6月22日(水):3日目・午前練習の模様
 雲の間から強烈な日差しが差し込む中、午前9時過ぎ、選手達がピッチへ集まり始める。今日も一番乗りは中山。集まりだした選手たちは、ボールを使って体をほぐしながら雑談を楽しんでいた。またこの日は監督も早めにピッチに現れ、回りにいる選手を捕まえて福井キャンプの記念に写真を撮っていた。
9時30分〜9時55分
5分程のミーティングの後、秋田、藤田、中村を先頭にランニングでピッチを3周回る。昨晩しっかりやすめたのか、選手達は一様に顔色も良く、疲れはないようだ。
ピッチ回りのフェンスを使ってストレッチを行い、その後、ボールを使ってのパス回しや軽いランニング等で体をほぐしていく。
 フィールドプレーヤーがアップする横で、芦川コーチの厳しい指導のもと、ゴールキーパー3人もトレーニングを行う。
 あらゆる状況を想定してのハードなトレーニングに3人も厳しい表情を見せるが、ゴールキーパーという、試合を決定する重要なポジションなだけに、みんなには頑張って貰いたい。
10時5分〜10時35分
 水をとりながらの休憩と綿密なミーティングの後、フルコートを使って11対11でのゲーム形式のトレーニング。
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ビブス組:川島、中谷・増川・古賀・井川、クライトン・吉村・中村・藤田、平林・中山
練習着組:広野、練習生1・諸江・練習生2、須藤・セバスティアン・エドアルド・渡邊・角田、豊田・杉本
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  ビブス組は藤田を真ん中気味に配置して中盤をダイヤモンドにした4-4-2のシステムで試合を進める。途中、何度も練習を止めて中盤やディフェンスラインへ監督が指示を出していた。また、ボールを奪ってからのカウンター攻撃など、いろいろなシチュエーションを再現しながらの、実戦形式でのトレーニングが続く。
 控え組では杉本の調子が良く、何度かディフェンスの裏へ抜ける動きを見せ、その中からゴールキーパーの川島と1対1の場面も作りだし、ゴールを決めていた。
 開始から30分、時計で時間を確認したネルシーニョ監督のホイッスルとともに午前練習は終了。その後、センターバックの古賀、増川の2人と監督、コーチスタッフが集まってラインコントロールやマークの確認を行っていた。
 短い時間ながら、内容の濃い戦術トレーニングを行った選手達は、フィジカルコーチの指導のもとストレッチを行い、宿舎へと戻っていった。

古賀選手:
Q:練習中、藤田選手といろいろと確認していたようですが?
A:俊哉さんから、守備の時は後ろからの指示で前線の選手を動かして欲しいいと言われました。前線の選手は後ろからの指示で動いた方がうまく守れるとも言っていました。僕ら自身もその考えには同感ですし、意識してやっていきたいです。
Q:藤田選手が加わった事で変化は?
A:まだ2日ですが、簡単にボールを取られる選手ではありませんし、安心してボールを預けられます。その分、回りの選手も安心して飛び出せますし、前線に「ため」ができたと感じますね。
Q:藤田選手の存在は日に日に増している、といった感じなのでしょうか?
A:そうですね。もともと相手として戦ってきた時はイヤな選手で特徴はある程度わかっていたのですが、一緒にプレーしてみると問題なくフィットしましたし、俊哉さんのほうから積極的にコミュニケーションを取ってきてくれているので、うまくやれています。

吉村選手:
Q:昨日と今日で、チームに変化は?
A:細かい部分を話し合いながらやっているので良くはなってきています。
Q:今日は吉村選手がワンボランチ気味でダイヤモンドの中盤を形成していたようですが?
A:自分のやるべき事、ディフェンスをしながらボールを動かしていくと言う事がハッキリしているのでやりやすいですね。あとはバランスを見ながらのポジショニングができれば良いので、自分としても良いポジショニングを意識してやっていきたいです。
Q:今シーズンはこれまで、試合に出られない時期も続きましたが?
A:誰が出られるかまだ全く決まっていませんし、このポジションには良い選手もいっぱいいますし、自分としては危機感を持ってやらなければいけません。

≫午後練習(紅白戦)の模様へ続く