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12月14日(日)午後1時より、ウェーブスタジアム刈谷(刈谷市総合運動公園内)でJユースカップ2008第16回Jリーグユース選手権大会の決勝トーナメント・2回戦が行われた。奇しくも、対戦相手は昨年と同じサンフレッチェ広島ユース。昨年度同大会の決勝トーナメント・2回戦で、名古屋は延長戦の末広島に敗れた。リベンジマッチとも言える一戦にしっかりと勝利し、トーナメントを勝ち上がりたいところだ。

名古屋は右にエンドを取り、左エンド・広島のキックオフで試合開始。名古屋の先発メンバーは、GK岩田、DFは右から金編・岸(光)・西部・本多、MFは5名でボランチに小幡と岸(寛大)が入り、2列目の左右は矢田と磯村、トップ下は奥村、FWはアルベスの1トップ。4-2-3-1の布陣で強豪・広島に挑む。

立ち上がりから名古屋は広島の速い攻撃を受け、なかなか自陣から抜け出すことが出来ないが、サイドの選手達が起点となり、攻撃の糸口を掴もうと試みる。すると6分、右サイドの磯村が相手DFと競り合いながらミドルと狙うが、GKに指先で弾かれてしまう。8分には奥村が相手の裏を抜けてきた小幡へ繋ぎシュートを放つが、右ポスト脇へ反れ、枠を捕らえられない。

名古屋は自陣で相手にボールを回される時間が多くなり、20分、広島DF宮本に左からゴール前へクロスを上げられる。広島FW不老が頭で合わせに行くが、ボールクロスバーを越え、名古屋は難を逃れる。早いリスタートから右サイドの奥村がアルベスへクロスを入れるが、アルベスに対する広島DF佐伯のマークがとても厳しく、シュート体勢に入ることを許さない。

ゴール前まで攻め入るも強力な広島DF陣が立ちはだかる最終ラインを崩すことが出来ず、名古屋は逆にカウンターを仕掛けられてしまう。37分、広島MF砂川に名古屋のパスをカットされると、そのままゴール前へドリブルされ、右足でシュートを決められてしまう。名古屋は相手に先制点を与えてしまい、広島を勢い付かせてしまう。その後も 名古屋はチャンスを作りながらもゴールを奪うことが出来ず、1点を追う形で前半戦を折り返す。

開始からアルベスがドリブルで中央突破を見せ、広島陣内を脅かす。広島DF佐伯にクリアされるが、名古屋は少しでもゴールに近付こうと強い気持ちを見せつける。

しかし名古屋は自陣からなかなかボールを持って抜け出すことが出来ず、広島選手がボールを持つ時間が長くなる。54分、左から広島MF宮原にドリブルで抉られ中に詰めてきた広島FW板倉へパスが出されると、右足を振り抜かれ、名古屋は相手に追加点を許してしまう。

72分、左サイド・遠目の位置からFKのチャンスを得る。矢田がゴール前へ山なりのボールを送ると落下点にはアルベスが飛び込み、頭であわせようとするが、GKの手がわずかに早く、つかみ取られてしまう。

77分、名古屋MF選手がドリブルで自陣を抜け出そうとするが、相手MF茶島に奪われると、そのまま一気にゴール前へ上がられてしまう。小幡がタイトにプレッシャーをかけ阻止を試みるが右の広島DF宮本にパスを出され、左へ大きくサイドチェンジされる。これを広島MF安武が受け中央へ送ると、広島FW松林の頭を経由し、広島MF宮原にドリブルシュートを決められ広島の3点目。名古屋は与えたリードを更に拡げられてしまう。

このままでは終われない名古屋は、83分、攻め込んでくる広島のパスを中央でカットした西部が、執念のドリブルシュートで左足を振り抜く。低めの鋭いボールはゴールの右下に沈められ名古屋に1点が入り、その後も選手達は広島ゴールに近づこうと攻め入る。

しかし試合は1-3の結果で終了。名古屋はサンフレッチェ広島ユースに昨年の借りを返すことは出来ず、Jユースカップはここで終了となった。