前節の千葉戦では、しっかりと自分達のサッカーを見せて勝利したことで、選手達の表情は誰もが明るい。前半早々のスピラールの怪我のため、急遽ピッチに立った米山もようやくチームの一員としての存在感を示すことが出来たのか、落ち着いた雰囲気でアップを行っている。逆に、昨年17試合で10ゴールと、抜群の決定力を誇った、ヨンセン選手は試合前から相当の気合いが入っている。チームメイトのスピラール選手の長期離脱は同じ外国人選手としては特に相当に辛いはずだ。その彼のためにも、今日は相手の厳しいマークをかいくぐって、必ず甲府のゴールネットを揺らすゴールを決めてくれるはずだ。
昨年のリーグ戦では、ホーム・瑞穂陸上での戦いは、5-1と圧倒的な破壊力で勝利を挙げたものの、アウェイの、この小瀬での試合では、1-2と敗戦を喫している。また、カップ戦でも1-1の引き分けと、勝ち切れていないスタジアムのひとつ。連勝して勢いに乗りたいところだが、甲府の細かく早いパス回しからの攻撃は、ホームサポーターの後押しもあるだけに、しっかりと警戒して臨みたいところだろう。 午後1時45分、両チームのサポーターの唱える応援を背にしながら、1人また1人と、名古屋の選手達はロッカーへと消えていった。