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4月半ばに開幕した『JFAプリンスリーグU-18東海』。名古屋グランパスU-18は、4節を終えて3勝1分と順調に勝ち点を重ねている。5月6日の第5節・磐田東との対戦は、14時15分より瑞穂北陸上競技場で行われた。前半は左エンドの磐田東のキックオフで試合開始。名古屋の先発メンバーは、GK岩田、DFは右から岸(光)・西部・本多の3バック、MFは磯村・奥村情・金編・矢田。FWには岸(寛大)・アルベス・鈴木を置き、3-4-3の布陣で試合に臨んだ。

試合は、序盤から両者が積極的にゴールを狙いに行く激しい展開となった。11分、左サイドから本多が前線へボールを送ると、相手のマークを振り切って抜け出したアルベスがこれを受けてシュートを放つが、相手GKにクリアされてしまう。

14分、名古屋は、相手FW選手2名に中央を突破されシュートに持ち込まれるが、危ない場面を金編が頭でクリア。更に相手MF選手が、こぼれ球をスライディングで押し込もうとするが、ポスト右側へ流れ名古屋は難を逃れる。

21分、名古屋CKのセカンドボールを奥村情が受け岸(光)の足元へ送り、中央に飛び込んできた磯村へワンタッチでクロスを上げる。磯村は、これを頭で合わせようとするが相手DFに阻まれてしまう。しかし金編が、こぼれ球をすかさず拾いグラウンダーのシュートを放つが、GKにキャッチされゴールマウスをこじ開けることができない。

44分、左サイドからの鈴木のクロスを磯村が受けると、金編とパスを回してシュートのタイミングを伺う。そして、磯村がミドルシュートを放つが固い守備に阻まれると、ここから相手にカウンターを仕掛けられ一気に中央を突破される。ボールが左サイドのMF選手へ渡るとロングレンジからゴールを狙われるが、ボールはクロスバーを越える。そして、ここで前半終了のホイッスル。両者一歩も譲らず0-0のまま前半戦を折り返す。

エンド入れ替わり、後半は左にエンドを取った名古屋のゴールで試合再開。名古屋交代:鈴木→加藤。

1分、鈴木に替わり3トップの左に入った加藤がキックオフ直後からドリブルで持ち上がり、左サイドの深い位置からファーサイドを狙ってシュートを放つが、ボールは右ポストを直撃。惜しくも名古屋の先制とはならなかったが、このプレーを皮切りに後半も立ち上がりから両者が激しくぶつかり合う展開となる。

17分、左サイド・加藤が上げたマイナスのクロスを奥村が受けるが、相手DF選手と競り合いクリアされてしまう。そして、カウンターを受けて相手FWにゴール正面からシュートを放たれるが、ボールはクロスバーを越えて名古屋はピンチを免れる。

32分、矢田が相手の裏のスペースに走り込んだアルベスの足下へボールを入れると、アルベスは速いドリブルで左サイドを一気に駆け上がる。彼は、シュート体勢に入ったところで相手DF選手からの厳しいマークで潰されてしまうが、このプレーで相手選手1人が退場となり、名古屋は数的優位に立つ。名古屋交代:(34分)岸(光)→藤田、(39分)加藤→奥村(駿)。

試合の残り時間が少なくなり、何としてもゴールを奪おうと両者が意地を見せ合い、激しい攻防が繰り広げられる。43分、名古屋はゴール前の好位置でFKのチャンスを得る。これを岸(寛大)がコースを見極めて落ち着いて右足を振り抜くと、ボールは相手守備の壁を越えて鮮やかな弧を描きゴールへ吸い込まれ、試合終了間際に劇的なゴールが生まれる。そして、このまま試合は終了。名古屋が、最後の最後で値千金の決勝ゴールを挙げ、1-0で勝利。名古屋は第5節を終えて、成績を4勝1分に伸ばし3位につけた。