寒い中、日曜ということもあり、多くの両チームサポーターが応援に駆けつける中、少し寒そうな様子のイレブンが大きな拍手に迎え入れられて試合開始。前半は、ベンチから向かって右にエンドをとった、上下赤いユニフォームに身を包んだ名古屋に対し、ホーム・ガンバは左エンドだ。そして、そのガンバのキックオフで試合がスタートする。この日の名古屋の先発は、GK長谷川、DFは、三宅が前節の退場で出ることが出来きないため、津田・磯村・森本・西部の4人。MFは、中央にキャプテンの吉田、左に福島、右が西山、FWは久保を中央に、右に花井、左が酒井という、4-3-3の布陣で臨む。
先回の、トヨタスポーツセンターでの対戦でも1-2と破れているだけに、名古屋としては、残り試合を楽にしてゆくためにもしっかりと勝っておきたいところだが、立ち上がりから、しっかりとパスを回して、早い攻撃を仕掛けて名古屋の守備陣に襲いかかってくるガンバに押し込まれてしまい、なかなか自分達のプレイをさせてもらえず、苦しい展開が序盤は続く。また、これまで福島とともに、スピードに乗ったドリブルを見せて、相手DFを怯えさせていた新川が今日は入っていないこともあり、相手の守備を崩すことが出来ず、攻撃の糸口を作れない。それでも、吉田が再三に渡り、前線に鋭いくさびのボールを入れてゆこうとするが、ガンバの選手の鋭い出足に阻まれる形で跳ね返されてしまう。
それでも21分。高円宮杯でもチーム得点源だった花井が、相手陣内やや左寄りの位置でボールを持って前を向くと、寄せてきたDFを上手くかわして右足から放ったシュートで相手ゴールを捕らえる先制点を挙げ、ここまで劣勢気味だった名古屋の選手達の表情が明るさを見せるようになる。ところが、このゴールがガンバの選手達に火をつけたようで、これまで以上にテンポアップをして、名古屋陣内へと攻め立てるようになってしまう。
11分には、左サイドを持ち上がった、ガンバ・下平(5)のクロスボールに中央で飛び込んだ、ガンバ・大塚(9)にフリーでヘディングシュートを決められ、逆転を許してしまう。そして、この逆転で勢いに乗ったガンバがかさにかかった攻撃を仕掛けてくる。名古屋も相手の攻撃を押さえて得たボールを得て、何とか前線へと送ってゆきたいところだったが、吉田・花井といったパスの供給元の2人が、厳しいガンバのプレッシャーにさらされ、なかなか前へとボールを送ってゆくことができない。
終盤は、相手が守りに入ってラインが下がり気味になったこともあって、名古屋のほとんどの選手達がガンバ陣内へと攻め上がり、ロングボールを使ってDF陣を崩しにかかるが、相手も高い集中力を見せて、名古屋の攻撃を潰してゆく。結局、前半の花井の挙げたゴール以降は、ガンバのゴールをこじ開けることが出来ず、1-3でガンバ大阪に敗戦を喫してしまう結果となってしまった。