第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会・4回戦
富山県総合運動公園陸上競技場・13:04キックオフ
◆主審:鍋島 將起 ◆副審:竹内 元人・ 中原美智雄
◆入場者数:10,312人 ◆天候:雨、無風、気温19度、湿度55% ◆ピッチ:全面良芝、水含み

名古屋グランパスエイト

前 半

アローズ北陸

後 半

後半 4分 豊田 陽平
得点者  
66分 中谷 勇介山口 慶
77分 豊田 陽平本田 圭佑
88分 クライトン杉本 恵太
交 代 62分 長山 一也島袋 信介
74分 渡辺 誠松下 和磨
5分 中村 直志
73分 安 英学
警 告 24分 長山 一也
89分 三好 拓児

90 45   45 90
5
8
3
4
2
2
0

12
4
6
13
3
2
0

17
12
9
17
5
4
0
シュート
GK
CK
直接FK
間接FK
(オフサイド)
PK
6
13
2
21
5
5
0
2
7
0
9
1
1
0
4
6
2
12
4
4
0
スターティングメンバー
名古屋グランパスエイト アローズ北陸
監督 中田 仁司 監督 草木 克洋
GK 楢崎 正剛(1) GK 藤川 康司(21)
DF 古賀 正紘(5)
秋田 豊(2)
吉村 圭司(14)
中谷 勇介(6)
DF 小柴 誠(13)
三好 拓児(3)
川前 力也(4)
長山 一也(18)
MF クライトン(8)
安 英学(17)
藤田 俊哉(10)
大森 征之(4)
MF 佐藤 陽彦(5)
山本 翔平(6)
渡辺 誠(17)
上園 和明(10)
石橋 直希(9)
FW 中村 直志(7)
豊田 陽平(23)
FW 北川 佳男(11)
SUB GK:川島 永嗣(22)
DF:井川 祐輔(3)
MF:山口 慶(13)
MF:本田 圭佑(24)
FW:杉本 恵太(19)
SUB GK:平地 由享(1)
DF:島袋 信介(15)
MF:永濱 裕規(7)
MF:上赤坂 佳孝(16)
FW:松下 和磨(19)
試合終了後コメント
中田監督:
 今日の試合、グランパスとしてはJFLのアローズ北陸との対戦でしたが、全力で戦う事で試合に臨んだ。リーグ戦では3連敗、チーム状態が良くない中で我々のサッカーを今日の試合でどれだけ発揮できるかという事で取り組んできた。結果は1-0という勝利だったが、内容については、正直まだまだという思い。この雨の中、立ち上がりから、相手のディフェンスラインの裏を狙う戦術を徹底し、最初の方はあある程度やれていた。しかし、途中、雨が強くなってきたあたりからボールコントロールが悪くなり、相手の速いペースで思うようにプレイ出来なくなった。
 ハーフタイムには、雨ではあるが我々のサッカーをやり通そうと言う事で選手達を送り出した。後半、豊田がラッキーな形で1得点をあげ、流れはグランパスにあるかと思ったが、アローズ北陸の素早いカウンター、これは今、JFLでも好調を維持しているチームの状態がそのまま出ていたのではないかと思うが、何度か危ない場面も作られた。ポストに当たって入らなかったシーンなど、グランパスにとって多少なり、ラッキーな面もあったのかとは思う。我々としてはこの勝利をきっかけに、次からのJリーグでも力を発揮していきたい。雨の中遠くまで来てくださったサポーターの方々に対しても、私自身、今日の内容には満足はできていませんが、勝利という結果には喜んでもらえたのではないかと思う。
Q:フォワードで起用したクライトン選手については?
A:クライトンを前線に配置した事については、我々のサッカーがうまく行っていないと言う事を考え、それではクライトンの長所は何かと考えた結果、クライトンはキープ力があるので前線でボールをキープさせ、タメをつくって周りがオーバーラップするなどそこから攻撃の起点になる事を期待して起用した。今日の試合でも、彼の持ち味が前線ではいきていたのではないかと思っている。しかしながら今日の試合ではうまくいっていない部分もあったので、このあたりを頭の中に描きながら修正していきたい。
Q:先発起用した豊田選手については?
A:豊田に関しては、見ての通り体格が大きいため、ターゲットマン、後ろからの目標としての仕事を要求している。もう1つは彼の良さ、ゴール前へ飛び込みながら打点の高いヘディング、リーグ戦でも広島戦でボレーシュートを決めたりと、一瞬の隙を決めてくれるということで先発で、90分間の中でそれをいかに出してくれるかという事に期待して起用している。全てが上手くいっているわけではないが、若い選手には経験という物が必要であり、その中で何かを掴んでくれればよいと思って起用している。
Q:今日の試合についての評価と、見つかった課題は?
A:最も評価できる事は、何とかして前線へボールを運ぼうとする気持ちが出ていた事。チーム状態が悪い時、選手全員が横パスやバックパスなど消極的なプレーが多かったが、今日の試合では、みんなの気持ちが前へ向かっており、その点についてすごく評価している。それをやれと言う指示も出しているし、選手達も意欲的に取り組んでくれた。しかしながら、全てうまくいっているわけではなく、もうすこし流れを止めない攻撃を意識して欲しい。日頃から話しているが、どうしても途中でノッキングを起こしてしまっている。流れを止めずに最終的なシュートまで持ち込めるよう、ダイレクトプレーなども増やしていかなければならない。
Q:アローズ北陸との対戦と言う事で意識した事は?
A:JFLの公式戦でも負けていない、すごく調子の良いチームだという事は聞いていた。攻撃陣の3人の選手がキープ力、突破力があると聞いていたので、そこから簡単に崩されないよう選手達には伝え、崩されない方法として、その位置へパスを出させないという事を要求し、また、前を向かせないためにも早い段階でアプローチをかけるという事も要求していた。それでもしっかりとしたポストプレーから攻撃を仕掛けてきたり、その3人の攻撃力はすごく高いと評価している。