愛知県大会の厳しいトーナメント戦を勝ち上がってきた名古屋グランパスU-12。チームは、午前中に行われた準決勝でFCフェルヴォール愛知を3-2で下して決勝進出を決める。準決勝は、終盤まで勝負の行方が全く分からない苦しい展開となったが、ファイナルのピッチに立つ選手から疲れの色は見られない。チームは、全国大会出場という想いを一つにして決勝戦に臨んだ。
午後1時30分から行われた愛知FCとの決勝戦。この試合は、ファイナルらしいお互い一歩も譲らない展開となり、0-0のスコアレスのままで前半は終了。そして試合が動いたのは、後半10分だった。準決勝でも2得点を挙げた桜井(9)が、ゴール前で相手のクリアボールに反応してDFの裏に抜ける。そして桜井は、浮いたボールを落ち着いて胸で落として冷静に右足を振り抜く。このシュートはGKの手に当たるものの、勢いが勝り見事ゴールへ吸い込まれる。桜井のゴールへの気迫が名古屋に待望の先制点をもたらす。その後チームは、集中力を切らすことなく相手の激しい攻撃を封じ、1-0のスコアを守りきって試合終了。名古屋グランパスU-12は2年連続で愛知県大会優勝を達成し、全国大会出場を決めた。 |