この日の先発は、GK守護神・楢崎、DFは大森・スピラール・吉田・阿部の4人による4バック。中盤は、右に中村、左は本田、中は吉村と金が務め、FWは前節ハットトリックを決めて勢いに乗るヨンセンと杉本の2人。4-4-2の布陣で臨んだ。
そしてこの試合「瑞穂での試合は特別。キャリア最後になるという意味で、勝利にこだわりたい。そしてサポーターに勝利をプレゼントしたい」と前日に語ったフェルフォーセン監督の願いを果たすため、選手一丸となって序盤から横浜を攻め立てた。
まずは開始3分。左から中央へと斜めに走り込んできた本田に中村の縦パスが通ると、本田はこれを右に上がってきた大森にはたく。大森は、右足でダイレクトにゴール前へとクロスをあげて遠いサイドで待ちかまえるヨンセンがこれを頭で狙うが、DFに体を寄せられてしまいボールをゴールへと飛ばすことが出来なかった。
続く4分には、本田から絶妙のタイミングで出されたスルーパスに左から杉本が抜け出し、横浜GKと1対1の局面を作り出す。しかし杉本が、左足で放ったシュートはGKの正面を突いてしまい、絶好の先制点の機会を逃してしまう。
その後も名古屋は、FW三浦(知)を前線に残し、自陣に引いてカウンターを狙う横浜を相手に、ボールを支配してながら果敢にチャンスを作り、ゴールへと襲いかかる。
しかしながら、今シーズンここまで悩まされ続けて来た最終局面での決定力不足を象徴するような場面が続き、我慢強い守備を見せる横浜FCにもリズムが出始め、徐々にカウンターからチャンスを作られてしまうようになる。29分、31分と横浜が立て続けにCKのチャンスを掴むと、三浦(淳)が精度の高いボールをゴール前に入れて先制点を奪いに来る。しかし、ここは前節復帰を果たしたスピラールを中心とした固い守りが、きっちりと攻撃を跳ね返して踏ん張りをみせる。38分には、前線でロングボールを受けた横浜・三浦(知)が反転しながら左足でシュートを打ってくるが、これは大きく右に外れる。
42分、名古屋1人目メンバー交代:スピラール→米山
立ち上がりから、名古屋は何度も先制点のチャンスを掴むものの、これを決めきれないことが自分達のリズムを崩す形となり、横浜FCを攻めあぐねたまま前半が終了。試合は0−0で折り返した。 |