2013シーズン試合結果

2013J1リーグ第28節:湘南ベルマーレvs名古屋グランパス

最終更新日時 2013/10/06 11:33

AWAY GAME

Shonan BMWスタジアム平塚 10/5(土) 16:03キックオフ

試合前

不規則な風と、時折小雨の舞うShonan BMWスタジアム平塚。2013J1第28節はアウェイで湘南ベルマーレとの対戦となる。

前節ホームでの川崎戦に敗れ、リーグ戦3連敗を喫したグランパス。そして今週にはクラブから6年間グランパスを率いるストイコビッチ監督の今シーズン限りでの契約満了が発表された直後の試合、選手、スタッフ、そしてサポーターにとっても特別な感情でのゲームとなりそうだ。

午後3時25分、ウォーミングアップのためフィールドプレイヤーがピッチへと姿を現すと、2010年、グランパスがリーグ初優勝を達成した想い出の地・平塚のアウェイ側スタンドを赤く染めるサポーターから歓声で迎え入れられた。

前節怪我から復帰した闘莉王は、もちろん今日もスターティングメンバーに名を連ねる。2010年の移籍加入時には「ストイコビッチ監督を男にする」と口にし、実際にチームを優勝へと導いた闘将にとってストイコビッチ監督の退任を感じているのだろうか。天皇杯もすでに敗退し残り7試合限りとなった今シーズンだが、これから先、どれも負けられない気持ちで、最後まで戦い抜いて欲しい。

今日の対戦相手・湘南は名古屋とは勝ち点差12で降格圏の16位。残り試合数を考えれば、ここでの勝利は名古屋にとってJ1残留をほぼ確定させる大切な勝ち点となる。そして選手として7年半、監督として6年グランパスを率い、記録と記憶を数多く刻んできたストイコビッチ監督の花道を飾るため、サポーターも一丸となって戦いたい。

前半

ビジョンを使った和風な演出での両チーム選手紹介が終わり、サポーターの声援が響くスタジアムに22人の選手が姿を現す。

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から田中(隼)、牟田、闘莉王、阿部の4人。矢野、磯村、中村、小川の4人が中盤を構成し、永井、ケネディの2トップによる4-4-2のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った白のユニフォーム・名古屋ボールでキックオフ。

1分、右サイド高い位置で矢野が前へボールを流すと、これに追いついた永井のゴールライン付近からのクロスは相手ディフェンスにクリアされる。名古屋・右からのコーナーキックはニアサイドでクリアされ、このボールを牟田がオーバーヘッドで狙うが、このシュートは枠を外れる。
2分、中盤での磯村のディフェンスで奪ったボールを左のケネディ、小川と繋ぎ、縦へのドリブルからフリーキックを得る。
3分、湘南ペナルティエリア左から名古屋ボールのフリーキック。小川が右足でファーサイドゴール隅付近を狙ったボールはクロスバーを超える。
4分、名古屋ペナルティエリア内で闘莉王と交錯しながら湘南・ウェリントンがボールをキープ。左足でのシュートは闘莉王が体でブロック、ゴールラインを割る。
5分、湘南・右からのコーナーキックがニアサイドでこぼれるが、矢野がゴールラインへとクリア。湘南・右からのコーナーキックはファーサイドへ流れ、中へのクロスは味方に当たり、ゴールラインを割る。
6分、湘南・右からのコーナーキック。中央の競り合いで闘莉王が倒され、名古屋ボールのフリーキックとなる。
7分、湘南ペナルティエリア手前で小川とのパス交換を受けたケネディのシュートは相手ディフェンスに当たり、湘南・アレックスが抑える。
8分、ハーフライン付近の阿部からペナルティエリア付近のケネディへ低い弾道でのボールは相手ディフェンスにクリアされる。
9分、中央を持ち上がった闘莉王から左の小川へ。ここからのクロスにペナルティエリア内中央へ走り込んだ闘莉王の体をひねりながらのヘディングは相手キーパーがカット。こぼれ球にケネディが詰めるが、このシュートは左ポストに嫌われる。再び右へ繋ぎ、中へのクロスをケネディが足で合わせるが、このシュートは相手キーパーに弾かれ枠を外れる。
10分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で蹴ったボールにニアサイドで複数の選手が詰めるが、交錯し、名古屋のファールとなる。
11分、左サイドハーフライン上で永井と湘南・遠藤が接触、湘南ボールのフリーキックとなる。
12分、自陣センターサークル付近で湘南・ウェリントンとルーズボールを取り合った牟田が交錯。両者倒れたため一旦ボールを外へと出されるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
13分、湘南陣内左で磯村がパスカット。ケネディ、小川、阿部、磯村と繋ぎ、右へのサイドチェンジを田中(隼)が矢野の前へと狙うが、ここは相手ディフェンスにカットされてしまう。
14分、右からのクロスは湘南・ウェリントンにヘディングで合わせられるが、このシュートはクロスバーを超える。

お互いにファーストチャンスは決められず、ゴールの無いこの時間。風が強くボールが流されるシーンが見られるが、風下の名古屋としては落ち着いて戦いたい。

16分、名古屋ペナルティエリア手前左寄りでボールを受けた湘南・梶川のミドルシュートはクロスバーを超える。
17分、湘南陣内左で阿部、ケネディ、中央の永井と繋ぎ、縦を狙う。しかし、足裏でコントロールを狙ったボールは相手ディフェンスにカット、クリアされる。
18分、名古屋ペナルティエリア手前でボールを受けた湘南・梶川のミドルシュートは楢崎が抑える。
19分、左サイド高い位置で小川が粘り、阿部へとボールを戻す。ここからのクロスを永井がニアサイドで狙うが、ここは相手ディフェンスにクリアされる。
20分、湘南右ゴールライン付近からマイナス方向へグラウンダーのクロス。これを湘南・梶川に右足で合わせられ、このシュートが枠を捉えるが、楢崎が弾き枠を外れる。
21分、湘南・右からのコーナーキック。中央でのクリアを湘南・ハンに狙われるが、このシュートは中村に当たり枠を外れる。
22分、湘南・右からのコーナーキックは中央の密集で湘南のファールとなる。
24分、名古屋陣内中央右で湘南・高山と磯村が交錯、湘南ボールのフリーキックとなる。
25分、ここからフリーキック、名古屋ペナルティエリア内へのボールは闘莉王、阿部が見送り、直接ゴールラインを割る。
26分、湘南陣内右へのボールを矢野がスルー、その外で受けた田中(隼)からのクロスはファーサイドでクリアされる。
28分、センターサークル内の闘莉王から縦へのボール。これをペナルティエリア付近の永井が体をひねりながらケネディへ落とすが、手前に入った相手ディフェンスにボールはクリアされる。
29分、自陣から左へ繋ぎ、一気にカウンターで持ち上がる湘南。ペナルティエリア付近で中への折り返しに走り込んだ湘南・大槻にダイレクトで合わせられるが、このシュートは枠の右へと外れる。
30分、名古屋ペナルティエリア手前でワンツーパスを交換した湘南・高山のミドルシュートは枠の右へと外れる。

15分過ぎから湘南の立て続けのシュートに対し、楢崎のビッグセーブで凌ぐ名古屋。湘南の時間帯だが、しっかりと守りたい。

32分、名古屋ペナルティエリア左から湘南ボールのフリーキック。低いボールはニアサイドの中村がゴールラインへとクリア。
33分、湘南・左からのコーナーキック。ショートで繋ぎ、中を狙われるが、ここは小川がボールを奪う。ここから左へ持ち上がると、湘南陣内へ入った闘莉王から阿部へ。ここからのクロスはケネディが相手ディフェンスに体を合わせられながらヘディングで叩き付けるが、このシュートは枠の右へと外れる。
36分、ハーフライン付近右で矢野がドリブル突破を狙うが、湘南・高山と交錯し、名古屋ボールのフリーキックとなる。このリスタートを左へ繋ぎ、ペナルティエリア内の小川へ。このボールにファーストトラップで切り返しを狙うが、相手ディフェンスに当たりボールはクリアされる。
37分、自陣右で矢野が倒れたため、ボールが外へ出たタイミングで西村主審が一旦プレーを止めるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
39分、湘南陣内右でケネディが相手ディフェンスを背後に担ぎながら、右足アウトサイドでディフェンス裏へ。このボールに矢野が反応するが、僅かに早くボールは湘南・湘南・アレックスにクリアされる。
40分、名古屋陣内右でボールを持った湘南・大槻から左サイドを上がる湘南・高山へのサイドチェンジは風に流され、直接ゴールラインを割る。
42分、センターサークル内で中村のディフェンスからボールをカット。これを受けたケネディが右前線の永井の前へと狙うが、このボールは湘南・アレックスに先にクリアされる。
43分、湘南・右からのアーリークロスを湘南・ウェリントンに中央で合わせられるが、このシュートは楢崎が正面で抑える。
44分、湘南・遠藤からの縦パスに名古屋ディフェンスライン裏を狙われるが、ここは湘南のオフサイドとなる。
(ロスタイム表示:2分)

ロスタイム1、闘莉王からのボールを右サイド高い位置で受けた田中(隼)。一度しっかりと持ち直し、マイナス方向へグラウンダーのクロス。これに走り込んだ永井のシュートは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールはニアサイドで相手ディフェンスにクリアされる。
ロスタイム2、自陣でのパスカットから湘南・梶川が左でボールを受けると、そのままペナルティエリア内へ進入。しかし、マークに付いた牟田が相手とのタイミングとの駆け引きに飛び込まず、コースを限定、シュートをゴールラインへとクリア。
ロスタイム3、湘南・左からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。ファーサイドへ流れるが、ここで湘南のオフサイドとなる。

ここで前半終了。

ボールを奪ってから縦へと早い湘南の攻撃にさらされた前半。自分達の攻撃では風下という事もあり、パスの精度を欠き決定機は数多くは作り出せなかったが、後半、風上の利を活かし先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、湘南ボールでキックオフ。
名古屋1人目交代:中村→田口

1分、名古屋ペナルティエリア手前で湘南・ウェリントンと田口が交錯。湘南ボールのフリーキックとなると、素早いリスタートで左へ。ここからクロスを狙われるが、ボールはファーサイドへと流れる。
3分、名古屋ペナルティエリア内左で湘南・高槻が粘り、マイナスへのクロス。これを中央で触られるが、ボールは闘莉王がクリア。
4分、名古屋ペナルティエリア手前で左から中へと持ち込んだ湘南・高山のシュートは闘莉王が体でブロック、クリアする。さらに右へと繋ぎ、湘南のクロスボールに飛び込んだ楢崎が激突。その場で倒れたため一旦プレーが止められるが、その場で立ち上がりプレーは続けられるようだ。
6分、楢崎からのボールを右サイドの矢野が頭で流し、永井がディフェンス裏を狙うが、ここはボールをタッチラインへとクリアされる。
7分、右サイドを上がった矢野からのクロスは湘南・アレックスが直接抑える。
8分、右からのクロスを名古屋ペナルティエリア内左の湘南・高山に倒れながらボレーで合わせられるが、このシュートは枠の左へと外れる。
9分、右サイドを上がった湘南・鎌田のクロスは阿部がゴールラインへとクリア。
10分、湘南・右からのコーナーキックは楢崎が直接抑える。
11分、湘南・大槻の右サイド深い位置からマイナス方向へのボールは牟田がゴールラインへとクリア。
12分、湘南・右からのコーナーキックをニアサイドの湘南・高山に頭で合わせられるが、このシュートは枠の右へと外れる。
13分、湘南・鎌田の右からグラウンダーのクロスは楢崎が抑える。

15分、名古屋2人目交代:矢野→ダニエル
湘南1人目交代:大槻→武富

後半開始からここまでは、前半以上に湘南のペース。アウェイの名古屋としてはしっかりと耐え、少ないチャンスを確実に決めたい。

16分、名古屋陣内中央で湘南・ウェリントンが楔のボールを受けるが、ここは牟田が付きボールをクリア。
17分、右サイド高い位置での田中(隼)からのクロス。中央の永井が足先で落とし、こぼれ球を闘莉王が右足で狙うが、このシュートは湘南・アレックスの正面を突き弾かれてしまう。
18分、湘南ペナルティエリア手前でボールを奪ったケネディから左へ。ここへ走り込んだ小川のミドルシュートは湘南・アレックスに弾かれ、枠を外れる。
19分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。
20分、阿部からのアーリークロスに一気に湘南ペナルティエリア内まで上がった闘莉王が頭で落とすが、逆サイドの永井へは届かず、湘南・アレックスにクリアされる。
21分、湘南・ウェリントンが右へ流れながらボールを受けるが、ここはダニエルがしっかりと対応し、タッチラインへとクリア。
22分、闘莉王からのボールを右サイドで受けた田中(隼)。左足へ持ち替え、中へのクロスは湘南・アレックスにクリアされる。

23分、右サイドへ開きボールを受けた湘南・武富のクロスは名古屋ゴール前を抜け、逆サイドタッチラインを割る。

湘南2人目交代:梶川→菊池

24分、センターサークル内で田口と湘南・菊池が交錯。このプレーで菊池にイエローカードが提示される。
25分、左サイドを上がった湘南・永木が右足へ持ち替えてのクロスは直接逆サイドゴールラインを割る。
27分、名古屋ペナルティエリア内へのボールに詰めたダニエルが湘南・ウェリントンに倒され、フリーキックとなる。
28分、田口からのクロスをペナルティエリア内のケネディが頭で落とし、ニアサイドへ小川が飛び込むが、相手選手と交錯。このプレーで湘南・アレックスにイエローカードが提示され、名古屋ボールのPKを得る。

【得点】
30分、このPKをケネディがゴール左へ決め、押されていた名古屋が先制ゴールを奪った。

圧倒的に押されながら貴重なPKを確実に決め、アウェイで先制した名古屋。試合は残り15分、攻守の意識を統一し、しっかりと戦いたい。

31分、湘南3人目交代:亀川→古林

32分、湘南・ウェリントンへのボールを牟田が高い打点のヘディングで跳ね返すが、ここで相手と重なり牟田のファールを取られる。
34分、楢崎からのゴールキックをケネディ、永井と頭で繋ぎ、相手で相手ディフェンスラインの裏へ小川が追うが、ここは湘南・アレックスにクリアされる。
35分、湘南陣内右でボールを奪った永井が一気にペナルティエリア内へ。ファーサイドへ上がる小川をおとりに左足へ持ち替え直接狙うが、このシュートは僅かに枠の左へと外れる。
36分、磯村からのパスに右サイドを突破した永井。相手キーパーが前へ出るのを見て浮かせたシュートを狙うが、僅かに触り、スピードの落ちたボールはゴールライン付近で追いついた相手ディフェンスにクリアされる。
37分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを拾った湘南・高山のクロスはダニエルがゴールラインへとクリア。湘南・左からのコーナーキックは中央の闘莉王がヘディングでクリア。

【失点】
38分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた湘南・古林がゴールライン付近で粘り、中へとクロス。これを中央の湘南・大野にヘディングで合わせられ、同点ゴールを許してしまう。

40分、右サイドでボールを受けた阿部からのクロス。ペナルティエリア付近の田口が倒れながら右足で合わせるが、このシュートはクロスバーを超える。
41分、湘南・高山が左サイド裏でボールを受けるが牟田が対応、シザースフェイントを狙った突破はボールが先にゴールラインを割る。
42分、右サイド高い位置で田中(隼)がドリブルを仕掛け、コーナーキックを得る。
43分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを中央の牟田が味方と激突しながら頭で合わせるが、このシュートは枠の左へと外れる。
44分、湘南陣内中央左寄りで小川落としたボールをケネディが左足で狙うが、このミドルシュートは湘南・アレックスの正面を突きキャッチされてしまう。
45分、湘南・右からのクロスをキャッチする楢崎と湘南・ウェリントンが激突。ここは名古屋ボールのフリーキックとなる。

名古屋3人目交代:阿部→田中(輝)

(ロスタイム表示:5分)

ロスタイム1、右でボールを受けた磯村からのクロス。中央でのこぼれ球を小川が左足で狙うが、このシュートも湘南・アレックスの正面を突きキャッチされてしまう。
ロスタイム2、右サイドでボールを受けた永井からグラウンダーのボールにケネディが中央へ詰めるが、ここはオフサイドの判定。
ロスタイム3、湘南ペナルティエリア内右でボールを受けたケネディのシュートは左ポストに嫌われる。この密集の中で相手を倒した闘莉王にレッドカードが提示され、退場となってしまう。
ロスタイム5、名古屋ペナルティエリア付近での落としを湘南・に左足で狙われるが、このシュートは楢崎が正面で抑える。

このリスタートがハーフラインを超えたところで試合終了。

押されながらもPKで得た先制点を守り切れなかった名古屋。降格圏16位の湘南との勝ち点差を、残り6試合で12点に守った意味では価値はあるかもしれない。それでもストイコビッチ監督退任発表後の試合、なんとしても勝ちたかった選手、スタッフ、そしてサポーターの心情を考えると悔しい結果となってしまった。


試合終了後記者会見

131005mr2.jpg今日は内容として面白い試合だったと思います。どちらのチームもハイペースでしたし、お互いに、今日のゲームではゴールを量産できるのではないかという気持ちがあったと思います。チャンスの数を見ても双方に多くのチャンスがありました。それでも結果としてはお互いに1点ずつ合計2点、内容を考えれば正当な結果だったと思います。先制したが最後まで守り切れず、その後のチャンスを考えれば妥当な結果だったと思います。

Q.後半途中からダニエル選手を投入し3バックへと変更しましたが、その意図をお聞かせください。

前半の内容に満足していませんでした。湘南に対しスペースを与え過ぎ、ペースを握られていました。その状況で戦術を変更する必要がありました。皆さんがどう感じられたかはわかりませんが、その後のグランパスは良くなったと感じています。3バックシステムに変更し、選手のポジション間隔を広くしました。それでも結果として1-1の引き分けになった事は残念に思います。

Q.監督の退任が発表されてから最初の試合でしたが、監督自身が求める選手からの強いリアクションは感じられたのでしょうか?

その質問の前に、今日この湘南のスタジアムに戻ってこられたことを非常に嬉しく思います。この場所は私にとっても皆さんにとっても想い出深い場所です。選手がどう感じているかわかりませんが、私はチームとして今日の試合に焦点を当てていました。何かが変わったわけではありませんが、選手もプロとして仕事を全うしてくれたと思っています。

Q.今日は勝てばJ1残留がほぼ確定な状況で引き分けました。残り6試合で降格圏と勝ち点差12ということについては、どのようにお考えでしょうか?

今年のグランパスは不運なチームでした。今日の試合だけでなく、前節でも決定的な場面で決められず勝てませんでした。永井のシュートやケネディの終盤のシュートもゴールポストに嫌われてしまいました。2013年はチャンスの数と実際に決めた数を比べると、不運なシーズンだったと感じています。残り6試合ありますが、監督としてはグランパスを決定力がありハードワークをこなせるチームにしたいと思っています。そのためには皆さんも選手も諦めてもらいたくはありません。そのため私はベンチからベストを尽くしますが、ベンチからはシュートを打つことはできませんし、ゴールを決めることもできません。選手を責めるつもりはありませんが、今年は本当に不運なシーズンだと感じています。