エンド入れ替わり、後半は右エンド神戸のボールから試合が再開する。名古屋メンバー交代:片山→青山。
1分、右からのCKのチャンス。福島の入れたボールを遠いサイドの須藤が落とす。これを増川が、縦に出してニアサイドから詰めた竹内へ。竹内は、ワンタッチでゴールに流し込もうとしたが神戸GKに押さえられてしまい、先制点を挙げることが出来ない。2分、右サイドを持ち上がった竹内からの速いクロスに、巻が中央へ走り込む。巻は、スライディングボレーでゴールを狙うがクロスバーを越えてしまう。4分、米山からDF裏へのパスに青山が果敢に飛び出すが、これは先に飛び出した神戸GKに押さえられてしまう。
後半も立ち上がりからチャンスを作る名古屋だが、自陣に引いてカウンター狙いに徹する神戸の固い守りもあり、ゴールネットをなかなか揺らすことが出来ない。12分、左を持ち上がった青山のフォローに入った筑城が、右足でDFの間を抜いたクロスを上げるが、これには誰も詰めることが出来ない。
そして15分、左に抜け出した青山のマイナスのパスをニアサイドの巻が受けると、これをキープして中へと切り込む藤田へと送る。藤田は、これを奪おうとチェックに来たDFを引き付けて、出来たスペースに走り込んだ福島へとラストパス。これを福島が、右から難なくゴールに沈める。名古屋に待望の先制点が、流れるようなパスワークから生まれる。
後半も試合の主導権を握った名古屋が果敢に神戸を攻め立てるがなかなかゴールを奪うことができない。しかしこの鮮やかな連携から生まれた得点に、サポーターは大喜びとなりスポーツセンターは賑やなムードに包まれた。
26分、須藤からのクロスを福島がダイレクトで中へと折り返したボールを、巻が直接押し込もうとしたが、ミートが弱く神戸GKに止められてしまう。32分、左から勝負を見せた須藤がゴール前へと入り込んでDFとGKを引き付けたところで中央へ送ったパスを巻が沈め、待望の追加点となるゴールで2-0と神戸を突き放した。
名古屋は、完封で逃げ切りを図るが、神戸も何とか1点を返そうとDFを前線に上げてパワープレイを仕掛けてくる。終盤の40分、名古屋は、右に上がってきた神戸・増田(31)からのクロスを、逆サイドからフリーで走り込んだ神戸・大久保(43)に豪快に決められ1点差とされてしまう。その後も押され気味の展開が続いた名古屋だったが、増川、米山、吉村等を中心に粘り強い守備を見せる。試合は名古屋が、2-1で神戸を相手に逃げ切りを見せてサテライトリーグ最終戦を勝ち星で終えた。
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