6/23(金):練習試合「vs京都パープルサンガ」の模様

6月23日(金)、午後2時30分より瑞穂陸上競技場で行われた、京都パープルサンガとの練習試合の模様についてお伝え致します。

上空を厚い雲が覆ってはいるものの、名古屋特有の蒸し暑さはなく、前日からの雨も一息を付いたのか、この日は朝から暑い日となった中、瑞穂陸上競技場において、京都パープルサンガとのトレーニングマッチ(45分×3本)が行われた。当初はスポーツセンター第2グランドでの実施の予定だったが、グランドの状態が芳しくなく、選手達の怪我を避けるため、急遽場所を変えて行われることとなった。

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【結果】名古屋:3-3(1本目:0-1、2本目:1-2、3本目:2-0):京都パープルサンガ
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1本目は左にエンドを取った名古屋のキックオフで試合開始。先発は、GK川島、DFは右から竹内・須藤・増川、MFは大森・吉村・金・本田、トップ下には山口、FWは津田と豊田の2人という、3-5-2の布陣で臨む。

オフが明けて間もないこともあり、立ち上がりは名古屋が試合の主導権を握り、今週練習してきたことを試合で見せて行こうと積極的にボールを動かして京都陣内を切り裂いてゆく。8分、右の大森からの縦パスを山口が縦に送ってゆくと、豊田がこれを落としたところに山口が再び詰めて早いクロスをゴール前へと入れてゆくが、これは大きく反対に流れてしまう。

しかし、京都も徐々に名古屋のプレイに対応、豊田に集めようとするボールを早めにスペースを埋めてカット、チャンスを潰し始め、次第に試合の流れを引き寄せてゆく。17分、右からの京都・角田のアーリスロスに、京都・アンドレがヘディングシュート。しかし、これはポストの左に。22分、本田の上がりながらの相手DFの裏へのスルーパスに、この日良い動き出しを見せていた金が抜け出してゆくが、エリアを飛び出した相手GKが大きくクリアしてしまう。

そして、25分。右で増川が京都・加藤が仕掛けてきたところをかわされると、そのまま持ち込まれて右足からのシュートを決められ、京都に先制点を挙げられてしまう。その後も、京都が良いリズムで名古屋陣内でボールを早く回しながら、攻撃を仕掛けてくるが、この日DFを務めた竹内や須藤が落ち着いたプレイでこれを凌ぎ、1本目は1失点だけで試合を終える。

2本目は、右にエンドを変えた名古屋に対し、左から攻め上がる京都のボールで試合が再開。上空には青空が顔を出し始め、一気に気温が上昇し、暑さが増してくる。名古屋メンバー交代:金→片山。

2分、京都・中払が右からの早いボールに中央で飛び込んでダイレクトで合わせたボールをゴールに決められ、2点目を奪われてしまう。しかし、このまま不甲斐ない試合運びのままオランダへは旅立てないとばかりに、2本目から入った片山が本田と共に精力的に相手陣内へと攻め上がるようになると、名古屋が試合の流れを掴み始める。

そして10分。この日も快調に前線で良い動きを見せていた山口からの中央からのスルーパスに飛び出した片山が、飛び出したGKを上手く交わしてシュートを流し込み、1点差とするゴールを決め、1-2とする。前半途中から京都にペースを握られていた試合の流れが、途中から入った片山の縦への再三の仕掛けによって、再び名古屋に傾き始める。

25分、ここでメンバーが片山を残して全員が入れ替わり、新たなメンバー構成で試合をリスタートさせる。GK高嵜、DFは右から中島・高橋・有村、MFは中村・井上・藤田・阿部、トップ下に片山、FWは杉本と平林と言う11人だ。33分、左から抜け出した片山が入れていったクロスは、DFが一旦はカットしてしまうが、中央にこぼれたボールに詰めた藤田が、良く押さえてミドルシュートを放ってゆくが、これは体を入れたDFに当たって弾かれてしまう。

2本目は、名古屋がこのまま良い流れで押し込んでゆくかと思われたが、37分。右から抜け出した京都・星にドリブルからのシュートをあっさりとゴールに決められ、再び2点差と突き放されてしまう。しかし、これで下を向くことなく、オランダへ良い雰囲気で行きたいという気持ちが選手達にも現れ、しぶとく粘りを見せるアグレッシブなプレイを続けてゆく。

41分、左に抜け出した阿部が低いクロスを入れると、中央で井上がダイレクトでボレーシュートを狙うが、惜しくも相手GKの正面へ飛んでしまう。44分には、中央でボールを拾った藤田が、左の有村へと繋ぐと、これをすかさずゴール前へと供給、杉本がヘディングシュートにゆくが、惜しくもDFにカットされてしまう。ロスタイムにはCKのこぼれ球を拾った井上のボールに詰めていた有村がヘディングシュートを枠に飛ばすが惜しくもGKに阻まれてしまう。そして2本目は、1-3とされながらも、名古屋が良いリズムを掴んだまま終了、3本目へと良い流れで繋ぐことが出来た。