指宿・春季強化キャンプ:第10日目の模様
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この日、午前10時30分より行われた、鹿児島実業高校との練習試合の模様についてお伝え致します。
<試合前の様子>

朝から、小雨がぱらつくというイヤな天気の中、午前10時30分からの地元強豪・鹿児島実業との練習試合のため、選手たちはウォーミングアップに余念がない。指宿に来て初の練習試合と言うこともあり、選手たちはどこか所在なさげだ。何せ、相手は新チームになったとはいえ、高校選手権で優勝、全国ナンバー1になったチーム。簡単にはやらせてくれないはず。はっきり言って、いきなりの強敵との一戦といっても良いだろう。
また、監督としてはキャンプ中に取り組んだ内容を選手たちがどこまで吸収してくれているのか、そしてどこまでプレイで実践してくれるのか、今後を占う意味でも、大きな足掛かりの試合といえるだろう。

<前半の模様:45分>
左にエンドを取った名古屋のキックオフで前半がキックオフ。

GK川島、DFは右から角田・古賀・増川・中谷、MFは右から中村・吉村・クライトン・本田、FWは豊田・杉本という布陣。今現在考えられるベストに近いメンバーといえるだろう。

試合は、予想通り鹿実がスピードに乗った展開と早いパス回しで、再三ゴール前に入ってこようとするが、古賀・新加入の増川の高さのあるDF2人が踏ん張ると、徐々に試合の主導権を握るようになる。

21分、豊田からの裏へのボールに杉本が右でフリーで抜け出すと、そのままエリアに持ち込み、相手GKをかわして左に流れながら、最後左足で落ち着いてボールを枠内に収め、プロ初となるゴールを見事に決める。その後、滑りやすいピッチにも相手のスピードにも慣れ、名古屋が完全にボールを支配する。
CKの場面では、増川が高い打点で再三相手ゴールを狙うものの、鹿実DFも踏ん張り追加点はなかなか奪えなかったが、32分、右サイドで杉本からの縦のボールに抜け出した中村がゴール前に流し込んでいったボールがこぼれたところに、吉村が詰め、見事に決め、2点目が決まる。
38分、杉本のスルーパスにまたしても抜け出した中村が、今度は自ら持ち込み3点目が決まる。
39分、高い位置でのDFへのプレッシャーで奪ったボールを杉本がそのまま持ち込んでシュートを決め、早くも4点目となるゴールを決める。
前半終了間際、自陣で立て続けに相手FKのピンチになるが、吉村・角田が鋭い反応を見せてボールを弾き返し、このピンチを凌いでゆく。そして、前半はそのまま押し切って、4−0で後半へと折り返す。