7/12(日):第23回日本クラブユースサッカー選手権(U-15 )大会東海大会<決勝>

朝から良く晴れ渡り、真夏の到来を感じさせる程の厳しい天気となった東海地方。午前10時から旭グランドにて行われた準々決勝を勝ち上がった名古屋グランパスU-15の若武者達は、同グランドでFC四日市と決勝戦を戦った。

午後2時30分、上空から強い日差しが選手達に容赦なく照りつける中、決勝戦の笛が吹かれる。ベンチから見て左エンドを取る名古屋のキックオフで試合がスタート。この日の先発メンバーは、GKは伊藤(悠)、DFは右から加藤(凱)・奥山・渡辺・佐藤の4人。中盤は右に辻、左に加藤(翼)、中は三鬼と都竹が並ぶ。そしてFWは高原と川村の2人という4-4-2の布陣だ。

試合は序盤から、質の高いパスを正確に繋ぐ名古屋が主導権を握り、四日市のDFラインを次々と切り裂く。そして8分。中央をドリブルで仕掛けた都竹が、DFを引きつけたところでスルーパスを出す。そして、このパスに反応して抜け出した川村が、GK脇を抜く技ありのシュートを流し込んで先制点を挙げる。

13分には、右からDFラインの裏へと入れられたボールに、中央から飛び出した加藤(翼)がワンタッチで飛び込んできたGKの頭上を越えるループシュートを無人のゴールに沈めて2-0とする。

対するFC四日市も、名古屋からゴールを奪おうとロングボールを多用して、名古屋のDFの裏を狙ってくる。しかし、奥山が落ち着いたプレーでことごとく四日市のチャンスの芽を潰し、危なげなく試合を進める。27分にはDFラインの裏へのボールに抜け出した川村が、飛び出してきたGKをかわしてゴール左へと3点目を決めて、FC四日市を突き放した。

そして、前半は積極的に相手を攻め立てた名古屋が3−0で試合を折り返す。

エンド入れ替わり、後半は左にエンドを取った四日市のボールで試合が再開。名古屋メンバー交代:川村→樋江井。

後半も、試合の主導権を握ったのは名古屋。名古屋は、交代で入った樋江井にボールを集めると二列目から積極的な飛び出しを見せて、果敢に四日市陣内へと攻め立てる。2分、高原が樋江井に当ててこぼれたところを拾って勝負を仕掛けてゆこうとしたが、ここは相手DFに前を阻まれてしまう。

6分、相手陣内右深くの位置で勝負を仕掛けようとした高原が倒され、好位置でのFKを得る。しかし佐藤が左足で直接狙ったボールはクロスバーを越えてしまう。13分、名古屋メンバー交代:渡辺→尾上。17分、自陣からのロングボールに上手く抜け出した高原が右45度の位置からシュートを放つが、これは相手GKの正面を衝いてしまった。

18分、名古屋メンバー交代:辻→伊藤(諒)。21分、名古屋メンバー交代:奥山→川本。22分、右でボールを受けた樋江井がそのまま中へと持ち込んで左足からの強烈なシュートを四日市ゴールに叩き込み、4−0と更に相手を突き放す。名古屋メンバー交代:加藤(翼)→岩田。26分、名古屋メンバー交代:高原→青山。

4点のリードで余裕を見せる名古屋は、終盤、次々とフレッシュな選手を投入。激しく攻め立ててくるFC四日市の攻撃を高い集中力を見せて、相手の攻撃を尽く跳ね返す。

そして、終始伸び伸びと自分達のサッカーを繰り広げた名古屋が、完璧な試合運びを見せて4−0の完封勝利。第23回日本クラブユース選手権(U-15)東海大会を見事優勝で終えた。