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2006Jリーグ ディビジョン1・第3節 |
自由席の可動部分が前にせり出した名古屋サポーターの前に川島、そして楢崎がウォーミングアップに現れると、大声援が沸き起こる。帰ってきた名古屋の守護神の元気な姿は眩しさすら感じさせるほど。しかし、今の名古屋のゴールマウスを守るのは川島。結果は別にして、ここ2試合は彼の存在無くしては語れないほど。今日も後方から、鋭いコーチングでチームの後押しをして欲しい。 |
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そしてもう1人。忘れてはいけないのが秋田だ。ウォーミングアップでも一際気合いが入っている。先日の大学生との復帰最初の実戦では、45分では物足りないと、自ら後半も出場を志願したほどのプレイで勝利に貢献した。春先の指宿でのキャンプでの負傷から驚異的な復帰を遂げ、ついに戻ってきた。奇しくも今日の対戦相手は古巣・鹿島アントラーズ。かつてともに戦ったメンバーを相手に復帰戦が出来るという事は彼にとって最高の舞台と言える。帰国した柳沢を含め、鹿島の攻撃陣を徹底的に抑える闘志溢れる戦いを見せて、勝利に大きく貢献して欲しい。 |
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今日の試合で1ゴールを決めれば、名古屋にとってリーグ戦ホーム通算400ゴールという金字塔が建てられる。移籍して3試合目、そろそろゴールが欲しい玉田にとっても最高の舞台となりそうだ。もう1人のFW・杉本とのコンビネーションも冴えを見せ始めてきた。試合前のウォーミングアップでも相当に気合いが入っている事が伺える。今日こそは鮮やかなゴールシーンを期待したいところだ。 |
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〜前半15分 |
右エンドの鹿島に対し、前半は上下赤色のユニフォームに身を包んだ名古屋のキックオフで試合が始まる。名古屋の先発は、GK川島、DFは右から大森・秋田・古賀・新人の阿部、中盤は右に中村、左は帰ってきた本田、中は吉村と金の2人。FWは玉田・杉本の快足コンビだ。 |
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1分、相手のDFの前に金から出たパスを玉田が拾って左に展開すると、これを杉本が貰って持ち込んで行く。最後中へと入ってきた玉田がこれを受けてシュートにゆこうとしたが、DFに弾かれ左CKに。
2分、本田のゴール前へのボールはDFに跳ね返されてしまう。
3分、左から金が自らドリブルで持ち上がって行くと、エリア近くまで入って行くが、厳しい相手DFに倒されてしまい、このチャンスは潰されてしまう。 |
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4分、自陣中央での鹿島のFK。小笠原が左サイドを走り込んでくる新井場の前に蹴り出してくるが、これはオフサイドに。
7分、鹿島のゴールかと思われるシーンは相手のオフサイドに助けられる。
8分、鹿島・増田がドリブルで中央から上がってくるが、大森・中村の厳しい寄せで前は向かせない。
10分、中央で小笠原のパスをカットした阿部が左へと展開したボールは本田の足下に落ち着かず、タッチを割ってしまう。
12分、小笠原が中央でDFの裏へのボールを放り込んでアレックス・ミネイロを抜け出させようとするが、ここは秋田がボールを読んであたまで跳ね返してゆく。
14分、相手の右サイドへと展開したボールを阿部がカット、すぐさま縦に出すと本田がドリブルで持ち上がり、DFの裏へパスを出して行く。これに杉本が飛び出したが、先に相手GKに抑えられてしまう。 |
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〜前半30分 |
16分、DFの裏へと抜け出してきたアレックス・ミネイロと川島が1対1になるが、ここはしっかりと前に詰めた川島が相手にシュートを打たせず、苦し紛れに中に流したボールは古賀が頭で弾き出してゆく。
18分、右から深く切れ込んできた鹿島・内田のゴール前への折返しは金が戻って蹴り出して行く。
19分、左でボールをもって前を向いた本田が右から上がって行く玉田の前へパスを出そうとしたが、DFの頭に跳ね返されてしまう。 |
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22分、右に上がってきた鹿島・内田が左足でDFの裏を狙って蹴ってくるが、ボールはゴールラインを割ってゆく。
24分、中央の杉本からのパスを左で受けた玉田が、自分の得意なコースへとドリブルで入ってゆくと、左足で強烈なシュートを放っていったが、ボールは惜しくも相手GKが正面で弾いて止めてしまう。ここまでは鹿島がボールキープ率では優位に立ち、名古屋がこれを跳ね返してゆく、と言う試合展開だ。 |
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27分、左サイドタッチ際深い位置でボールをキープしていた杉本からのパスを本田が受けると、これを寄せてきたDFを交わして右足でシュートに行ったが、ボールは相手DFに当たってコースを逸れてしまう。
28分、右でボールを持って中を向いた中村からのクロスに前に上がっていた吉村がヘディングで競りにゆくが、ボールを前には飛ばすことが出来なかった。 |
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〜前半終了 |
31分、自陣からのクリアボールを右に上がってきた鹿島・内田に拾われると、ゴール前へと放り込んでくる。これに前に残っていた鹿島・岩政がヘディングシュートを狙って来るが、ボールは僅かに浮いて、クロスバーの上へ抜けて行く。
33分、左に上がっていた阿部が縦のスペースへとパスを出すと、これを本田が貰って勝負にゆこうとするが、ここは厳しいDFにあい、ボールをタッチの外へとカットされてしまう。 |
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35分、右からの鹿島のCK。小笠原のニアへの早いボールに合わせてアレックス・ミネイロがヘディングシュートに来るが、ボールはポストの右に。
37分、自陣右中程での鹿島のFK。小笠原のゴール前へのボールに岩政が飛び込んでくるが、川島が果敢に飛び出してパンチングで弾き返して行く。
38分、左でスローインをフリーで受けた杉本がドリブルで入って行くと、シュートを狙ってエリア内へと入っていったが、鹿島の厳しいDFに阻まれ、前にはボールを飛ばすことは出来ず、大きく跳ね返されてしまう。 |
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40分、右でパスを受けた玉田が左足で中へと持ち込んで行くと、上がってくる味方を待って出そうとしたボールは小笠原にカットされてしまう。
42分、鹿島・増田からの右サイドを上がる内田への大きなサイドチェンジのボールは足に届く前にタッチを割ってゆく。
43分、自陣の大森からの長いDFの裏へのボールに杉本がスピードに乗って走り込んでいったが、残念ながらオフサイド。 |
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44分、相手陣内深くで玉田がキープしていたボールを左のアウトでDFの裏へと出すと、これに抜け出した杉本がそのまま持ち込んでいってシュートにゆくが、鹿島のDFの足に弾かれ、力無くゴール前に転がったところをGKに抑えられてしまう。
ロスタイム、右でボールを受けた玉田がキープ、後ろから金がエリア内へと走り込んだところへパスを入れていったが、コースに入ったDFに阻まれて倒される。しかし、これにはファウルは認めてもらえず、相手ボールに。そして前半はこのまま、がっぷり四つで両チーム譲らず、0−0のまま試合を折り返す。 |
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〜後半15分 |
エンド入れ替わり、右から攻め上がる名古屋に対し、後半は左エンドの鹿島ボールで試合が再開。
1分、ヘディングの競り合いのボールが自陣エリアの近くでこぼれたところを拾ったアレックス・ミネイロを倒して、鹿島にFKを与える。小笠原のゴールに向かってくるボールは吉村が頭で跳ね返すが、こぼれたところを、再度拾った小笠原がDFの裏へと入れてきたボールもDFが跳ね返し、このピンチを逃れてゆく。
3分、自陣右中程で鹿島・内田がドリブルで仕掛けてきたところを金が厳しいタックルにいって倒してしまい、この日2枚目のイエローで退場にになってしまい、残り時間40分以上を10人で戦うことを強いられることに。 |
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4分、相手DFの裏へのボールに飛び出した玉田が鹿島GKと1対1に。この絶好のチャンスで左足から放ったシュートだったが、キーパーの好セーブに跳ね返されてしまい決めることが出来なかった。
6分、左でパスを受けた本田のゴール前へのボールに中央で玉田が走り込んでゆくが、このボールは岩政の高い打点に跳ね返されてしまう。 |
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10分、左から持ち込んでいった阿部が中央へと入れていったが、このボールはDFに読まれてしまう。
11分、自陣でボールを柳沢にカットされると、これを前に走るアレックス・ミネイロにパスを通してくる。詰めてきた秋田が交わされるが、後ろから追いついた古賀が伸ばした足でボールをしっかりとカットしてゆく。 |
【交代:53分・鹿】
増田深井
【交代:54分・名】
杉本須藤 |
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12分、右でフリーでボールを拾った中村からの早いクロスに中央で玉田が飛び込むが、DFに体を阻まれ、シュートには行けず。
14分、自陣左でボールをキープしていた阿部が前線で待つ玉田にパスを通そうとしたが、厳しいDFを受けて出すことは出来なかった。 |
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〜後半30分 |
16分、右から抜け出してきた柳沢がゴール前でシュートに来るが、ここは川島がしっかりとコースに詰め、ゴールを割らせることはなかった。
17分、相手陣内でクリアミスを中央で拾った須藤のシュートは左ポストに、こぼれ球に詰めた阿部の左足からのシュートはGKにどちらも跳ね返され、このチャンスに先制点を奪うことは出来なかった。 |
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20分、左からのCKのチャンス。本田のニアへの早いボールは鹿島DFが頭で跳ね返してしまう。こぼれ球を拾った吉村からのパスを受けた本田のゴール前へのボールは反対に抜けてしまった。
22分、阿部の縦への長いボールに玉田が走り込んでゆくが、寄せてきた鹿島DFに先にボールを奪われ、チャンスには出来なかった。
23分、自陣で相手ボールを拾った大森が縦のスペースへ出してゆくと、玉田がDFを交わして縦に抜けだしていったが、その次の厳しい寄せには勝てず、ボールをタッチの外へ弾き出されてしまう。 |
【交代:64分・鹿】
柳沢田代 |
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25分、右でパスを受けた鹿島・内田がゴール正面へと走り込んでくるアレックス・ミネイロにあわせて入れてくるが、ここは古賀がしっかりとついてゆき、ボールには触らせなかった。
27分、右から内田が入り込んでくると、中へとパスを通してくる。これを受けたアレックス・ミネイロが須藤を交わしてシュートに来るが、しっかりとコースに足を入れてゆき、シュートをクロスバーの上へとミスを誘う。 |
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28分、右に抜け出した中村からの精度の高いクロスに中央で玉田が体ごと飛び込んで合わせたが、シュートはバーの上へ。
29分、右からの鹿島のCK。小笠原の短く出したボールを田代が持ち込むがDF陣がしっかりとコースを阻んでゆく。 |
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〜試合終了 |
30分、鹿島3人目メンバー交代:青木→フェルナンド
32分、右に抜け出してきた鹿島・内田のマイナスのボールを合わせた、鹿島・田代のシュートは川島が落ち着いて抑える。 |
【交代:75分・鹿】
青木フェルナンド |
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【交代:77分・名】
阿部有村 |
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34分、自陣からのカウンターで左から抜け出していくと、左に上がった玉田にパスが通り、GKと1体1。これを交わして入っていこうとしたところで倒されPKに。
35分、このPKを玉田が自ら蹴りにゆくが、GKにコースを読まれて外へと弾かれ、またしてもゴールを割ることは出来なかった。
37分、自陣ゴール前でこぼれ球をダイレクトでシュートを打たれるが、このボールはクロスバーに当たって大きく跳ね返り、救われる。 |
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38分、相手陣内でのこぼれ球を本田がシュートに行ったが、コースに入った鹿島DFの足に弾かれCKに。
39分、左からのCKのチャンス。本田のニアへのボールに秋田が受けにゆくが、ボールが低いため中へは流し込めず。
40分、自陣左エリアのすぐ外でボールを持って前を向いた本山の左足からのシュートはポストの左に。
42分、鹿島・小笠原が縦パスに抜け出してくるが、ここは古賀がスライディングでしっかりとボールを蹴り出して行く。 |
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44分、自陣からの縦パスに豊田が競りに行くが、ここは鹿島のDFに阻まれる。
ロスタイム1、有村からのロングボールを豊田がヘディングシュートに行ったが、ポスト右に流れ枠は捕らえることが出来なかった。 |
【交代:88分・名】
玉田豊田 |
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ロスタイム2、右からの内田のゴール前へのボールにキャッチに行った川島がボールをファンブルあわやオウンゴールかと思われたが、その前のプレイが鹿島の選手のファウルに。
ロスタイム3、スローインのボールを拾うと、有村が長いボールをゴール前で待っていた豊田に入れてゆくが、僅かに届かず。
ロスタイム4、右から抜け出した鹿島・田代の右足のシュートはセーブに行った川島の脇を抜けてゆくが、最後左から詰めてきた選手の足には届かず、ゴールラインを割る。そして、主審の右手が上がり、0−0のスコアレスでこの日の試合の終了が告げられる。後半1人少なくなってからは、カウンター狙いと言うことが明確になったこともあってか、再三チャンスを作るが、今日のゴールポストには嫌われたようだ。しかし、最後まで鹿島の攻撃を跳ね返し、無得点で苦しい試合を戦い抜いたという意味では、価値ある勝ち点1と言っても良いだろう。最後まで熱い声援をありがとうございました。 |
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