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前日に豊田スタジアムで開催されたJ1リーグ戦・第30節ジュビロ磐田戦では、スコアレスドローの結果で勝利を収めることが出来なかった名古屋。そして、翌26日(日)に行われたサテライトリーグの対戦相手も同じジュビロ磐田。選手達は何としても勝利を収めて首位戦線で足踏み状態にあるチームに勢いを付けようと意気込んだ。会場のトヨタスポーツセンターには悪天候の中たくさんのサポーターが訪れ、ピッチでウォームアップを始める選手達への声援が響き渡った。

名古屋の先発メンバーはGK広野、右からDFは大森・バヤリッツァ・三木・佐藤、MFは津田・花井・山口・渡邊、FWは片山・巻、4-4-2の布陣で試合に臨む。名古屋は左エンド、試合は右エンドのジュビロ磐田のキックオフで始められた。

試合序盤は、両者がゴールへの積極性を見せあう激しい展開となる。

6分、バヤリッツァから前線の片山へパスが通ると、片山は中央からグラウンダーのシュートを放つが、磐田DF永井のスライディングに足下を狂わされて、ボールは左ポスト脇へと流れてしまう。8分にも右サイドの津田から片山にパスが出され、片山がゴールを狙うが、今度はDF大井にクリアされてゴールネットを揺らすことが出来ない。

18分、磐田・藤井にゴール前深くへ攻め入られるが、三木が早い判断で藤井のシュートを阻止して名古屋のあわや先制というピンチを救う。

27分、名古屋は右CKのチャンス。キッカー片山からゴール前の津田へクロスが送られると、津田は後方から走り込んできた花井へパス。花井はミドルシュートを狙うが、磐田FW萬代の足に阻まれてしまう。更に、このルーズボールを名古屋の選手がゴールにねじ込もうと試みるが、今度は磐田GK松井にキャッチされてしまう。

32分、左サイドの渡邊が磐田・成岡と太田からプレッシャーを受けながらもエリア内へクロスを送ると、右から走り込んだ巻が頭で合わせようと試みる。しかし同時に伸び上がった磐田・藤井がわずかに競り勝ってクリア。名古屋は、先制点を上げることができない。

その後も名古屋は磐田陣内で再三のチャンスを作りながらも、5バックのような固い守備に自由を奪われ、得点を奪うことができない。そして、お互いにゴールマウスを割ることが出来ないままスコアレスで前半戦を折り返す。

ピッチが降り続く細かい雨のためスリッピーになった後半戦は、エンド入れ替わり右エンド・名古屋のキックオフで開始。

試合再開のホイッスルが鳴り終わった直後、巻がセンターサークル付近から磐田選手の頭上を越えるロングシュートを狙う。このシュートは、クロスバーを越えて枠を捉えられないが、名古屋はなんとしてでも先制点を奪うという強い意欲を磐田へ見せつける。5分、広野のゴールキックを受けた津田がドリブルで仕掛けるが、磐田・河村にボールを奪われて磐田MF鈴木へ繋がれてしまう。しかし、このボールを片山が奪い返して右サイドを上がった山口へ送る。そして山口は、ゴール前へクロスを上げるが、低めのクロスは磐田DFに阻まれる。9分、バヤリッツァとの連携からボールを受けた巻がグラウンダーのシュートを放つが、磐田・大井のスライディングでコースを変えられてボールは無情にも右ポストを抜けてしまう。これで名古屋は、右CKのチャンスを得るが、クリアボールを拾われて磐田にカウンターを仕掛けられて名古屋はピンチを招いてしまう。

14分、磐田のカウンター攻撃を凌ぎ、名古屋のゴール前を守ってきた三木が後半9分と14分の2回の警告で退場となり、名古屋は1人少ない状況での戦いを強いられる。そして、磐田にボールを支配される厳しい時間が続く。21分、名古屋交代:巻→井上。

22分、右からドリブルで上がってきた磐田・太田が、ゴール前へクロスを上げる。このクロスは名古屋DFがクリアするが、セカンドボールを磐田・カレンロバートに拾われてしまう。そしてカレンに右足を振り抜かれてミドルシュートを決められ、先制点を与えてしまう。名古屋は苦しい状況の中で磐田に先制を許し、相手を勢い付かせてしまう。

数的不利の状況で相手に押し込まれる状況が続き、名古屋はなかなか攻撃に転じることが出来ない。30分、磐田大井と鈴木のマークを振り切った花井が、サイドをドリブルで上がるが、磐田・河村に突破阻まれてしまう。

名古屋は、このあとも流れを変えようと必死のプレーを続ける。

32分には片山・花井・山口の連携でパスが通り相手陣内へ攻め込むと、サイドを変えて佐藤がクロスを上げる。このクロスに、片山がボールの落下点へと走り込むがわずかに磐田・山本のジャンプが早くクリアされてしまう。しかし、こぼれ球を片山が拾い、磐田・永井からプレッシャーを受けながらも山口へ繋ぐと、体勢を崩しながらも山口はゴール前へ飛び込んできた津田へラストパスを送る。津田は渾身のシュートを放つが、勢いが強くクロスバーを越えてしまいゴールマウスをこじ開けることができない。

残り時間が少なくなり、名古屋は何としても1点を奪い返したい焦りからか、43分に自陣ペナルティエリア内で磐田選手にファウルを与えてしまい、PKを与えてしまう。そして磐田・萬代にこのPKを沈められて、最後の最後で名古屋は相手に追加点を献上してしまった。その後も名古屋は得点を奪うことができず、0-2でサテライトリーグ・磐田戦を終えた。