前半左エンドの名古屋の先発メンバーは、GK古川、DFは福田・濱口・奥山・佐藤の4人。中盤は、樋江井・水野・三鬼・小幡の4人。FWは高原と川村という4-4-2の布陣で臨んだ。この日は、午前中まで降っていた雨も上がり、雲間から日が差し始めて暖かい中でのキックオフとなった。
試合は、序盤から平均体重で5kg以上の差と体格に勝る浦和が、しっかりとしたパス回しと迫力あるドリブルを仕掛けて名古屋陣内へと攻め立てて来たため、チームは防戦にまわる苦しい展開が続く。しかし、名古屋のGK古川が相手選手を怖がらない積極的なプレイでチームを盛り立てると、徐々に相手の勢いを押し戻すようになる。
しかし11分、右からのCKのボールをニアサイドに飛び込んだ浦和・近藤(5)に頭で押し込まれて先制点を奪われてしまう。だが、この失点が名古屋の選手達にとって良い発奮材料になり、次第に最終ラインから中盤、そして中盤から前線へと良い流れでボールを運ぶことが出来るようになる。特に名古屋・小幡(10)が小柄ながらも迫力満点のドリブルを見せて名古屋の攻撃のテンポを作り出して浦和DF陣を翻弄する。そして、名古屋のFW高原(9)がフリーでボールを貰える事が多くなり、良い流れを掴んで前半を終える。
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