今シーズンのJユースカップ予選の第2戦が、秋晴れの快晴に恵まれたトヨタスポーツセンターの第2グランドで行われた。名古屋グランパスU-18は、ホームにアビスパ福岡を迎えた。
選手達は、1週間前の高円宮杯での敗戦の悔しさは既に癒えた様子で、この大会への闘志を全面に出してキックオフを迎えた。
この日の先発メンバーは、GK岩田、DFは、右から金編・岸(光)・西部・本多の4人。中盤は、右に磯村、左に矢田、中央には岸(寛)と小幡が並び、FWはアルベス・奥村の2人。4-4-2の布陣だ。そして試合は、左エンドを取るホーム・名古屋のキックオフでスタート。
試合の立ち上がり、チームはDFラインを高くして、コンパクトな形で前線から厳しいプレッシャーを掛けてくる福岡に苦しめられてしまう。時折、最終ラインからロングボールで相手DFの裏を狙うものの、ペナルティエリアを大きく飛び出してまるでDFのような守備を見せる福岡GKのポジショニングに、アルベス・奥村が良い形でボールを受ける事が出来ず、シュートチャンスまでなかなか持っていくことが出来ない。
6分、左でアルベスがスペースに落とそうとしたボールをクリアした福岡DFのボールが、奥村へのパスとなる。奥村は持ち込んでシュートを狙うが、飛び出した福岡GKの両手に捕らえられてしまう。9分、中央からドリブルを見せて左へと流れながら矢田の放ったシュートは、惜しくもポストの右。
16分、福岡陣内右深くでのFKのチャンス。矢田の左足で巻いたボールにファーポストに西部が詰めてゆくが、飛び出した福岡GKに阻まれてしまった。20分には本多が、21分には奥村が、岸(寛)のスルーパスに中央を抜け出してゆくが、福岡GKの早い飛び出しにボールを押さえられてしまう。
25分、右を上がる金編が大きくサイドを変えたボールを受けた矢田が勝負を仕掛けるが、福岡DFをかわそうとしてボールを失ってしまった。
相手の早いプレッシャーをかいくぐって、なかなかチャンスへと繋げられない名古屋だったが、30分を過ぎた頃から最初の勢いが無くなり始めた福岡の隙を突くようになり、次第にチャンスが増え始める。31分、岸(寛)からの裏スペースを狙ったボールに磯村が右から走り込むが、球足が速く追い付く前にゴールラインを割ってしまう。33分、矢田からのパスに岸(寛)が抜け出すと左45度からシュートを放つが、滑り込んだDFの足に弾かれてしまった。
そして37分。中央でアルベスがポスト役になってパスを上手くスペースへと落とすと、受けた矢田が飛び出してくるGKの脇を抜いたシュートを沈めて先制点を上げる。更にその2分後、中央をドリブルで仕掛けて入り込んだ磯村が、一旦はDFに阻まれそうになるがボールがこぼれたところを逃さず、左足シュートを叩き込んで2-0と突き放す。
41分、左から矢田のボールに抜け出した奥村が、前に飛び出す福岡GKの頭上を抜く技ありのシュートが枠を捕らえて、3-0。名古屋は前半35分過ぎから一気に福岡を突き放して、前半を3-0と最高の形で折り返した。
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