エンド入れ替わり、後半は右にエンドを取った名古屋のボールから試合が再開する。
後半の立ち上がりは磐田が、前半から終始ペースを握っていた名古屋の勢いを跳ね返そうと積極的な攻撃で名古屋陣内へと襲いかかってくる。
2分、磐田・太田のクロスを遠いサイドで待っていた磐田・カレンにヘディングシュートを許すが、このシュートはポストの左に抜けてサイドネットを揺らす。4分、後半からファブリシオに変わって入った磐田・成岡が前田からパスを受けて前を向こうとしたが、前半から磐田の好機をことごとく潰していた吉村が厳しく寄せて相手のファウルを誘いボールを自分達のものにする。
6分、磐田が早い展開を見せ、中央のカレンが右のスペースへとボールをはたいてペナルティエリア中へ入り込む。カレンは、太田からのクロスにヘディングシュートを狙うが、ボールは大きくゴールの上へ抜ける。
名古屋は、後半開始から攻撃の糸口を掴めず決定的な場面を作れない展開が続いていたが、後半13分、磐田・茶野がこの日2枚目のイエローカードで退場となり数的優位に立つ。しかし、この後もボールポゼッションは出来るものの、人数が1人少ない事で引いて守る磐田の守備をなかなか崩すことが出来ない。そして、刻々と時間だけが過ぎてゆく。
後半24分、名古屋メンバー交代:米山→杉本
フェルフォーセン監督は、膠着した状況を打開しようと攻撃的に勝負を仕掛ける采配をふるう。後半29分には左に抜け出した杉本が、右足でゴール前へと入れたボールに逆サイドから玉田が飛び込む。玉田は、何とかボールを押し込もうとするが僅かにボールに触ることは出来なかった。
37分、名古屋メンバー交代:玉田→山口
後半38分、左の阿部からのアーリークロスに中央へ入り込んだヨンセンがヘディングで合わせるが、ボールはクロスバーの上へ抜けてしまう。最終的に名古屋のシュート数は、10本の磐田に対し18本と終始試合の主導権を握りながら、磐田のゴールネットを揺らすことが出来ず0-0のスコアレスの勝ち点1で終了のホイッスルを迎えた。 |