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 第26節:ヴィッセル神戸との一戦は、再び夏が戻ってきたかと思うほど強い日差しが照りつける神戸総合運動公園ユニバー競技場で行われた。
 前節、ホーム・瑞穂陸上で鹿島に快勝した勢いで試合に臨んだ名古屋グランパスエイトの先発は、GKは守護神・楢崎、DFは、右から大森・米山・阿部の3バック。中盤は中村と山口の2ボランチ、右サイドには前節同様に小川が入り、左サイドには本田、トップ下には金。そして玉田、杉本の2トップという、3-5-2の形で試合に臨んだ。
 試合は、ここまで5連敗と苦しい状況に立たされている神戸が、立ち上がりから目の色を変えた気迫あるプレイで攻め立ててくる。5分、神戸のセットプレーのクリアボールを拾われ、放り込まれると神戸・栗原にこれを中央で合わせられてしまい、いきなりの失点を喫してしまう。

 この立ち上がりのゴールが更に神戸に勢い付かせ、名古屋の守備陣は落ち着きが無くなってしまう。そして、名古屋の攻め上がったボールをカットしてカウンターという形を神戸が狙うようになり、押され気味の展開のまま前半が過ぎてゆく。

 前節、リーグ戦初先発ながら持ち前の思い切りの良さを見せた小川や大活躍を見せた本田が、何度か攻撃に絡む働きを見せるものの、神戸のDF陣の厚い壁に阻まれてしまい、玉田・杉本へ良い形でボールを供給することができない。

 更に38分には、ロングボールに抜け出してきた神戸・大久保に楢崎の頭上を抜けるループシュートを決められ、前半で2点ビハインドを背負う苦しい展開になってしまう。
 ハーフタイムにフェルフォーセン監督は、0-2という苦しい状況を何とか打破しようと米山に代えて渡邊を、山口に代えて藤田を一気に投入することを決断。そして、最終ラインに中村を入れて4-3-3にシステムを変更して勝負に出る。すると、後半開始からこの変更が功を奏し前線の玉田、杉本へと良い形でボールが渡り、ボールを支配できるようなる。しかし、神戸のゴールをこじ開けるところまでは持ってゆくことが出来ない。

 23分には、渡邊のアリークロスに小川がヘディングシュートにゆくが、これは惜しくもポストを掠めて神戸のゴールネットを揺らすことが出来なかった。
名古屋メンバー交代:玉田→津田

 後半開始から良い流れを掴みかけていた名古屋だったが、26分に攻め上がった裏を突かれてしまう。右に持ち上がってきた神戸・近藤のゴール前のボールに、中央に走り込んできたのは神戸・大久保。名古屋は、大久保にこの日2点目となるシュートを決められて、0-3と点差を広げられてしまう。

 38分、セットプレーからのこぼれ球をゴール前に入れられると、これをDFが神戸・北本と競り合った際にボールが当たってゴールに吸い込まれてしまい0-4。そして、終了間際にも、神戸・ボッティのシュートをクリアしようとしたボールが、枠を捕らえてしまうという不運に見舞われ、立て続けのオウンゴールで神戸に追加点を与えてしまう。

 チームは、前節の鹿島戦で見せたような、試合終了の笛が鳴るまで途切れることなく続いた高い集中力はこの日は殆ど見ることが出来ず、何としても連敗を阻止しようという神戸の選手の必死のプレイに屈してしまい、0-5という結果でこの日の試合を終えることになってしまった。