6月23日(木):4日目・午前練習の模様
 福井キャンプも今日で4日目。そろそろ選手達にも疲れが見え始めるころだろうか。
 今日のテクノポート周辺の天候は曇り。分厚い雲に覆われ、過ごしやすい気温のなかでの午前トレーニングとなった。
 午前9時過ぎ、選手達が続々とピッチに集まり出した。どの選手も足腰に疲れは残るものの、顔色は一様に明るく、雑談を交えながらボールを蹴ったりストレッチを行ったりと、9時30分からの全体練習の開始に向けて体をほぐしていく。
9時30分〜9時55分
 ネルシーニョ監督のホイッスルのもと、選手は中央に集合。3分程度、今日のトレーニングスケジュールが伝えられた後、ピッチを横断しながら軽いジョギングで体を温めていく。その後、フィジカルコーチにあわせストレッチやボールを使ったトレーニングでしっかりと体をほぐしていく。ピッチには明るい声が飛び交うが、疲れがたまっている事もあり、じっくりとアップが行われていた。
10時5分〜10時35分
 約10分、水をとりながらの休憩としっかりとしたミーティングを行い、フルコートを使っての試合形式での戦術練習を行う。
===
ビブス組:川島、中谷・増川・古賀・井川、クライトン・吉村・中村・藤田、エドアルド・中山
[練習着組]:広野、練習生1・諸江・練習生2、渡邊・高橋・セバスティアン・角田・平林、平山・杉本
===
 多くのシチュエーションを想定しながら、ボールを細かく止めてのトレーニング。ビブス組は4-4-2のシステムをベースに吉村を中盤のそこに据えたダイヤモンドに近い形の中盤構成で、中盤から前の選手での高い位置でのプレスを確認していく。両サイドバックを交えた部分でのマークの受け渡しでは、ポジションのズレに監督からは激しい口調での指示が飛んでいた。また、ボールを奪ってからのカウンター攻撃などでは実戦さながらの激しいあたりも見られ、徐々に仕上がってきている事を感じさせる。
 10時20分過ぎごろから、雲の隙間から日差しも見え始め、気温も上昇してきた。
10時40分〜10時55分
 両センターバックも前線に上がって、左右コーナーキックやフリーキックからセットプレーでの練習を行う。キッカーは中村。
 古賀、増川の長身ディフェンダーやヘディングも得意とする中山のパワープレイに、こぼれ球を狙っていくトレーニングが続けられていた。
 そして10時55分に、監督のホイッスルで午前練習は終了。疲れの見え始めた選手達だが、ストレッチなどで体をしっかりクールダウンし、宿舎へと戻っていった。

吉村選手:
Q:キャンプの成果は?
A:まだまだですね。自分のプレーがまだ完璧じゃないんで、もう少し精度とか高めないといけないと思います。納得いけるプレイは出来ていないと思います。もう少し、プレシーズンも含めて、自分の課題を修正したいと思います。
Q:今後の課題は?
A:ポジションがワンボランチ的なので、もう少しバランスを考えながらポジションを上手く取って行くことと、ボールのチラシをもっと正確にして行くことをやっていきたいです。ワンボランチは相手が流動的にやってくると難しいので、周りと声を掛け合ってコミュニケーションを図っていかなければいけないと思ってます。もっと声を出さなければいけないと思うのですが、なかなかタイミング良く声を出すのが難しいので、何でも良いので間違えても良いので声を出して行きたいと思います。

渡邊選手:
Q:キャンプの成果は?
A:今回のキャンプの目標はコミュニケーションを取って、自分をしっかりとアピールすることだったんですが、徐々に声も出るようになって、怪我もなく良いキャンプになりました。
Q:プレイで意識したことは?
A:攻守の切り換えを早くすることだったんですが、疲れてくるとどうしてもあやふやになる部分もあったんですが、もう少しです。
Q:オフは?
A:実家でゆっくり休みました。お金がないので何処にも行けませんでした(笑)。
Q:選手層が厚くなってきたようですが?
A:それで良い競争が出来ればお互いに伸びるので、一番良いと思います。
Q:今後の課題は?
A:オフの前までは少しずつ試合に出られるようになったので、一年通してコンスタントに試合に出られるようにすることです。

≫午後練習(紅白戦)の模様へ続く