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Jリーグ ディビジョン1・第7節 |
強い西日がホームサポータの詰めるスタンドを照りつけて程よい気温だったのが、日が落ちたあとからは、気温が徐々に下がりだし、この時間になると肌寒さを感じさせるようになる。
午後6時25分、両チームの選手がウォーミングアップの仕上げのためピッチにと登場すると、大きな声援が沸き起こる、目下2連勝中と言うこともあって、サポーターの雰囲気も良く、選手達も2連続完封での勝利ということもあり、今季最高と言っても良いほどの漲る気合いを外から見ていても感じさせてくれる。攻撃陣では、中村が前節、念願の今季初ゴールをFKで決めて、調子の良さをさらに上げれば、本田や山口も何度と無く、攻撃に顔を出すようになり、2人共に、今季初ゴールをもうすぐ決めてくれそうな予感を感じさせている。 |
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対する柏レイソルは、ここまで1勝3分けと2敗とあまり良い状況ではなく、順位も15位と低迷を続けている。前節は、その前の試合での怪我のため出場を避け、今日の試合に臨んできたという、FW玉田だけは油断できない選手の1人だ。日本代表でもきっちりと結果を出しており、そのスピードある突破からの左足のシュートは強力だ。また、運動量でスペースを自ら作ってのアシストも目立っている。今日の最大の課題は彼を何処まで押さえられるかだろう。
これまであまり良い印象が少ない、ここ日立柏サッカー場での柏レイソルとの戦いだが、今の勢いであれば、間違いなく名古屋のチーム力の方が格段に上のはず。今日は、格下・柏相手に、その力の差をきっちりと見せつけて、勝って貰いたい。
6時45分、すっかり太陽が西に沈み、照明灯が落とす明かりの中で、しっかりと芝の感触を確認し終えたイレブンは、納得した様子で気合いのこもった力強い表情を浮かばせながら、1人1人とピッチを後にして行った。いよいよキックオフだ。 |
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〜前半15分 |
ギッシリと柏サポーターの詰まったスタンドからの激しい応援が繰り広げられる。両チームイレブンが登場するのが待ちきれないのか、スタジアム内のボルテージが徐々に上昇してゆく。そして、その雰囲気に呼応するように名古屋サポーターの応援にも力が入る。そして、選手が現れた時には、スタジアムは黄色のフラッグが激しく振られ、正にアウェイらしい雰囲気へと変貌してゆく。
前半は左にエンドを取った柏に対し、名古屋は右にエンドを取って左へと攻め上がる。
今日の名古屋の布陣は、GKに楢崎、DFは風邪の角田に代わって、急遽先発入りとなった秋田が中央に入り、古賀・増川がストッパーとして入り、3バックに。MFは山口・吉村・クライトン・本田・中谷が務める。FWは中村・マルケスという11人で臨む。 |
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1分、相手ボールを自陣でカットすると、クライトンがドリブルで長い距離を上がって行き、最後中央に着いてきた中村へとパスを出すが、これはタイミングが合わず。
2分、自陣右入った位置での柏のFK。柏・リカルジーンヨの入れてきたボールは落ち着いてはじき返して行く。
3分、相手陣内中程中央よりの位置でのFKを得る。簡単に左にはたくと中谷が縦のスペースへマルケスを走らせようと蹴ってゆくがこれはタッチを割ってしまう。
4分、右サイドでDFをかわした中村がライン際からマイナス気味に中へと入れていったが、相手DFに頭でカットされてしまう。
6分、相手陣内入った位置左寄りでFKを得ると、クライトンが裏へと抜け出す本田にあわせて縦に蹴り出すが、これはオフサイドに。
8分、右サイドを上がってきた柏・波戸がDFを振り切ってゴール前へと入れてくると、最後こぼれたところを柏・明神がシュートを打ってきたが、これは右のポストの外に大きく外れる。 |
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10分、左サイドで玉田がボールを持つとスピードに乗って入ってくる。最後右にフリーでいた選手の前へと出してくるが、個々は増川が体で止めに行き、シュートを前へ打たせなかった。
12分、柏の右からのCK。リカルジーニョの右足のボールははじき返して行くものの、こぼれ球を拾われ、左寄り深い位置からのFKに変わる。これもリカルジーニョが蹴ってくるが、落ち着いてDF陣が対処、こぼれ球をエリアの外で拾った玉田の左足のシュートは大きくクロスバーの上へ。ここまでは柏のゴール前への早い展開が続き、柏のペースで進んでいる。 |
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〜前半30分 |
16分、左からのCKのチャンス。中村のボールを中央で増川が流れながら頭であわせるが、惜しくもボールは右に流れ、ゴールマウスへとは飛ばせなかった。
18分、相手の縦のボールを秋田が縦に跳ね返すと、これを本田が拾って中谷に預けようとするが、柏の早い寄せにボールを弾かれてしまう。
20分、自陣でボールを受けたクライトンが縦に長いボールを蹴って、本田を走らせて行くが、これは相手GKの下へ直接いってしまう。 |
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23分、マルケスが相手陣内で味方へ出そうとしたボールを奪われると、玉田がこれを持ち込んできて仕掛けてくるが、山口が体を上手く入れてボールを奪い、相手のチャンスを未然に潰して行く。
25分、右から柏・クレーベルがボールを持ち込んでこようとするが、増川・中谷がしっかりと寄せていくと、落ち着いてボールを奪う。
27分、左サイドタッチ沿いでボールを受けた中谷が縦に動き出しを見せたマルケスへと出して行こうとするが、これはDFに読まれ、カットされてしまった。 |
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29分、中央でボールを持ったクライトンが右に上がった中村へと出そうとしたが、これは相手の厳しいマークにボールを受けても、シュートまで持ってゆけなかった。
30分、右のスペースへと出たボールを拾った柏・玉田が持ち替えて中へと入れて来ようとしたが、増川がしっかりとこれについて行き、ボールをはじき返して行く。 |
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〜前半終了 |
31分、先ほどの玉田についていった時のプレーで増川が足を痛めてしまい、ピッチから連れ出される。 |
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33分、右に抜け出した柏・クレーベルのゴール前へのシュート気味のボールは相手の選手が間に合わず、救われる。 |
【交代:33分・名】
増川井川 |
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35分、相手DFの裏へ抜け出したマルケスがDFに寄せられると、これが右にこぼれ、このボールを吉村が拾って早めにクロスを入れて行く。そして中央で走り込んだ中村が上手くあわせて、先制点を相手ゴールに叩き込む。増川の負傷退場で嫌な雰囲気だっただけに、この先制点はその嫌なムードを断ち切る最高のタイミングのゴールといえる。
38分、左入った位置での柏のFKのボールエリア内で受けた柏・安永が、DFを背負ってゴールに背を向けていたが反転してシュートに来る。しかし、ここは楢崎が好セーブを見せ、これをきっちりと押さえピンチを逃れる。 |
【得点】
35分 中村(名古屋) |
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41分、左からCKのチャンス。エリア内では秋田が激しくやり合い、時間を稼いで行く。中村の蹴っていったボールは相手DFがカットしてしまうが、再び左からのCKに。今度は中村がニアに入れると、マルケスがこれを戻したところを受けた中村がシュート気味のボールをゴール前へと狙って入れて行こうとしたが、クロスバーの上へと抜けてしまう。(ロスタイム表示:1分)ロスタイム1、相手陣内でボールを受けた中村が粘りを見せて倒れながらキープすると、これを拾った本田が中央で持ち上がり、左にいたマルケスへラストパス。何とかシュートに持って行こうとしたが柏のDFに阻まれると、着いてきていたクライトンへパス。これをシュートを狙ったクライトンだったがボールはクロスバーの上へ抜けてしまい、決めることは出来なかった。そして、ここで前半が終了。柏の前線から早い寄せと玉田のスピードを生かしての攻撃で柏ペースで試合は進むが、DF陣がしっかりとこれに対処、失点は防いで行くが、増川が怪我で井川と交代して嫌な雰囲気になりかけたところを中村のゴールで押し返し、そのまま名古屋の1−0で前半を終える。後半はこの得点をしっかりと守って、柏の攻撃を凌ぎたいところだ。 |
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〜後半15分 |
後半はエンド入れ替わり、後半は柏のキックオフで試合再開。
1分、相手陣内での浮き球を本田が頭で縦に落とすと、マルケスがこれに抜け出そうとしたが、DFが間に体を入れてカットしてしまった。
2分、左でボールを持ったマルケスが中にいたクライトンに出すと、これをさらに右の本田につなごうとして行くが、ボールが浮いたところをカットされ、このチャンスを生かせなかった。 |
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5分、中谷の縦のボールを受けたマルケスが一旦戻したボールを中へと入ってきた中谷がDFの裏へと軽く出して行く。中村がタイミング良く飛び出したが、DFに阻まれ中へと繋げなかった。
7分、右サイドで中谷が波戸にかわされると、これを深く持ち込まれ、最後マイナスにゴール前へ折り返してくるが、DFが集中してこれをしっかり対処し、失点は防いでゆく。 |
【交代:49分・柏】
大野平山 |
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12分、相手陣内での浮き球を中谷が頭で折り返して行くが、これには誰も詰め切れず。
13分、左サイドで柏・安永が中へと切れ込んでこようとしたが、着いていった山口がしっかりとこれを押さえ込み、チャンスを作らせなかった。
14分、左からのCKのチャンス。中村の入れていったボールは簡単に弾かれてしまった。 |
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〜後半30分 |
16分、左サイドで粘って出たボールを拾ったマルケスが右から走り込んだ山口の前のスペースへ良いボールを入れて行くが、僅かにタイミングが合わず。 |
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19分、左サイドでエリア内で柏・玉田のボールをカットした古賀のクリアが小さくなったところを拾われシュートを狙われるが、コースが左に流れ救われる。 |
【交代:63分・柏】
安永崔 |
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20分、またしても左サイドで玉田が細かいステップで持ち込んでくると、ゴールを狙ってくるが、古賀・山口がしっかりと着いて対応し、これをゴールの外へ出させる。
22分、右サイドを突破されると、最後ゴール前へと入れてきたボールにクレーベルが飛び込んできてヘディングシュートにくるが、ボールは頭に当たって後ろに流れ、救われる。
25分、自陣入った屋や左寄りの位置で柏にFKを与えてしまうと、これをクレーベルが低い弾道で左隅にけり込んでくるが、楢崎がきっちりと反応、正面でボールを押さえ、このピンチを救う。 |
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27分、左からのマルケスのボールを反対サイドで受けた本田がダイレクトで落としたボールを山口が詰めて左足でシュートに。しかし、これは正面にいたDFに頭ではじき返されてしまう。
28分、右からのCKのチャンス。中村の入れたボールは相手DFがクリアしてしまう。
29分、DFの裏へのボールに抜け出した玉田が楢崎と1対1に。しかし、この場面で楢崎が勇気を持って飛び出し、玉田のシュートを正面で止め、またしてもピンチを救う好セーブを見せる。 |
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【交代:75分・柏】
薩川谷澤 |
〜試合終了 |
32分、左から抜けてきた柏・リカルジーニョが寄せていった秋田をかわしてシュートに来るが、これは精度が無く、右に大きく外れて行く。 |
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34分、左サイドでマルケスが本田とのワンツーで抜けて行くと、最後相手GKと1対1に。前に出てきたところを左に流れながらシュートに行ったが、ボールは無情にも僅かに右のポストの外に外れてしまい、追加点を奪うことが出来なかった。
36分、左で吉村のヘッドで落としたボールを拾ったマルケスが大きくサイドを変えてゆくと、右に走り込んだクライトンがシュートにゆくが、ボールはDFに当たり弾かれてしまった。 |
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38分、自陣右中程での柏のFK。リカルジーニョの入れたボールはDFが集中して、これを大きくクリアしてゆく。
39分、左サイドで中谷が本田とのパス交換でそのまま持ち上がると、深い位置でDFに倒され、FKを得るが、中村が入れた低いボールはニアのDFが頭でカットしてしまう。
42分、自陣左大きく入れてきたボールに柏・玉田が追いつきそうになるが、井川が先に追いついてクリアしてゆく。
44分、縦のボールに玉田が走り込んでくるが、ここは古賀が体を入れて、ボールをクリアしてゆく。 |
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ロスタイム1、相手の押し上がりの裏に上手く、左から抜け出したマルケスがそのまま持ち上がってゆくと、最後は右から着いてきたクライトンにパス。これをGKをかわしてきっちりと右足で決め、ついに待望の追加点が決まり、柏の息の根を止める。そして、試合はこのまま全員が集中して柏の攻め上がりを最後まで阻止し、見事に3連勝、それも2−0の完封で飾ることができた。後半は途中から柏が同点に追いつこうとドンドンと攻め上がってきたが、名古屋DF陣が、盤石と言っても良いほどの落ち着きを見せ、角田・増川の代役を秋田・井川がきっちりとやってのけ、完封勝利に貢献した。最後まで本当に応援ありがとうございました。 |
【得点】
89分 クライトン(名古屋) |
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