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 新潟での手痛い敗戦から中2日と、きつい日程が続く中でおこなわれた第21節:横浜F・マリノスとの戦い。アウェイ新潟で0−4というスコアで敗戦という厳しい現実を突きつけられた選手達は、今回の試合で嫌な思いを払拭するという強い気持ちを胸に試合に臨んだ。
 対戦相手の横浜は、目下3連勝と快進撃を続けている。シーズンが開幕した頃のチームとは全く違う破壊力抜群のチームへと変貌を遂げて名古屋に乗り込んできた。
 試合序盤は、名古屋が“もう負けられない”という強い気持ちを地元サポーターの前で見せて試合の主導権を握る。チームは、再三に渡って横浜陣内へと攻め込む積極的なプレイを展開し、非常に落ち着いた良い流れで試合を進める。しかし、リーグNo.1ともいわれるDF中澤や松田といった守備陣を要する横浜に、簡単にはゴールを奪わせては貰えない。

10分過ぎには、藤田や杉本が決定機を作りゴールに迫るものの惜しくもゴールをこじ開けることができず、名古屋サポーターのため息がスタンドから漏れる。守備では、大森や中村が手堅いプレイと迫力充分のディフェンスを見せて横浜の攻撃の芽をつみ取る。試合前半は、横浜を無得点に抑えて試合を折り返す。
 しかし後半に入ると、名古屋のペースで試合が進んだことに納得がいかない横浜・早野監督は吉田に代えて清水を投入。更に立ち上がりから厳しいプレッシャーと早いパス回しを見せて試合の主導権を握りに来る。すると横浜の勢いに押されるように徐々に名古屋の選手の動きに積極性が欠けるようになってくる。そして後半10分。横浜の右CKからのボールを繋がれ、DF松田にゴールを決められると試合のペースを横浜に握られてしまう。更に追い打ちを掛けるように18分、ゴール前で浴びたシュートが味方DFに当たって自陣ゴールに入ってしまう不運なオウンゴールで横浜に追加点を与えてしまったことで、試合は完全に横浜ペースで進む。

 何とかこの嫌な雰囲気を断ち切りたいとフェルフォーセン監督は、怪我から復活してベンチ入りをした玉田を、前半からヨンセンの穴を埋めるようと奮闘していた巻に代えて投入して勝負に出る。しかし攻守に渡って重要な役割を果たしていた金の不在も大きく、更に他の選手達の連戦の疲れも重なって、横浜を脅かすほどの攻撃を見せられないまま刻々と時間が過ぎる。

 30分には、藤田を代えて片山を投入することでより攻撃的なスタイルにシフトして最後の反撃る。しかし、試合の流れを名古屋に引き寄せる前に決定的な3点目を横浜・坂田に決められ、ますます苦しい状況へと追い込まれる。終盤には、何とか一矢報いようとDFの米山が危険を顧みずに、前線へとボールを運ぶ。そして、玉田や片山のスピードを活かそうと両サイドのスペースへのロングボールを繰り出す。しかし、3点をリードして余裕のある横浜が落ち着いた守備を見せ、上手くチャンスを作ることができずに潰されてしまう。

 そして新潟戦の時同様、終盤はチームの持てる力を十分に発揮できずに苦しい時間だけが過ぎてゆく。最終的に名古屋は0−3で横浜に敗戦し、手痛い連敗を喫してしまった。