を押し込む展開で進む。2分、上がっていたバヤリッツァからのスルーパスに中央から抜け出した津田が、川崎GKと1対1の局面を作り出すが、惜しくもオフサイドのフラッグが上がる。4分、右から仕掛けた新川が縦に突破を図ったところで倒され、相手陣内深くの好位置でFKを得る。花井が左足でゴールに向かうボールを蹴ると、中央にバヤリッツァが飛び込むが直前で前に出たGKにボールを捕らえられてしまう。

9分、川崎陣内右深くでのFKのチャンス。井上の蹴ったボールをゴール前に詰めていたバヤリッツァがタイミングを合わせたヘディングシュートを放つが、これはバーを叩いてしまう。10分、川崎陣内中程右寄りの位置でのFKのチャンス。井上が左足でコントロールしたボールを蹴ってゴール左隅を狙うが僅かに左に逸れてしまい、ゴールネットを揺らすことは出来ない。19分、自陣深く右での川崎のFK。川崎・木村(30)がゴールを直接狙ってくるが、広野が大きくジャンプしてパンチングで弾き出す。

立ち上がりの攻勢でゴールを奪えなかった名古屋に対し、徐々に反撃を開始する川崎。25分過ぎからは立て続けのセットプレーのチャンスを川崎に与えてしまい、名古屋は苦しい時間帯が続く。しかし、京都戦を出場停止だったDFバヤリッツァが存在感溢れるプレーでゴール前に立ちはだかり、川崎の攻撃をことごとく潰して再び名古屋が流れを引き戻した。

33分、右から切れ込んでいった花井のマイナスのパスをペナルティアーク近くで受けた津田がシュートを打とうとしたが、厳しいディフェンスに潰されてしまう。35分、山口の縦パスに仕掛けた新川が、左サイド深くで中へと流し込むと、福島がこれに反応して走り込む。しかし、川崎・GKにボールを先にキャッチされてしまった。

前半の名古屋は、殆どの時間で試合を支配していたものの、なかなか川崎のゴール前までボールを運ぶことが出来ない。チームは、決定的なチャンスが作れない状況が続いた状態で前半を終えた。
 エンド入れ替わり、後半は左にエンドを取る川崎のボールで試合が再開。川崎1人目メンバー交代:山口(慎)→高月。

1分、左から仕掛けてきた川崎・黒津(7)が角度のないところからシュートを放つが、これはポストの左に外れる。6分、左からドリブルで進入した渡邊がシュートを放つが、これは惜しくもGKに弾かれてしまう。7分、DFの裏へと出たスルーパスに抜け出した福島が川崎GKと1対1になるが、シュートに行く前にボールをキャッチされてしまう。

9分。それまでも良いリズムで仕掛けを見せていた福島が、新川が左から大きく出したボールを受けてそのまま持ち込むと、寄せてきたDFをあっさりと抜き去る。そして、右足のシュートを川崎ゴールに叩き込み、福島が見事な先制弾を決める。15分、名古屋1人目メンバー交代:井上→アルベス(U-18)。福島のゴールをきっかけにして名古屋の出足が俄然良くなる。更に名古屋は、セカンドボールもしっかりと拾えるようになり、この時間帯は良いテンポでボールを繋ぎながら試合を優位に進める。

さらに18分。川崎のゴール前から左へこぼれたボールを拾った渡邊が縦に仕掛けると、ゴール前に丁寧にクロスを上げる。これを中央であわせた津田がヘディングシュート。ボールは、一度ポストを叩くものの角度を変わって川崎ゴールへと吸い込まれ、2点目が名古屋に決まる。

23分、花井、山口と繋いだボールは、最後、右に抜け出す津田にあわせて山口から丁寧なパスが出てくる。しかし、津田が狙いすましたシュートはGKに当たってコースを変えられてしまい、ポストの左へとはじき出されてしまった。

30分、中央をドリブルで持ち上がった渡邊が、右のスペースへとパス出す。すると、サイドに開いて待っていたアルベスが、DFにボールを当ててCKを得る。そしてこのCKで花井が入れたボールが、ニアサイドの津田を経由してゴール前にこぼれ出ると、走り込んだ渡邊が左足で押し込み3点目。名古屋に川崎を突き放す決定的なゴールが決まる。名古屋2人目メンバー交代:花井→奥村(U-18)。川崎3・4人目メンバー交代:苅部→松原、中林→秋元。

33分、左のアルベスがヒールで落としたボールを渡邊が拾って縦に仕掛ける。渡邊は中へとクロスを狙ったが、これはスライディングを見せたDFにカットされてしまう。名古屋3人目メンバー交代:新川→岸(U-18)。

終盤、川崎も何とか1点でも返そうとメンバーを入れ替えてくるが、名古屋の勢いを押し戻すことは出来ない。結局試合は、3-0のスコアで川崎に完封勝利。名古屋は、前半に川崎を攻めあぐねたものの、後半は効果的な時間帯であげた3ゴールで試合の流れをガッチリと掴み、早いパス回しからのサイド攻撃が随所で光った。