2006 Jリーグ ディビジョン1:第33節
瑞穂陸上競技場・14:02キックオフ
◆主審:西村 雄一 ◆副審:山口 博司・中込 均
◆入場者数:10,707人 ◆天候:曇のち雨、弱風、気温14.1度、湿度66% ◆ピッチ:全面良芝、水含み

名古屋グランパスエイト

前 半


アビスパ福岡

後 半

前半 31分 玉田 圭司
後半 16分 中村 直志
得点者  
80分 金 正友吉村 圭司
89分 山口 慶秋田 豊
交 代 65分 久藤 清一田中 佑昌
65分 布部 陽功城後 寿
75分 薮田 光教飯尾 一慶
4分 山口 慶
18分 金 正友
51分 楢崎 正剛
60分 藤田 俊哉
63分 本田 圭佑
警 告 30分 久藤 清一
79分 吉村 光示
90 45    45 90
3
5
2
12
1
1
0

5
10
1
7
1
1
1

8
15
3
19
2
2
1
シュート
GK
CK
直接FK
間接FK
(オフサイド)
PK
11
5
4
19
1
1
0
6
3
2
12
0
0
0
5
2
2
7
1
1
0
スターティングメンバー
名古屋グランパスエイト アビスパ福岡
監督 フェルフォーセン 監督 川勝 良一
GK 楢崎 正剛(1) GK 水谷 雄一(1)
DF 大森 征之(4)
スピラール(3)
増川 隆洋(16)
本田 圭佑(24)
DF 吉村 光示(15)
柳楽 智和(23)
宮本 享(2)
アレックス(3)
MF 金 正友(8)
藤田 俊哉(10)
山口 慶(13)
MF 久藤 清一(10)
ホベルト(8)
佐伯 直哉(13)
古賀 誠史(14)
FW 中村 直志(7)
杉本 恵太(19)
玉田 圭司(11)
FW 布部 陽功(6)
薮田 光教(9)
SUB GK:高嵜 理貴(21)
DF:秋田 豊(2)
DF:阿部 翔平(31)
MF:吉村 圭司(14)
MF:青山 隼(32)
FW:片山 奨典(27)
FW:津田 知宏(37)
SUB GK:神山 竜一(16)
DF:千代反田 充(5)
DF:山形 辰徳(21)
MF:城後 寿(26)
FW:バロン(19)
FW:田中 佑昌(27)
FW:飯尾 一慶(34)
ハーフタイムコメント
名古屋:フェルフォーセン監督
福岡:川勝監督
●簡単にボールを奪われないこと
●もっと集中して、裏のスペースを狙っていこう
●両サイドが攻めている時に戻りきれてないので、しっかりカバーに入ること
●相手はカウンター狙いでくるから気をつけること
●落ち着いて後半の15分大事に行け
試合終了後監督コメント
フェルフォーセン監督:
 前半、高い位置でボールを失った際の守備には問題はなかったのですが、中盤で失った際の守備面に問題がありました。判断ミスからパスを出さなければならない場面でドリブルをしかけたり、ボールを持ちすぎる場面もありましたし、集中力を欠いていたように思います。それが問題となり、前半は自分たちのペースで試合を進める事が出来ませんでした。2歩前進しては3歩後退してしまうような試合展開でした。それでも前半は守備面では戦えたのですが、攻撃面で十分ではありませんでした。
 後半は良い45分間を戦えたと思います。守備面での組織が良く、よいプレスをかける事が出来ていました。多くのチャンスを作る事はできませんでしたが、2-0とした時点で今日の試合は決着がつきました。カウンターからチャンスを作れていましたし、守備面でも高い位置からのプレスが機能していました。
 今日の試合、勝点3を取れた事は良かったと思います。今シーズン中断あけ、我々には中位へ食い込むという1つのチャレンジがありました。その時点では皆さんは、信じられなかったかもしれませんが、その後しっかりと戦えた事でここまでくる事ができました。難しいシーズン序盤でしたが、終盤は良いシーズンを戦えたと思います。
Q:ヨンセン選手を出場停止で欠きましたが、その中で今日の布陣を選んだ理由は?
A:私の最初の仕事として、選手達に良い感触を持ってピッチに立たせるという事がありました。そして今日の対戦相手である福岡には、とても良いサイドバックの選手がいるという事を前提に戦術を考えてきました。福岡は今日の試合、残留に向けて最後のチャンスという意気込みで攻めて来ると思っていましたし、それに3トップで対応すればグランパスの守備陣が下がってしまうと思い、3-5-2という形をとりました。ミッドフィルダーから前でプレスを金と山口の2人で両サイドバックにプレスをかける狙いがありました。ボールを奪った際は一般的にフリーになりやすい両サイドと藤田の位置から攻撃を仕掛けようという思いでした。前半は楢崎の位置からビルドアップする事が1度もなかったのですが、それについても後半、修正しようと指示を出していました。ビルドアップできなかった事は楢崎の問題ではなく、ディフェンスラインからの問題でした。玉田・杉本の2トップへロングボールを入れても上手くいかないと話をしました。
Q:本田選手が年間MVPを受賞しましたが、彼のこの1年を振り返ると?
A:本田はシーズン序盤から終盤にかけて非常に良くなりました。良かった点は、4-4-2の場合のサイドバック、そして3-5-2のサイドハーフの両方をこなせるようになりましたし、元々彼の特徴であるフィジカル面でも大きく伸びたと思います。
Q:まだ1試合残っていますが、今シーズンを総括してください。
A:今日はどれくらい時間がありますか?(笑)先ほども話しましたが、非常に苦しいシーズンの序盤でした。プレシーズンの段階で多くの選手を怪我で失ってしまいました。一生懸命戦っていましたが、試合ごとに選手を代えなければならない状況でした。私が過去3シーズン戦って来たなかで最も苦しい時期でした。チームとして連動性が出てくれば良くなる自信があったのですが、そうなる為にメンバーを固定する事が困難でした。これは私のミスでもあるのですが、シーズン序盤は4-4-2で戦おうとし、そして選手に多くを要求し過ぎたかもしれません。チームの連動性という面で欠けていたかと思います。途中から3-5-2へと変更した事が最も大きな決断でした。そうする事でチームに落ち着きが生まれました。古賀をディープストライカーの位置で起用した時期もありました。それには皆さんも驚かれたかもしれませんが、そういう戦い方をする事でチームに新しい形も生まれました。夏のオランダキャンプが大きかったかと思います。あのキャンプを終えた事で、選手達は自信をもって戦えるようになりました。中断明け2試合に負けてしまいましたが、成長は見られましたし、ナーバスになる事はありませんでした。その後ヨンセンが加入した事でチームとして成長できたと思います。ナビスコカップで敗退した後の2週間、しっかりとフィジカルトレーニングを行いました。これには選手も不満があったかもしれませんが、その準備をした事でオランダでは戦術トレーニングに集中する事ができました。後半戦は選手もと自信を持って戦えました。システムも変更しましたが、チームとして成長しました。もちろん全てが良い試合だったわけではありませんが、それでも何試合かは素晴らしい試合を行う事ができました。14試合終わった時点で勝ち点11の15位でしたが、その後しっかりと戦えた事で現在7位を狙える位置にいます。苦しい序盤を考慮すれば、良いシーズンだったと言えるのではないでしょうか。選手も大きく成長しました。先にも話しました本田、そして逆サイドの中村。さらには杉本も大きく成長しましたし、将来が楽しみな選手です。
Q:先日契約を更新されましたが、来シーズンに対しての手応えは?
A:手応えは感じています。しかしながら、先月から勝ち点をのばす事が出来たため契約を更新したわけではなく、シーズン当初から考えていました。苦しい時期にクラブもしっかりとサポートをしてくれましたし、ディープストライカーが必要だった際に、粘り強く素晴らしい選手を連れて来てくれました。そういう感触から、来年も戦おうと決心しました。