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リーグ戦再開の初戦という難しい雰囲気の中で、サンフレッチェ広島とのアウェイ戦を3-1で制して最高の再スタートを切った名古屋。チームは、そのまま大阪経由で新潟へと移動して中2日の調整を行い、アルビレックス新潟との第20節に臨んだ。 |
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試合は、開始直後からチーム全体の動きが重く、ボールを支配して相手陣内へと入り込むものの相手のプレッシャーが厳しくなった途端にパスが繋がらない状態が続く。開始序盤から動きの悪さだけが目立ってしまう展開になってしまう。
それでも、前節に続いて先発に入った津田やトップ下に起用された片山が、新潟のDFライン裏へボールを引き出そうと試みる。2人は、中盤の本田、藤田や山口等がヨンセンが落としたボールを拾う度に何度となく縦へと飛び出す。しかし、新潟の中盤での守備にボールを阻まれて、なかなか精度の高いボールを貰うことが出来ない。
そして前半11分。ボールを持ってペナルティエリア内に入り込もうとしたエジミウソンを吉田が潰したところでボールがルーズになる。そして、左サイドでこれを拾った新潟・松尾にゴール前へのクロスを許すと、中央で待っていた新潟・本間にヘディングシュートを決められてしまう。その後は、4万人を超す地元サポーターの後押しを受けた新潟の攻撃に守備にまわる時間帯が続いた。
チームは、何とか前半のうちに同点を狙い攻め上りをみせるが、悪い形でボールを奪われて逆にカウンター攻撃を受けるという場面が多く見られる。そして34分、新潟のカウンター攻撃から、新潟・千代反田のロングボールに抜け出した新潟・矢野にシュートを決められて0-2とされてしまう。前半は、新潟に2点差をつけられての折り返しとなった。 |
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後半に入るとフェルフォーセン監督は、「このまま何もせずに負けるのは私のスタイルではない」と試合後語ったように、津田に代えて杉本と片山に代えて増川を投入。ハーフタイムに2人を一気に入れ替えて勝負に出る。しかし開始直後の4分、中盤でのパスを新潟・エジミウソンにカットされると、そのまま持ち込まれ中央からのシュートを許してしまう。山口がこのシュートを体を張って止めはしたものの、大きく浮いたボールをエリア近くにいた新潟・坂本に拾われてしまう。坂本は、ゴール前に走り込んだエジミウソンに落ち着いてパスを出し、エジミウソンに再びシュートを許してしまう。そして、前節の広島戦で好セーブを連発していた楢崎が至近距離からのシュートを正面で阻止するもが弾いたボールがそのままゴールラインを割ってしまい0-3。チームは、出鼻をくじかれる形で新潟に追加点を奪われてしまう。
しかも、新潟DFの厳しいマークをかいくぐってゴールマウスをこじ開けようと体を張っていたヨンセンが、後半12分に負傷交代してしまう。更に追い打ちを掛けるように、今度は25分に金が負傷でやむなくピッチの外へ。既に3人の交代枠を使い切っていたチームは、3点のビハインドを背負いながら10人での戦いを余儀なくさせられてしまう。
ヨンセンに代わって入った渡邊、そして阿部、本田や杉本と言った若い選手が残る体力を振り絞り、何とかこの苦しい状況を打破して新潟のゴールをこじ開けようと最後の踏ん張りを見せるが、真夏のアウェイでの連戦による疲れが予想以上に選手たちを苦しめる。そして34分、自陣中央でパスを奪われると、左に抜け出すエジミウソンへとパスを繋がれ、これを中央からのシュートを沈められて4点差をつけられてしまう。選手達は最後まで戦い抜いたが、0-4という厳しい結果を突きつけられたまま終了の笛を聞くこととなった。 |
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