先週、スポーツセンターで行われたHondaFCとのトレーニングマッチから、代表招集の青山に代わって金古をDFに起用した以外は同じメンバーで臨むこの試合。システムも3-5-2と同じ形だ。
序盤は、これまで通り最終ラインで落ちついたパス回しを繰り広げながら、時折テンポを速めて相手のバランスが崩れたところを狙って増川や竹内が前線で張っている巻にロングボールを供給。そして、こぼれ球を吉村や中村、渡邊が狙って縦に片山や小川を走らせる策を見せる。しかし、神戸DFの激しい守備に遭って良い形でゴール前へボールを入れてゆくことが出来ず、なかなかゴールへと結びつけることが出来ない。
対する神戸は、名古屋のサイドが攻め上がった裏を衝いて早いカウンターを仕掛け、MF中村やMFガブリエルがスピードのあるドリブルで縦に突破を図ると、190cmと上背のあるFW土井にボールを集めてくる。だが、怪我から完全復帰した増川や竹内が1対1での強さをしっかりと見せて、簡単には神戸に付け入る隙を与えない。
しかし前半22分、自陣右中程でのファウルで神戸にFKを与えてしまうと、MF曽我部の右足からのゴール前へのボールを神戸・土井に頭で合わせられ先制点を奪われてしまう。試合前からの雨で濡れていたピッチの影響もあってか、名古屋らしい得意の早いパス回しが見られなかったが、前半終盤は、芝も乾き始め細かいパス回しを見せながら神戸陣内へ襲いかかる。しかし、先制点を奪って気合いの入る神戸の高い集中力の壁に阻まれてしまい、ゴールを割ることが出来ないまま、試合を折り返すことになる。 |