マッチレポートフォトギャラリー

朝から良く晴れ渡った東京都西が丘サッカー場。高円宮杯第19回全日本ユースサッカー選手権は、ベスト8が対戦をする準々決勝と入った。が名古屋グランパスU-18は、予選リーグで相対し、2-1と逆転で快勝した相手、横浜F・マリノスユースと準決勝の地・国立を目指しての再戦となった。

前半は右エンドの名古屋に対し、左にエンドを取る横浜のキックオフで試合開始。

この日の先発メンバーは、GK岩田、DFは右から金編・岸(光)・西部・本多の4バック。中盤は、右に磯村、左に矢田、中には岸(寛)と小幡が入り、FWはアルベスと奥村の2人。4-4-2の布陣だ。

立ち上がりの名古屋は、予想以上に気温が高いこともあってか相手の出方を伺うようにゆっくりとしたボール回しを見せながら試合を進める。一方の横浜は、予選での逆転による敗戦の印象が色濃く残っているのか、名古屋の攻撃を警戒しながら、流れを掴もうとしてくる。

7分、右の前線のスペースへと西部から長いボールが出ると、アルベスが拾ってボールをキープ。そしてニアサイドに入り込む奥村へとパスを出すと、奥村はワンタッチでシュートを放つが、惜しくもポストの右へ流れてしまった。9分、岸(寛)が中へと入れたボールをアルベスがワンタッチで右へ展開、これを受けた磯村が勝負を仕掛けて中へと持ち込んでシュートを狙うが、ポスト左に流れてしまった。

12分、左から横浜・岡が縦に仕掛けてくるが、金編がしっかりとマークに付いてボールを奪い取る。14分、矢田からの縦パスに抜け出した本多が深い位置から折り返すと、ニアサイドに奥村が頭から飛び込む。しかし、これはその前に体を入れたDFに跳ね返されてしまった。19分、中央をドリブルで上がる小幡からのパスを左から矢田が入って受けるが、トラップが流れたところを奪われてしまう。

横浜が攻め上がる名古屋を自陣に引いて待ち受けることもあり、名古屋が自分たちの形を何度か作り出す良いリズムで試合が進む。しかし、横浜のDFも固く、簡単にフィニッシュまでは行かせては貰えない。

27分、小幡からのスルーパスにDFの裏へと抜け出したアルベスが、コースを阻んだ横浜DFをかわそうとして切り返しを見せるが、シュート体勢に入る前に芝に足を取られてボールを失ってしまう。31分、右を抜け出してきた横浜・端戸のパスを中央に走り込んだ横浜・後藤にあわせられそうになるが、ここは岸(光)と西部が上手い連携を見せてボールをカットする。

32分、右を一気に持ち上がってきた金編のクロスに中央で矢田がヘディングシュートを狙う。しかし、これはDFへのファウルを取られてしまった。36分、横浜陣内中程左寄りの位置でのFKのチャンス。岸(寛)が鋭くゴールに向かってキックをみせるが、DFに正面で弾き返されてしまう。

44分、右から磯村のDFの裏へと放り込んだボールにアルベスと奥村が飛び込むが、前に出た横浜GKが先にボールを押さえてしまう。

そして、前半は0-0のスコアレスで終了となる。しかし得点こそ無かったものの、名古屋が試合の流れをしっかりと掴み、殆どの時間帯を自分たちのペースで進めた。

エンド入れ替わり、後半は左にエンドを変えた名古屋のボールで試合が再開する。なかなか自分たちにチャンスが作れない横浜は、後藤に代えて小野(裕)を投入、早くもメンバーを代えて勝負に出てくる。

2分、自陣中程左での横浜のFK。横浜・佐藤が鋭いボールを入れてくるが、ニアサイドで西部がクリア。3分、横浜の左からのCK。佐藤の入れたボールは、ここでも西部が良い反応を見せて大きく弾き出す。5分、左を上がってきた横浜・小野(裕)からのパスを横浜・小野(悠)が左からゴール前へと流し込んでくるが、相手FWが詰める前にGK岩田がガッチリとボールを押さえる。

後半は、立ち上がりから横浜が早い仕掛けを見せて名古屋は押し込まれる場面が続く。しかし、DF陣は慌てることなく集中したプレーでこれを跳ね返してゴールを守る。

7分、アルベスの落としたボールを岸(寛)が拾って右に仕掛けると、裏へ抜け出す奥村へとパスを繋ぐ。受けた奥村は、ゴールラインギリギリのところから中へと入り込もうとしたが、寄せてきたDFの足にボールを弾かれてしまった。9分、右から磯村がドリブルで突破を図るが、激しいマークを振り切ることが出来ずシュートに行く前にボールを失ってしまう。

15分、右タッチ際からアルベスが左足で入れたクロスボールに、中央で矢田が頭から飛び込むが、僅かに届かない。後半立ち上がりから続いた横浜の猛攻だったが、名古屋が凌ぎきったことで徐々に名古屋の方へと流れが傾き始める。

そして18分。相手陣内で右にこぼれ出たボールを拾った金編がゴール前で待つアルベスにパスを出すそして。アルベスは、DFを背負いながらも落ち着いてきっちりとボールをスペースへ落とすと、左に鋭くターンし、狙い澄まして右足を振り抜く。このシュートには横浜GKも反応できず、見事ゴールに突き刺さり鮮やかな先制弾が名古屋に決まる。

22分、中央で岸(寛)が落としたところを、奥村が磯村と繋ぐとペナルティ近くでシュートに行くが、僅かにポストの左に流れてしまう。25分、左から矢田の上げたクロスに上がってきた西部がヘディングシュートを うが、DFに当たってコースが変わってしまい、枠を外れてしまう。

横浜は、22分、31分と立て続けにメンバーを入れ替え、何とか同点にしようとカードを切ってくるが、先制でリズムを完全に掴んだ名古屋の選手達は、全く慌てた様子を見せることがない。チームは、落ち着いたプレーを見せて横浜にボールが渡っても高い集中力を見せて攻撃を跳ね返す。

32分、右を深く持ち込んできた横浜・小野(裕)の鋭いクロスは、ゴール前へと入った金編が頭で弾き出す。この時間帯は、横浜がパワープレーで押し込んでこようとするが、相手への不用意なファウルを与えることも無い。

42分、右からの横浜のCK。横浜・佐藤の蹴ったボールがこぼれたところを、逆サイドで拾った横浜・小野(裕)が中へと勝負を仕掛けてくるが、岸(光)、西部と体を張ったプレーを見せてこれを阻止。44分、名古屋メンバー交代:矢田→三浦(俊)。ロスタイムには、相手陣内深くでのFKのチャンスを得るが、ここは岸(寛)とアルベスが短く繋ぎあって時間を使う。

予選に続いて、2度目となった横浜との対戦だったが、エース・アルベスのゴールをしっかりと守った名古屋が追いすがる横浜を引き離し、1-0の完封でこの試合を制した。そして、見事3年連続となる準決勝の地、サッカーの聖地・国立競技場へと快勝で駒を進めることになった。次なる対戦相手は、FC東京。7月の全日本クラブユース選手権に4対8で敗れたリベンジをぜひ国立で果たしたい。

--------------------------------
<試合後、朴監督コメント>
前半、マリノスはあまり積極的に来なかった分、落ち着いたプレーをすることが出来ました。良い展開で試合を進めることが出来て、選手達も均衡した状況が続く中で良く我慢してくれました。横浜に1-0で勝てる程、甘くはないと思っていました。2点目を取れればもう少し楽に出来たと思います。ここへ来てアルベスは得点感覚も上がり、切れも良く、あのゴールはファインプレーでした。

Q:次はFC東京戦ですが?
A:今度は8点取られないようにしたいです(笑)。クラブユースの時のスコアはもう関係ないと思っています。選手達はあの時の経験から、自分たちがやらなければいけないことを理解して、この期間にしっかりとやってくれました。今度はそれが試せる場だと思います。