上空に居座る梅雨前線の影響で朝から強い雨が降り続いたこの日。磐田スポーツの里ゆめりあ多目的広場で、名古屋グランパスUー18は、愛知FCと日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会東海大会3位決定戦を行った。上位3チームだけが日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(7月25日〜:Jヴィレッジ)に駒を進められるとあって、絶対負けられないこの試合に向け選手達は気合いの入った表情を見せてアップを行い、午後1時からのキックオフに備えていた。
試合は、前半左エンドを取った名古屋のボールからスタート。この日の先発メンバーは、GK磐田、DFは右から金編・岸(光)・西部の3人、中盤は、右に三浦(俊)、左は矢田、中は近藤と奥村が並び、FWにはアルベス・藤田・磯村の3人、3-4-3の布陣だ。
試合は、序盤からテクニックに勝る名古屋が両サイドの早さを活かす攻撃を見せて主導権を握る。
3分、岸(光)からの長いボールを左で受けた矢田が持ち上がると、深い位置からクロスをゴール前へ上げようとしたが、これはボールが流れてゴールラインを割ってしまう。5分、右から相手DFを崩して近藤が勝負を仕掛けるが、エリア手前で潰されてしまう。9分、相手DFの裏へと抜け出す藤田にパスが通る。藤田は左足でシュートを狙うが、ボールはポストの右に流れてしまう。
12分、愛知FC陣内中程左でのFKのチャンス。短く繋いだボールを矢田が、グラウンダーでゴール前に流し込むと逆サイドから飛び込んだ三浦(俊)がダイレクトで合わせる。しかし、このボールはクロスバーの上へ抜けてしまう。16分、中央でボールを持って前を向いた磯村が縦にドリブルで仕掛けると、やや左の位置から強烈に左足を振り抜く。この抑えの効いたシュートがゴール枠を捉えるが、愛知GKの好セーブに阻まれて外へと弾き出されてしまった。
ボール支配率で圧倒する名古屋は、再三に渡って愛知FCのゴールを陥れようとするが、相手GKの好プレーもあり、なかなか先制点を奪うことが出来ない。そして、愛知FCも次第に名古屋のテンポに慣れ始めて、自陣でボールを奪ってからの早いカウンターを仕掛けはじめる。
37分、左からのCKのチャンス。奥村、矢田、再び奥村へと繋ぎ、大きく蹴り入れたボールをファーポストの藤田が頭で合わせたが、惜しくも枠を捉えることは出来ない。名古屋は、一方的な展開を見せるが、前半は愛知FCのゴールを割ることが出来ず、無得点のまま試合を折り返す。
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