Jユースサハラカップ2005・決勝トーナメント2回戦
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12月11日:Jユースサハラカップ2005・決勝トーナメント2回戦「vs大分トリニータ U-18」が、午後12時より、トヨタスポーツセンター第2グランドにおいて行われたましたので、その模様についてお伝え致します。
P K戦

ベンチから向かって右のエンドで行われたPK戦は名古屋が先攻。1人目の吉田が堂々と落ち着いた様子でしっかりとネットを揺らすと、その後は、花井・酒井・根津と続く3人と共に、大分の4選手も誰1人失敗することなくネットを揺らして、PK戦は緊張感に包まれながら進んでゆく。

その間、ゴール裏に陣取った名古屋のサポーターは、何とかこの試合を勝って、長居行きを、“クラブ初”のベスト8進出を決めて貰いたい一心で、“熱い”声援を送り続けてゆくが、名古屋の5人目、この日ベストプレイヤーにふさわしい程の大活躍を見せていた新川がなんとPKを止められ万事休す、嫌な空気になってしまう。
しかし、ここで名古屋GKの長谷川が驚異的なセービングを見せて、大分の5人目:福元のボールを止めると、トヨタスポーツセンターは再び騒然とした雰囲気に変わってゆく。続く名古屋6人目の青山がみんなの希望を繋ぐシュートを叩き込むと、大分の6人目、後半途中から入った中村のボールを、勢いに乗った長谷川がコースをしっかりと読んで、またもPKを止め、ついにというか、ようやく名古屋の勝利が決まる。

苦しみながらも見事結果を出したユースの選手達。その後は嬉しさのあまり大騒ぎとなるが、トップチームの不甲斐ないシーズン終わりの印象を振り払らうこの感動を、最後まで声援を送ってくれていたサポータの皆さんとしっかりと分かち合うことは忘れませんでした。

いよいよ18日(日:11時キックオフ)は、大阪・長居第2陸上競技場へ乗り込んで、これまた鹿島アントラーズとの行き詰まるPK戦を征した、ヴィッセル神戸との準決勝を決める一戦が待っています。こうなったら、今年一年を締めくくるにふさわしい戦いをもっと見せて貰って、しっかりと勝ち上がって「Jユースサハラカップ2005」を征して貰いたいですね。最後まで、熱い声援を本当にありがとうございました。


<神戸清雄監督コメント>
ーおめでとうございます。
最後はパワープレーでいったんですが、数的優位を決めることが出来ませんでした。PK戦は練習もしっかりとしていましたし、長谷川は強い子なので心配はしませんでした。止めるのが遅すぎたくらいです。

ートップチーム以上に、良い攻撃が出来ていましたが?
チーム状態も良いですし、1年積み上げて来ていますので、本当は点ももっと取れるはずだったんですが、大分も守備がしっかりとしていて、簡単には取らせてくれませんでしたし、GKもトップの西川と同様に良い選手でした。それでもあそこで振り切ってシュートまで持っていかなければ行けないんですが。

ーこれでベスト8ですが?
目標はベスト4以上です。選手達は1つずつ成長していますし、メンタル面も強くなっています。今週の練習で見ていても1人1人が良くなってきているのが分かりました。90分で決着が付かなかったことで、一皮むけたと思いますし、この勝利で自信を持ってくれるはずです。ここで満足せず、今のびているものを実感しながら戦いたいですね。年末はトップのいない分を、話題作りしたいです。