エンド入れ替わり、後半は右エンドの名古屋のボールから試合再開。ハーフタイムに「サイドチェンジをもっと使っていこう。」とストイコビッチ監督が選手に伝えたように、後半は立ち上がりからボールを左右に展開して、サイドを使った攻撃を展開しようと試みた。しかし序盤は、岐阜が早い時間で同点に追いつこうとして前掛かりになってきたこともあり、名古屋は守勢に回ってしまう。
5分、片山のキープしたボールを上がった青山が受けると、パスをゴール前に詰めたヨンセンへと送る。そして、ヨンセンはワンタッチで落とすと、走り込んだ玉田が左足シュートを放つが惜しくもGKの正面を突いてしまう。
8分、ゴール前へと左から入り込んだ岐阜・片桐のパスを受けた岐阜・嶋田を山口がエリア内で倒してしまい、PKを与えてしまう。しかし岐阜・小島の蹴ったPKのボールはクロスバーの上を越えてゆき、名古屋は失点を逃れる。
13分、名古屋1人目メンバー交代:深井→福島。
20分、相手のロングボールを受けた青山がそのままドリブルで持ち上がって縦へとロングボールを出すが、ヨンセンには届かない。
21分、名古屋2人目メンバー交代:玉田→杉本
22分、中央の片山がDFを引きつけて、右にフリーで詰めてくるヨンセンへとパスを送る。これを右足でシュートにいったヨンセンだったが、シュートは残念ながらGKの正面を突いてしまった。
ここで岐阜は立て続けにメンバー交代をすることでチームを活性化させ、早く名古屋に追いつこうと勝負を仕掛けてくる。
31分、名古屋3人目メンバー交代:片山→巻
33分、左に抜け出していった阿部からのクロスを逆サイドに詰めていたヨンセンが上手くトラップで落とすと、反転しながら右足からのシュートを放つ。しかし、ボールはバーの上へと抜けてしまう。
試合終盤は、岐阜に押し込まれる場面が目立ったが、DF陣が最後まで安定したプレーを見せてゴールマウスを守りきり、完封で岐阜の攻撃を凌いで終了の笛を迎えた。結局、試合は1-0で名古屋がPKで得たゴールを守って逃げ切り、J2の岐阜を下してプレシーズンマッチを勝利で終える。
「守備面では良く守ったと思います。失点もなくディフェンスラインがしっかりとプレーしました。これはチームにとって良い点だと思います。」と監督が語った言葉通りDF陣は最後まで不安無く安定した守備を見せたが、攻撃面では、FW陣が孤立する場面も多く、サポートが足りないという意味で中盤との連携面で不満が残った試合だった。しかし、開幕に向けた課題を出せたという意味では、意義のある一戦だったといえよう。 |