2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第7節:アビスパ福岡vs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/06/03 10:29

AWAY GAME

レベルファイブスタジアム 6/2(木) 19:04キックオフ

試合前

4月に発生した熊本地震のため代替開催となる明治安田生命J1リーグ1stステージ第7節は、アウェイでアビスパ福岡との対戦となる。

5/4(水・祝)に開催された横浜F・マリノス戦以来、1引き分けを挟み勝利のないグランパス。先制しながらも守りきれず、残り15分で逆転される展開が続きサポーターにもストレスがたまっている。そんな中、今日の試合では楢崎が先発に復帰を果たした。

ウィーミングアップではフィールドプレイヤーに先立ちピッチへと姿を現し、平日にも関わらず福岡まで駆けつけたサポーターへ一礼し、アップを開始した。

今日の対戦相手、福岡には昨年までグランパスに在籍しサポーターにも愛されたダニルソンがいる。昨年まで中盤でコンビを組んだ田口とピッチ中央でのマッチアップが予想されるが、2人の個の勝負という部分にも、今日は注目が集まる。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から安田、オーマン、大武、高橋の4人。イ スンヒ、矢田が中盤底を固めシモビッチの1トップ、その後ろに野田、田口、杉森が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋に対し福岡ボールでキックオフ。

1分、自陣左で福岡・ウェリントンとハイボールを競った大武が上から抑えフリーキックを与える。

2分、名古屋陣内中央右から福岡ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールは壁の矢田が触りシモビッチがクリア。右サイドでボールを持った福岡・為田のドリブルを杉森が止め再びフリーキックを与える。

3分、名古屋陣内右タッチライン際から福岡ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールはニアサイドで野田がクリア。

4分、福岡陣内左から高橋がドリブルで縦へと仕掛けるが、相手ディフェンスがスライディングでボールをカット、高橋に当たりゴールラインを割る。

5分、福岡・坂田からニアサイドへのクロスは大武がゴールラインへとクリア。

6分、福岡・左からのコーナーキック、ニアサイドへの速いボールはディフェンスがクリア。

7分、右サイドから福岡・實藤がワンツーでペナルティエリア内へと飛び込むが、リターンを受けた位置でオフサイドの判定となる。

9分、ディフェンスラインから名古屋ペナルティエリア右へと開く福岡・ウェリントンの前へのボールは大武がタッチラインへとクリア。

10分、名古屋ペナルティエリア内左でボールを受けた福岡・為田のシュートは安田がスライディングでゴールラインへとクリア。

11分、福岡・左からのコーナーキックは中央で楢崎が直接抑える。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。野田の足元へのボールをカットされ福岡ペナルティエリア右で再度パスカットした田口から中へと浮かせたボールをファーサイドのシモビッチが胸トラップ、左足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たり弾かれてしまう。

13分、福岡陣内左から名古屋ボールのスローイン。シモビッチが頭で流したボールを受けた矢田から中央の野田を狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

15分、福岡陣内左からのスローインを受けた田口から中のイ スンヒへ、ペナルティエリア手前から左足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

17分、左からのクロスを福岡・ウェリントンがヘディング。楢崎が弾いたこぼれ球に再度、福岡・ウェリントンが飛び込むが高橋がゴールラインへとクリア。

18分、名古屋陣内右からのスローインを受けた福岡・ウェリントンが背面へと流しターンしてペナルティエリア内へと飛び込むが、ボールは大武がスライディングでクリア。

19分、名古屋陣内左から福岡ボールのフリーキック。名古屋ゴール前への福岡・ウェリントンを狙ったボールは大武が密着し飛ばせずボールは直接ゴールラインを割る。

20分、自陣右ハーフライン付近で福岡・亀川と野田が交錯、福岡ボールのフリーキックとなる。

21分、名古屋陣内左から福岡・ダニルソンのアーリークロスに福岡・城後が頭で飛び込むが、このシュートは楢崎が正面で抑える。

23分、福岡陣内右で田口からのサイドチェンジを受けた安田が縦へと仕掛けグラウンダーのボールを入れるが、ニアサイドでクリアされてしまう。

24分、福岡陣内中央から田口のミドルシュートは枠の右へと外れる。

25分、名古屋陣内中央で田口からボールを奪い左へと流れた福岡・ウェリントンの左足のシュートは枠の右へと外れる。

26分、安田から福岡ペナルティエリア手前のシモビッチへの楔のボールをカットされ、リターンを狙い走りこんだ安田が右足でこぼれ球を直接狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

28分、自陣右でオーマンが福岡・為田のドリブルを引っ掛け、このプレーにイエローカードが提示される。

29分、名古屋ペナルティエリア手前左から福岡ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へのボールを福岡・ウェリントンが頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。

30分、左サイドタッチライン際からドリブルで縦へと突破した杉森から左足のクロスは福岡・イが直接抑える。

32分、自陣右でこぼれたボールに飛び込んだオーマンが交錯し名古屋ボールのフリーキックを得る。

33分、福岡陣内左で田口からのボールを受ける高橋がスライディングに引っ掛けられフリーキックを得る。福岡陣内左タッチ際から名古屋ボールのフリーキック。田口から福岡ゴール前へのボールをファーサイドにシモビッチ、オーマンが待ち受けるがディフェンスに密着され飛び込めずボールは逆サイドでタッチラインを割る。

34分、センターサークル付近でクリアボールを受けるオーマンに競り合った福岡・為田の肘が入りフリーキックを得る。

36分、右サイドへと開いた福岡・城後が胸トラップで高橋の裏へと抜けるが、素早く内側へと入った高橋がボールをゴールラインへとクリア。

37分、福岡・右からのコーナーキック、中央を抜けたボールを再び名古屋ゴール前へと上げられるが、高橋が左足でクリア。

38分、福岡陣内右で矢田のパスカットからのボールを受けた安田のクロスは、中央で相手ディフェンスが触り逆サイドタッチラインを割る。

39分、名古屋ペナルティエリア内右の福岡・坂田へのボールは大武が左タッチラインへとクリア。

40分、福岡ペナルティエリア右で安田からのボールを受け縦へと仕掛けた矢田が倒されフリーキックを得る。

41分、福岡ペナルティエリア右から名古屋ボールのフリーキック。矢田が左足でゴール前へと上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスが触りゴールラインを割る。

42分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは福岡・イがパンチング、飛び込んだ大武と交錯し福岡ボールのフリーキックとなる。

43分、福岡陣内右で福岡・亀川のクリアに飛び込んだ野田の腹部にボールが入り、その場で野田がピッチへとうずくまったため主審が近寄るが、立ち上がりプレーは続けられるようだ。

45分、ハーフライン付近右でパスカットした田口が後ろからユニフォームを引かれ名古屋ボールのフリーキックとなる。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、福岡陣内左で大武からのボールを受けた高橋が右へと切り返し中へと上げるが、ボールはシモビッチの背面を通り逆サイドでゴールラインを割る。

ここで前半終了。

ボールポゼッション、シュート数ともに互角の前半。互いにボールを持てば相手ペナルティエリア付近へと迫るハイペースな展開となったが、福岡にはパワーとスビードを兼ね持ち1人でも決められるウェリントンがいるだけに、ハイテンポな展開だけには付き合わず、状況を見極めた冷静な戦いで先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、自陣中央でボールを奪ったイ スンヒがセンターサークル内で引っ掛けられフリーキックを得る。

2分、名古屋ボールのフリーキック。大武から縦へのボールをシモビッチが頭で前へと流し杉森が裏を狙うが、ボールは相手ディフェンスに先にクリアされる。

3分、名古屋陣内中央で福岡・實藤から縦へのボールは楢崎が直接抑える。

4分、ハーフライン付近で田口から高橋へのボールを福岡・ウェリントンがカット、そのまま縦へと持ち上がるが高橋がそのままマークに付き相手のファールを誘う。

6分、センターサークル内で足元へのボールを田口がワンタッチで1人交わしそのまま中央突破を狙うが、福岡・濱田に体を入れ止められてしまう。

7分、名古屋陣内左で福岡・城後が足元へのボールを受けるが高橋が密着、前を向かせずボールをタッチラインへとクリア。

8分、ハーフライン付近でシモビッチが抑えられえたフリーキック。シモビッチの素早いリスタートを戻りきらずに触りボールをカットした福岡・ダニルソンに対しイエローカードが提示される。

10分、センターサークル付近で矢田とパス交換した田口から右の安田へ。その安田が左足へ持ち替え中を向いてゴール前へのボールをシモビッチが背面のヘディングで浮かせるが、ゴール枠へ迫るボールは福岡・イが弾き枠を外れる。

11分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央から逆サイドへとクリアされる。

12分、福岡ペナルティエリア内でシモビッチとのワンツーを受けた野田が相手ディフェンスの間から強引に縦へと仕掛けゴールライン付近から戻すが、ボールは相手ディフェンスに当たり福岡・イが抑える。

13分、名古屋1人目交代:野田→古林

14分、右サイドハーフライン付近で福岡・為田と安田が交錯、このプレーで安田に対しイエローカードが提示される。

15分、ハーフライン手前のオーマンから縦のシモビッチを狙ったボールは相手ディフェンスにタッチラインへとクリアされる。

17分、自陣センターサークル付近で福岡・為田のドリブルを後ろから引っ掛けた古林に対しイエローカードが提示される。

18分、福岡ボールのフリーキック、左へと展開し名古屋ゴール前へのボールはシモビッチが触り安田がクリア。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。福岡ペナルティエリア手前右でボールを受けた矢田が相手ディフェンスと交錯し一旦バランスを崩すが、再びボールを持ち左足でクロス。このボールに左からペナルティエリア内へと飛び込んだ田口がヘディングでの折り返しを狙うが、ボールはゴールラインを割る。

19分、福岡陣内左ハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック。田口が福岡ゴール前へと上げたボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

20分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。

21分、ハーフライン付近の高橋からゴール前へのボールをシモビッチが競りこぼれ球を矢田が左足ダイレクトで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。
福岡1人目交代:坂田→平井

22分、福岡ペナルティエリア右で杉森からのボールに追いついた古林から安田へと戻したボール。安田が右足で中央のシモビッチを狙うが、このボールは手前に入った福岡・イが直接抑える。

23分、名古屋ペナルティエリア右から福岡ボールのスローイン、名古屋ペナルティエリア内へのロングスローは大武がヘディングでタッチラインへとクリア。

24分、再び名古屋陣内右から福岡ボールのスローイン、名古屋ペナルティエリア内へのロングスローはイ スンヒがヘディングでクリア。

25分、名古屋2人目交代:杉森→永井

26分、ハーフライン付近の矢田から左前方へのボールを永井が追うが、ボールは先に福岡・キムにクリアされる。

29分、名古屋陣内左の福岡・ダニルソンから福岡・ウェリントンへ楔のボールはオーマンがカット。

31分、名古屋陣内左タッチライン際から福岡ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールはニアサイドの永井がクリア。ここからカウンターを仕掛ける名古屋。右サイドを上がる古林へとつなぎゴール前へのボールに中央左を上がった永井が頭で折り返すが、ボールは相手ディフェンスにクリアされる。

32分、福岡陣内左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足で上げたボールは福岡ゴール前で相手ディフェンスにクリアされる。ここから福岡が左へのカウンターを狙うが、ハーフライン付近の高橋がボールをタッチラインへとクリア。

33分、福岡2人目交代:為田→邦本

34分、福岡陣内左から名古屋ボールのフリーキック。田口からのボールをオーマンが中へと折り返すが、ボールは相手ディフェンスがクリア。

35分、福岡・邦本の右サイドのドリブルはイ スンヒがボールをタッチラインへとクリア。

36分、自陣で田口パスカットから左の永井へ、縦へとコントロールし左足のクロスは直接ゴールラインを割る。

37分、福岡陣内中央で田口から足元へのボールを前へと持ち替えた永井が中央をドリブル、相手ディフェンスのギャップから裏へと飛び出すシモビッチへと通すが、これはオフサイドの判定となってしまう。

38分、名古屋陣内中央左から福岡ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へのボールは中央のオーマンがヘディングでクリア。

39分、名古屋ペナルティエリア手前で味方の落としを福岡・邦本が右足ダイレクトで狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

40分、福岡ペナルティエリア右のシモビッチからボールを受け中へと飛び込んだ古林が相手ディフェンスと交錯、こぼれ球をシモビッチが浮かし左の永井は中の矢田へヘディングで落とすが、ボールは先に福岡・イが抑える。

41分、古林が右サイドゴールライン付近から中へと仕掛けコーナーキックを得る。名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足でボールを上げるが、中央で名古屋のファールを取られてしまう。

43分、福岡ペナルティエリア内左で相手のスローインを奪ったシモビッチが体勢を崩しながら左足で狙うが、ボールは逆サイドタッチラインを割る。

44分、福岡・ウェリントンが名古屋陣内右でボールを受けるが、マークのイ スンヒが前を向かせずボールをタッチラインへとクリア。

45分、名古屋ペナルティエリア内中央で左からのボールを胸トラップで浮かせた福岡・城後がオーバーヘッドでのシュートを狙うが、このボールは枠の左へと外れる。ここから福岡陣内へと名古屋がボールを持ち込み、ペナルティエリア内右のシモビッチからマイナス方向へのボールに走りこんだ矢田のシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。
(アディショナルタイム表示:3分)

アディショナルタイム1、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは相手ディフェンスがカット、イ スンヒからペナルティエリア内左のシモビッチへとボールをつなぐが、タッチラインへとクリアされてしまう。

アディショナルタイム2、自陣右から名古屋ボールのフリーキック。楢崎からシモビッチへのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

アディショナルタイム3、福岡ペナルティエリア左で永井からのボールを受けた矢田から中のシモビッチを狙った右足でのボールは相手ディフェンスにクリアされる。

ここで試合終了。

リーグ戦、1試合未消化の暫定状況に、どうしても勝ち点3の欲しかった両チームの対戦。ともにボールを奪えば相手ゴール前へと迫る迫力のあるゲームだったが、ゴールネットを揺らせず0-0でスコアレスドロー。名古屋としてはリーグ戦連敗こそ2で止めたが、それでも現在の順位、勝ち点状況を考えれば満足の出来ない結果となった。


試合終了後記者会見

160602ogu.jpg引き分けという結果は、複雑な思いです。勝ちたかったですし、もちろん選手にも勝ちにこだわる試合をするよう話しました。ゲームの流れを見ると、前半はアビスパがグランパスの左サイドに起点を作っていました。そこへの対応が落ち着かず、リズムの作り出せない時間が続きました。それでも前半途中からは右サイドの安田がタメを作ることで、縦へのリズムを作り出せるようになり、自分たちの時間が作れるようになりました。

その流れで後半には先制点をという思いがありました。相手のロングボールを弾き返し、そこからという形も前半よりは良かったのですが、そこで決めきれなかった。今日はラストパスやクロスの精度に課題がありました。ただ、修正に取り組んできた試合終盤の集中力という面では、久しぶりに失点をゼロに抑えたことで良かったとは思います。それでも勝ち切れなかったという事実は謙虚に受け止め、まだまだチームとしてやるべきことがあると感じています。

Q.終盤、守備での安定を重視したために、川又選手を投入しなかったのでしょうか?

そうです。矢田と交代し、シモビッチと2トップという考えもありました。しかし、矢田の守備面でのバランスも、取れていたように感じました。また、攻撃面ではチャンスまで持ち込んでもいましたので、全体のバランスを崩すことを避け、交代を使いませんでした。

Q.永井選手を入れたタイミングは、やはり怪我の状況を見極めてのものだったのでしょうか?

もう少し投入を引っ張りたかったのですが、アビスパに勢いが出始めていました。また、スタジアム全体にもアビスパに期待する雰囲気が大きくなりつつあったので、永井を入れれば相手も嫌がると思い投入しました。

Q.楢崎選手が一ヶ月半ぶりの復帰となりましたが?

無理させれば、もう少し早く復帰もできていたかもしれません。それでも無理させるよりも、ゆっくりと治させることを優先しました。しっかりと調整を続け、前節の段階でも既に全体合流していたのですが、そこから1週間、全体トレーニングに参加させ自分の感覚をつかんだと判断し起用しました。前半、福岡の城後選手のヘディングを止めたシーンは流石だと思いますし、やはり楢崎の存在は大きいと思います。