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Jリーグ ディビジョン1・第15節 |
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お昼頃までは厚い雲があっただけで、何とか堪えていたという天候だったが、午後になると、待ちかねたかのように強い雨が降り始め、午後5時を回る頃からは本格的な降りとなってしまったここ瑞穂陸上競技場。今日は強豪・横浜Fマリノスとの一戦を迎える。相手はここまで2連勝で波に乗っているのに対し、名古屋は6試合勝ち星が無く、再開後も2引き分けと乗り切れていない。状況的には確かに厳しい内容になるとは思うが、全員でしっかりと守って、清水戦の時のようにボールをキープして、試合の主導権を握れば負けることはないはずだ。
午後6時15分、細かい雨が降り続き、ジットリとした名古屋特有の高湿度の中を、名古屋の選手達がマスコットボールの投げ入れのために登場すると、サポーターが活気づく。ここまで2試合引き分けに終わり、6試合勝ち星から遠ざかっているチームに何とか勝って欲しいと言うサポーターの熱い思いが伝わってくる瞬間だ。
10分ほどして、ウォーミングアップの仕上げのために名古屋の選手達がピッチへと入ってくると、アウェイスタンドからブーイングが沸き起こる。今日は横浜サポーターを静まりかえらせるような試合を見せて絶対に勝ちたいところだ。 |
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ピッチでは2人1組でボールを蹴り合う選手達だが、なかでもDF古賀の表情は一際、気合いが入って険しい。ここ2試合での自らが招いたイージーミスからの失点の責任を背負ってのことなのか、いつもとはちょっと雰囲気が違っている。今日はその汚名を払拭するように激しく厳しいプレイで横浜の攻撃陣を抑え込んでもらえると期待しよう。
先発メンバーの気合いに負けないほどの雰囲気を出しているのが、豊田と平林の2人。互いに途中出場ながら、徐々に良い働きを見せ始めてきているだけに、後は得点という結果が欲しいところだろう。今日こそはと期待して待とう。結果を出すという意味では、新加入の藤田・中山も同じ。ようやくチームに溶け込み始めた2人の出す結果が勝利に繋がること絶対に間違いないだけに、きっと今日は決めてくれると信じて試合に臨みたい。
午後6時45分、上空は雨雲が南から北へと足早に流れ、相変わらず細かいながら雨は降り続いている。濡れて滑りやすいピッチコンディションの中、しっかりと芝の状態を確認し終えた選手達は、ゆっくりとした足取りでロッカーへと消えてゆく。 |
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キックオフ前、6月の月間ランクル賞が発表され、中村選手が受賞しました。 |
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〜前半15分 |
試合開始直前のメンバー紹介。「藤田俊哉!」のアナウンスがされると、大きなブーイングが横浜サポーターから起こり、不穏な雰囲気の中で、グランパスのサッカースクールのちびっ子達がチームフラッグを振りながらピッチ内へと走り込んでくると、スタンドの雰囲気がつかの間和ませてくれる。そして、両チーム選手が審判団に先導され入場すると、再びスタンドのボルテージが上がり始める。
右エンドの横浜に対し、左から右へと攻め上がる名古屋。前半は横浜のキックオフで試合開始。GK楢崎、DFは今日も右に杉本、左には中谷、中央は古賀と増川の4バック。中盤は、藤田・吉村・クライトン・中村、その前に本田、ワントップ気味の位置に中山という、清水戦と同じ布陣で臨む。 |
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1分、早速右に横浜・田中が持ち込んできて中へと入れてこようとしたが、ここは増川が待っていた坂田の前で跳ね返してゆく。
3分、縦パスを中山が落とすと、これをクライトンが右のスペースへとダイレクトで折り返し、このボールに本田が飛び出すが、これはオフサイドに。 |
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5分、中盤での浮き球を拾った中山が相手選手のプレッシャーをはねのけ、右に開いた本田にパスを出すが、これはタイミングが合わず、タッチを割ってしまう。
6分、自陣でのパスをカットされると、これが坂田に通り、反転しながら左足でエリアの外からシュートを打ってくる。しかし、これは楢崎が左に飛んで弾き出すと横浜の右からのCKに変わる。大橋が入れてきたCKのボールは簡単に弾き出してゆく。
8分、左でボールを持った中村が縦に入れると、これを中山が受けようと走るが、その前で中澤がカットしてしまう。
9分、右の高い位置でボールを持った杉本。ここは縦に突破せず中へと放り込んでゆくが、これは横浜のDFにカットされてしまう。 |
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11分、右に流れる藤田の前のスペースに本田が切れ味鋭いスルーパスを入れてゆくが、追いつくのが精一杯で、折り返したボールはゴールラインを割ってしまう。両チームともここまでは様子見も兼ねてか、ゆっくりとしたリズムでゲームを続け、主導権をたぐり寄せようとしている雰囲気だ。
13分、相手陣内右入った位置でのFK。中村が大きくゴールに向けて蹴ったボールは、力が入ったのかそのままゴールラインの外へ出てしまう。
14分、藤田の中へと流し込んだボールを受けた上がっていた吉村が、前が空くとミドルシュートに。強烈のボールは相手GKが弾き出すのが精一杯でCKへ。
15分、左からのCKのチャンス。中村のファーサイドの曲がるボールに古賀が走り込むが、伸ばした足には僅かに届かず、相手ボールに。 |
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〜前半30分 |
16分、相手DFの裏への長いボールに中山が飛び出してゆくが、これはオフサイドに。
17分、左から横浜・河合の入れたクロスを中谷が大島と競り合うが、これに競り勝ってシュートに来る。しかし、ここは楢崎がしっかりと集中してこのボールに反応、ポスト右に弾き出す好セーブを見せる。
19分、左で細かいパスを繋いで、最後、横浜・那須が抜け出してきてクロスを入れるが、これは誰も居ない反対へと抜けてゆく。
20分、中村からのパスを受けた杉本が右で相手DFをかわして、持ち味である縦の突破を見せると、ゴール前へと早いボールを入れてゆく。これにファーサイドから本田が飛び込んでいったが、僅かに届かず。ずっと降り続いていた雨も今は止み、サッカー観戦をするサポーターの熱い声援を見守っているようだ。 |
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23分、相手陣内中央ほぼゴール正面の絶好の位置でFKを得る。これを中村が直接狙って蹴っていったが、僅かに右にボールが流れ、ポストに当たって弾かれてしまい決めることが出来なかった。
25分、古賀、吉村、杉本とダイレクトでパスが繋がると、これを縦に蹴ってゆくが、寄せた本田の前で相手DFがカットしてしまう。
27分、自陣中央でボールを持って前を向いたクライトン。右にポジションを取っていた中村に向けて大きくボールを蹴っていったが、これは長すぎてしまいタッチの外へ。
29分、右でパスを受けた杉本が持ち上がってゆくと、寄せてきたDFをかわして左足で直接シュートを狙うが、これは上手くミートせず、相手GKが押さえてしまう。 |
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〜前半終了 |
ピンと張りつめた、緊張した雰囲気の中で両チームともが凌ぎを削り、ここまでは0−0のまま拮抗した展開が続いている。早く1点を取った方がこの試合の主導権を握る、試合の命運が決まると言っても間違いはないだろう。
32分、相手陣内左中程ゴールほぼ正面、先ほどよりやや左の位置でのFKのチャンス。中村が蹴ると見せて、増川が豪快なボールを蹴ってゆく。枠内に収まるボールだったが、GKがクロスバーの外へ弾き出してしまう。
34分、左からのCKのチャンス。中村の入れたボールはDFに弾き返されてしまう。
35分、吉村の縦のボールを中山が落とすと、これを杉本が受けて縦に抜ける中山の前へと出していったが、相手DFが先に追いついてしまう。 |
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37分、右の縦のスペースへと出たボールを杉本が折り返すと、これをファーサイドに詰めていた中谷が頭で折り返す。ゴール右に詰めていた中山がもう一度中へと折り返すが、惜しくもその前にボールはゴールラインを割ってしまった。
39分、横浜・大島に自陣でのこぼれ球を拾われると、左から上がってきた奥の前にパスを通す。これを左足でシュートに来たが、楢崎が正面で落ち着いて押さえる。
41分、右のスペースへとタイミング良く出たボールを拾った中村が中へと入れてゆこうとしたが、ここは横浜DFの厳しいチェックに入れさせてもらえず。
43分、右で細かく動いて溜を作っていた杉本を見て自陣からクライトンが長いボールを縦に入れてゆくが、僅かにタイミングあわずオフサイドになってしまう。
ロスタイム1、自陣から相手のDFの背後へと増川が大きく蹴り込んでゆくが、これは長すぎてしまい、相手GKの下へ。 |
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ロスタイム2、自陣左中程での横浜のFK。大橋が直接狙って長いボールを蹴ってきたが、クロスバーの上を抜けてゆく。そしてここで前半が終了の笛が鳴る。前半は名古屋がボールキープで勝り、横浜を押し込んでいるという状況で終始したが、最後のところで固い横浜のDFに阻まれ、決めきれずに終わってしまったと言う内容。後半はもう少し、相手DFを揺さぶって崩し、横浜のゴールをこじ開けたいところだ。 |
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〜後半15分 |
1分、左に開いた那須へボールが通るとこれを入れてこようとしたが、杉本が足を伸ばしてこれをカット、CKに逃れる。大橋の入れたボールに中央で上野が飛び込んでくるが、ここは楢崎が勢いよく飛び出しパンチングで弾き出してゆく。
3分、左で中谷のパスを受けた藤田が細かいステップで反転しながら中村へと繋ぐと、左足でシュートに。抑えの効いた良いボールだったが、GKに弾き出されてしまう。左からのCKは中村の入れたボールをGKが体を伸ばしてパンチングで弾き出してしまい、決めることが出来ず。 |
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5分、右でボール持った藤田が縦に抜ける杉本にあわせてフワリと優しいボールを出すと、これを杉本が一気に持ち上がってゆく。ゴールライン2m位手前の位置からの早いクロスにニアで飛び込んだ中山が流し込もうとしたが、ボールはポストの左に外れてしまう。 |
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7分、横浜の右からのCK。大橋のボールにゴール正面にフリーでいた中澤にへディングシュートを決められ、失点を許してしまう。 |
【得点】
52分 中澤(横浜) |
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8分、しかし、左に出たボールを中谷が持ち上がり、落ち着いてエリア内へと入っていって素早いボールを入れると、ゴール右から素早い走り込みを見せた藤田が右足でボールをゴール右に押し込み、あっという間に同点に追いつく! |
【得点】
53分 藤田(名古屋) |
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10分、右で縦のボールに抜け出した中山が深い位置でファウルで倒され、好位置で追加点のチャンスを得るが、中村の入れたFKにあわせた増川のヘディングはクロスバーの上。
13分、左からのCKのチャンス。中村の入れたボールは飛び出した相手GKがガッチリとキャッチしてしまう。
14分、右でボールをもらった杉本が長い距離を持ち上がろうとしたが、横浜の厳しいDFにゴールライン手前でファウルを取られてしまう。 |
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〜後半30分 |
16分、左のスペースへと出たボールを拾った中村が中へと入れてゆこうとしたが、味方の上がりを待っている間に寄せられてしまい、ボールを奪われてしまう。
17分、右でボールを持った杉本。今度はそのまま早めにクロスを入れてゆくと、ニアにいた藤田が頭であわせてループ気味のシュートに行ったが、惜しくも相手GKの正面。
18分、左からの横浜のCK。大橋の入れてきたゴール前へのボールをキャッチしようとしたところで楢崎が倒され、相手のファウルでマイボールに。
20分、右からの横浜のCK。大橋のニアへのボールは吉村がカット。 |
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21分、相手陣内左で中谷が粘ってボールを拾うと、これを中央の藤田へ。さらに右に開いた中山へとボールが出ると、DFをかわして中央へマイナスに折り返してゆく。藤田がシュートに行こうとしたが、これはDFに弾かれてしまう。
23分、右にドリブルで上がってきた田中が中谷を振り切って中へと入れてこようとしたが、しっかりとついてゆき、チャンスを作らせなかった。
24分、相手ボールを自陣でカットすると、中央で最後ボールを受けて前を向いた本田が、遠目からシュートを狙うが、これはボールがジャストミートせず右に流れてしまう。 |
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27分、中央で田中が出したボールを左から走り込んだ奥がフリーでこのボールを受けシュートを放ってきたが、ボールはクロスバーの上に抜け、この絶対絶命のピンチを救われる。 |
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29分、右で中村のクリアしたボールを拾った大橋が入れてきたボールを楢崎が前に弾いたところを拾われ、ゴール前へと頭で折り返されるが、これがオフサイドに。 |
【交代:73分・名】
中谷渡邊
本田豊田 |
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【交代:75分・横】
坂田久保 |
〜試合終了 |
33分、右サイドを田中がドリブルで仕掛けてくるが渡邊が激しくついてゆき、最後は相手のファウルを誘う。
34分、中央の藤田から出たボールを右で持ち上がった井川が絶好のクロスを入れてゆくと、これに中央で豊田がヘディングシュート。しかし、僅かにボールが左に流れ決めることは出来なかった。
35分、相手陣内左深い位置で中山が倒され、絶好の位置でセットプレイのチャンスを掴む。しかし、この場面で中村が蹴ったボールはクロスバーの上を抜けてしまう。 |
【交代:76分・名】
杉本井川 |
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37分、右で久保の出したパスを受けた大橋が細かいステップでエリア内へと入り込んでくると、最後シュートを狙ってくるが、ここは楢崎が落ち着いてこれを押さえ込む。 |
【交代:81分・横】
奥清水 |
39分、自陣右すぐの位置でのFKのボールをゴール前へと入れてくると、最後頭で落としたところに松田が詰めてシュートに来たが、ボールはゴールの上へ抜けてゆく。
40分、右で縦パスに抜け出した久保がついてきた増川をかわそうと縦に出して自ら突破を図るが、ボールはゴールラインをその前に割る。
41分、右に出たボールを拾った藤田がそのまま持ち込んで右足でシュートに行ったが、これは相手GKが反応、弾かれてしまい決めることが出来なかった。
42分、横浜の右からのCK。このセットプレーはしっかりと集中したい。そして、大橋の入れてきたボールは楢崎が果敢に飛び出してパンチングで弾き出してゆく。 |
【交代:83分・横】
上野中西 |
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44分、相手陣内中程右寄りの位置でのFKを得る。これを中村が直接狙って蹴ってゆくが、壁の選手に当たって左からのCKに変わる。中村の入れたボールは相手GKが弾いてしまいこのチャンスを生かせず。
ロスタイム1、ゴール前でのこぼれ球をフリーで拾われシュートを放たれるが、井川がコースに上手く入り、ボールを弾きピンチを救う好プレーを見せる。
ロスタイム2、相手陣内左深くの位置で中山が倒され、FKのチャンスを得る。しかし、中村の入れたボールは大きくなりすぎてしまい、反対に抜けてしまった。そして、結局、試合は1−1のまま終了を迎え、またしても引き分けで終わってしまう。しかし、先制されながらも、藤田の移籍初ゴールで追いつき、その後は一進一退の状況が続いたが、前半からの速いペースとスリッピーな芝で疲れが溜まったのか、終盤は押し込まれる場面が目立ったが、最後まで全員が高い集中力を維持、横浜に追加点を与えること無く試合を終えることが出来たことは大きな収穫といえよう。最後まで熱い声援をありがとうございました。 |
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