8/12(金):第6回豊田国際ユース「vsU-16韓国代表」の模様
◆GROUP B:vsU-16韓国代表(40分×2)

8月12日(金)、第6回豊田国際ユースサッカー大会(豊田市運動公園競技場)において、我らが名古屋グランパスエイトのユース・愛知県・豊田市高校選抜チームによる、U-16韓国代表との一戦が行われました。

昼過ぎに激しく降った雨はどこかへ通り過ぎ、雲こそ上空に残っているものの、豊田市運動公園のピッチには薄日が差し始めるようになるこの時間。

午後4時15分、試合前の最後の調整を終えた選手達は、汗をしたたらせながら、ピッチを後にする。

+++ 前 半 +++

午後4時30分、キックオフ。前半は左から右へと攻め上がるU-16名古屋グランパスエイト・愛知県・豊田市高校選抜のキックオフで試合開始。
先発は、GK鈴木、DF大岩・吉田・三宅・広木・三島、MF早坂・花井、FW中田・羽根田・津田の11人。

昨日の反省を踏まえてか、序盤から名古屋が韓国の選手がボールを持つと厳しく迫り、積極的にボールを奪いにゆく場面が目立つ。しかし、若い韓国もこれにしっかりと対抗、ボールを持つと名古屋の両サイドの裏を狙って、攻撃を仕掛けてくる。

【失点:名古屋連合:0−1:韓国代表】
6分、自陣左でのセットプレーを韓国に与えると、短く出したボールを繋がれ、最後、エリアの外でボールを持った韓国・ジュ・ソン・ファン(11)に前を向かせると、ミドルシュートによるゴールを決められ、韓国に先制点を与えてしまう苦しい立ち上がりに 。

しかし、今日は昨日の悔しさがあるのか、どの選手も気持ちで激しくゆく場面が見え、まだまだ負けていない。中央の花井がボールを持つと、判断良く両サイドに捌き、吉田や津田を走らせるが、最後のところで崩させてもらえず時間が経ってゆく。また、中田も技術の高さを見せ、19分、20分とシュートのチャンスを作るが、簡単には枠を捕らえる事が出来ない。

【得点:名古屋連合:1−1:韓国代表】
前半終盤は前日の疲れもあってか、選手達の足が止まり始め、このままチャンスを作ることなく前半を折り返すかと思われたロスタイム、羽根田が左から強引にドリブルで勝負に行きシュートしたボールが相手GKに弾かれてこぼれたところに、中田が詰めてシュートを叩き込んで、終了間際に見事な同点ゴールを決める。
+++ 後 半 +++

エンド入れ替わって、左エンドの韓国ボールで試合が再開。
名古屋連合メンバー交代:羽根田(11)→伊藤(9)。

後半にはいると、名古屋は前半で追いついた勢いで積極的に仕掛けてゆくが、韓国も落ち着いてボールを回しながら名古屋の出方を探る。

【失点:名古屋連合:1−2:韓国代表】
しかし、4分、中央で強引にドリブルで仕掛けてきた韓国・キム・ジョン・ヒョンに右足で放ったシュートをゴール左に決められ、またしても韓国に突き放されてしまう。それでも今日の名古屋連合のメンバーまだ早い時間帯での失点ということで気持ちを切り替え、ここから怒濤の反撃を見せる。5分、8分と花井が個人技で抜け出して、積極的にシュートを狙ってゆく。
【得点:名古屋連合:2−2:韓国代表】
そして、9分。右からのCKのチャンス。花井の入れたボールが相手ゴール前でこぼれ混戦となったところを最後、津田が押し込んで再び同点に追いつき、粘り強さを発揮する。

【得点:名古屋連合:3−2:韓国代表】
そして、15分。相手ペナルティエリアのすぐ外、やや左の位置でボールを持った中田がGKのポジションを見てその位置からループ気味のミドルシュートを放つと、このボールが戻りながらジャンプして弾き出そうとした相手GKの指先をすり抜け、クロスバーの下、枠に収まり、とうとう名古屋連合は試合を3−2とひっくり返す。
16分、名古屋連合メンバー交代:大岩(2)→伊藤(14)。
18分、中央でボールを持った三宅がそのまま持ち上がると、最後エリアの外から積極的にシュートに持って行ったが、ボールはポスト左に。

【失点:名古屋連合:3−3:韓国代表】
しかし、19分。右サイドをドリブルで仕掛けてきた韓国・パク・ジョ・チョル(16)にフリーで中へ折り返されてしまうと、中央に詰めた韓国・ジュ・ソン・ファンに、この日2得点目となる右足からのゴールを決められ、またしても同点となってしまう。20分、名古屋連合メンバー交代:津田(15)→原田(7)。
その後は、名古屋連合が試合の主導権を握り、韓国の堅い守りを崩そうと両サイドを使ってゴール前にボールを入れてゆこうとするが、韓国も一歩も譲らず、拮抗した試合展開のまま、刻々と時間経ってゆく。
29分、名古屋連合メンバー交代:広木(12)→西山(18)。しかし、2日間前後半40分を闘った疲れからか、徐々に選手達の動きが重くなり始め、中盤でのパスを奪われる事も多くなり、韓国を突き放す元気を見せることなくロスタイムへ突入する。

ロスタイム、自陣からの長いボールを伊藤が競り勝って抜け出すと、左から詰めてきた伊藤に ラストパスを入れてゆく。このボールを左足で振り抜いた伊藤のシュートは無情にもポストの左に抜けてしまい、この決定的な場面を決める事が出来なかった。

□試合終了後、神戸清雄監督コメント
今日は昨日からの連戦でかなり疲れて体が動いていませんでした。ただ、それでも最後まで戦えたのは良い経験になったと思います。

Q:取って取られての展開でしたが?
A:2点目までは先制されていましたが、ようやく先に取った3点目で相手を押し切る力がありませんでした。連戦で体が動かなかった事が大きい。肉体的にも疲労していたと思います。

Q:同点弾と、勝ち越し点を決めた中田選手についての評価は?
A:まだまだあんなもんじゃないでしょう。彼の良さである高い技術は発揮しきっていなかったと思います。今までは中学のサッカーをしてきたけれど、これからは大人のサッカーをやる事になると思うので、これを克服しないと、インターナショナルな選手・プロの選手にはなれないです。

Q:今日の試合前には選手達にどんな事を?
A:ホスト役として、連合軍のプライドを持って戦おう、と伝えて試合に挑みました。
今回の第6回豊田国際ユースサッカー大会は、8月14日(日)まで熱戦が繰り広がられています。大会の概要・試合結果等、詳しくはこちらでご覧下さい。