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Jリーグ ディビジョン1・第6節 |
昨日は地元・名古屋も20度以上に気温が上がり、初夏を思わせるほどの天気となったが、今日の第6節、アウェイ戦の地となる等々力競技場周辺もお昼前からグングンと気温が上がり、暑いほどの好天に恵まれた。午後2時30分からのピッチ上でのウォーミングアップの頃も相当の暑さが残っており、スタンドから応援するサポーターの皆さんだけでなく、ピッチの上で戦う選手たちにも、体力を消耗しそうで、厳しいコンディションとなりそうだ。
水曜の、ホーム初勝利となった首位・FC東京戦の勢いそのままで臨んだ今日の川崎戦。以前の戦いでは、1勝1分けと相性は問題なく、スピードと爆発的な決定力を持つFWジュニーニョも怪我のため出場せずと、名古屋にとっては好材料が揃った。唯一、出場停止で古賀選手が出場できないが、その代役は、闘将・秋田が先発することで問題はない。彼には存在感を示して貰うと共に、豊富な経験を生かしてもらい、熱い闘志で選手達を鼓舞して、チームを勝利へと導いてほしい。 |
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2時40分、ピッチでは一通りのメニューをこなした選手達が、強い日差しに時折、目を細めながら、ボール回しを始める。予想通り、気合いの入った秋田と共に、もう1人気迫溢れる動きを見せているのが安選手だ。今日はクライトンが攻撃参加が増える分、自分への負担が増えてくることを承知しているのだろう、ウォーミングアップに臨んでいる様子もいつも以上に気持ちが入っている。ようやく慣れた4バックではなく、3バックで臨む今日の試合は、DF陣との連携を含め、彼の出来が結果に大きく影響してくると言っても間違いないだけに、これまで以上のパフォーマンスを見せて欲しいところ。
約20分間のウォ−ミングアップを終え、青々とした芝生の感触を確かめ終えた選手達は、ゆっくりとした足取りで、額に汗を浮かべながらピッチを後にして行くが、ひとり中村選手だけが、最後までシュート練習を行い、ロッカーへと消えていった。リーダーとしての、そして、チームの攻撃の核としての役割を果たし始めた彼の、華麗な得点シーンが今日は是非見てみたい。 |
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〜前半15分 |
強い日差しがピッチに照りつける中、両チームの選手が入場してくる。直前のメンバー紹介で興奮状態の川崎サポーターの大声援で、スタジアムのボルテージは試合開始前から最高潮になっている。
左にエンドを取った川崎に対し、右から左へと攻め上がる名古屋のキックオフで試合開始。
今日は、GK楢崎、DFは角田・秋田・増川の3バック。中盤は、山口・安・中谷・本田・クライトン、FWは中村とマルケスがつとめる。
2分、本田がキープしてマルケスに渡すと、これを右のサイドのスペースへと出して中村を走らせるが、これは相手DFが先にボールに追いつき、カットされてしまう。
3分、中盤でボールがこぼれたところをDFの裏へと出してくると、川崎・我那覇が飛び出してくるが、増川が落ち着いて体を入れる。 |
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4分、中央をドリブルで抜け出した中村が中へとシュート気味に左足でボールを入れると、これがDFに当たってGKの前に。マルケスが詰めていくがこれはGKが先に押さえる。
6分、左のスペースへと出たボールを我那覇が追いつくと、秋田がしっかりと寄せて行き、ゴール前へ入れさせなかった。
7分、川崎・フッキが裏のボールに抜け出そうとするが、増川がエリア内だったが落ち着いてこれを押さえ、ファウルを奪う。
8分、右で川崎・フッキが増川のクリアミスのボールを奪うと、そのままドリブルで上がってくると、中へと流れながら左足でシュートに来るが、これはクロスバーを越えて行き救われる。
10分、相手陣内での浮き球をマルケスが競り勝って落とすと、中村が拾って抜けて行こうとしたが、その前にマルケスのファウルを取られてしまう。 |
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11分、右サイドでクライトンがスピードに乗ったドリブルで上がって行くが、ついて来たDFを倒してしまい、ファウルに。
12分、左からのCKのチャンス。中村のボールに中央で増川が飛び込むが、前に出たGKのパンチングでボールを弾かれてしまう。
14分、クライトンからのパスを受けた本田がマルケスとのワンツーで抜け出して行くが、ボールが足下につかず、DFにカットされてしまう。 |
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〜前半30分 |
16分、相手パスをカットした中谷がそのまま左でドリブルで上がって行くが、中へと入れようとしてコースを探すうちに、DFが戻ってしまい、チャンスを作れなかった。
17分、左で中村がスペースへと動き出して得たボールをマルケスに預けると、これをさらに中へ出して中村がこれに入って行くが、ボールが短すぎてしまい相手に奪われてしまう。
19分、右サイドに持ち上がった山口がラインギリギリで早いボールを中へと入れていったが、これは誰も詰め切れず、反対サイドに抜けてしまった。暑さもあってか、両チーム共に動き出しはそれほど早くなく、パスの奪い合いが続き、探り合い続き、攻めあぐねている状態といえるこの時間帯。 |
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21分、右から川崎・長橋が入れてこようとするが、ここは中にいた我那覇を増川がしっかりと押さえ込み、仕事をさせなかった。
23分、川崎・フッキがエリアのすぐ外でボールを持つと左足でシュートに来るが、これは精度を欠き、左に外れる。
24分、左サイド中程で短くパスを繋いでゆくと、マルケスがクライトンの縦パスに反転しようとしたところで寄せてきたDFと交錯、倒れるがファウルを逆に取られてしまう。
25分、右からの中村のCKのボールは簡単に相手GKとしてしまう。 |
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27分、角田の大きなサイドチェンジのボールを中谷が追うが、これは相手DFが先に追いつき、クリアされてしまう。
28分、中央でボールを持った川崎・長橋がそのままエリアの外からシュートに来たが、左に大きく外れる。
29分、左で川崎。フッキが角田を振り切って縦に上がってくると、ゴール前へクロスを入れてくる。我那覇が待っていたが、これは秋田がしっかりと足を出して、ボールをカットして行き、ピンチを防ぐ。 |
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〜前半終了 |
31分、クライトンの縦パスに抜けだそうとしたマルケスが相手陣内で倒され、FKを得る。これをクライトンが簡単に入れて行こうとするが、相手DFに渡してしまう形に成り、チャンスを作れなかった。
34分、楢崎からの長いフィードのボールを中村がDFと競り合うが、これはファウルに。
35分、自陣の裏への長いボールに川崎・アウグストが狙いに来るが、秋田がしっかりとついて体をゆくと、体をしっかりと入れて弾き出す。 |
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36分、中央でボールを持った本田がドリブルで持ち上がると、前にコースがあると見てミドルシュートを果敢に狙うが、ボールがジャストミートせず、相手GKの正面に。
38分、左サイドでアウグストがドリブルで上がってくると、中を狙いって来るが、ここは山口が体を間に入れて、ボールをきっちりと奪って行く。しかし、名古屋はシステムが変わったこともあってか、攻撃が中途半端で攻めきれず、良い形が作れない状況が目立っている。 |
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40分、自陣中央中程でのボールを安がドリブルで持ち上がると、中央に上がってきた本田に繋ぎ、最後DFが寄せたところで裏へ抜けるマルケスに出すと、これをシュート。しかし惜しくもGKの正面。 |
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42分、相手陣内中央ややゴール寄りのところで得たFKを中村が直接決め、待望の先制点が良い時間帯ではいる。
43分、エリア内で倒れた増川がボールを押さ込んだとして、ペナルティエリア内右の1m程中へ入った位置で間接FKを取られてしまう。この場面で川崎は中央のエリアの外で待っていたフッキに戻すとこれをミドルシュート。しかし、これは精度無く左に大きく外れ、ピンチを逃れる。そして、前半はこのまま名古屋が1−0でリードして終了。乗り切れない展開が続いていたが、中村の個人技で得た得点を守って前半を無事終えたという意味では、良い内容だったといえるだろう。ただ、後半は相手も巻き返しに来るだけに、油断はできないところだ。 |
【得点】
42分 中村(名古屋) |
〜後半15分 |
エンド入れ替わり、川崎のボールで後半がキックオフ。
3分、左からのCKのチャンス。中村のカーブをかけたボールに安が入って行くが、その前でDFがカット。
4分、川崎の左からのCK。マルクスの蹴り入れたボールは楢崎がそのままキャッチして行く。
5分、中村が相手選手との競り合ってこぼれたところを拾った中谷が持ち上がり、そのまま、DFの裏へ抜けるマルケスに狙ってドリブルからスルーパスを出すが、惜しくもオフサイドに。
7分、右から早いボールがゴール前の我那覇へと入ってくるが、ここは安が体を入れ前に打たせなかった。 |
【交代:45分・川】
寺田佐原 |
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8分、中央のクライトンが前が塞がれると見て、右にフリーでいた中村へと出すと、ダイレクトでゴール前へクロスを放り込んでいったが、これはボールが大きくなってしまい、相手のGKに変わる。
9分、右でボールをもらった本田が中へと切り返すと、左足で強烈なシュートを放つが、おしくも相手GKが正面で止めてしまう。
11分、右サイドタッチ際でクライトンが粘って縦に出すと、これを受けたマルケスがさらに中へと持ち込もうとするが、寄せてきた相手DFにボールを奪われてしまった。 |
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14分、マルケスがフリーで左から持って行くと、最後、中央のクライトンが持ち替えて味方に渡そうと時間をかけたところでDFにボールを奪われ、惜しいチャンスを潰してしまう。 |
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【交代:60分・川】
フッキ黒津 |
〜後半30分 |
16分、右のスペースにクライトンの出したボールに、良い形でこれを受けた本田がタッチ際で倒されてしまう。
17分、右からのCKのチャンス。中村の入れたボールにタイミング良く入った秋田が頭で狙うが、僅かにタイミングが合わず、頭上を抜けてしまった。
19分、左サイドから川崎・佐原が持ち上がってきて中へと入れてくる。しかし、このボールは楢崎が正面で落ち着いてキャッチ。 |
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21分、相手ボールをカットしたクライトンが縦のスペースに出すと、これを代わって入った杉本が凄いスピードで追うが、寄せてきたDFを勢い余って倒してしまい、ファウルになってしまう。
23分、左サイド深い位置で川崎・アウグストが角田との競り合いで抜け出してこようとしたが、ここは落ち着いてこれを対処、ゴールキックとする。 |
【交代:65分・名】
本田杉本 |
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26分、中央でボールを拾われると、川崎・中村が縦に入れてくるが、これは楢崎が裏へのボールに先に飛び出し、きっちりと押さえ込む。 |
【交代:71分・名】
中谷井川 |
28分、川崎の右からのCK。ゴール前への早いボールを佐原があわせるが、これは楢崎が枠に入ったボールを弾き出し、このピンチを救う。続いた右からのCKは増川が落ち着いてはじき返して行く。
30分、右にフリーでボールを受けた杉本がそのまま勝負にゆくと、最後右からゴール前へシュート気味のボールを蹴って行くが、これは惜しくも誰も触れられず。 |
【交代:72分・川】
谷口相馬 |
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〜試合終了 |
31分、自陣からの長い裏へのボールをマルケスが上手く受けると、そのまま抜け出したが、DFにゴール直前でカットされた。 |
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32分、杉本が右サイドからのニアへの早いボールをダイレクトで相手ゴールへと叩き込み、追加点を挙げ、川崎を突き放す。 |
【得点】
77分 杉本(名古屋) |
34分、自陣深く左の危険な位置でのFKを与えてしまう。マルクスが早いボールを入れてくると、ニアへタイミング良く佐原が飛び込んでくるが、増川が先にコースに入り、ボールを弾き返し、このピンチを逃れる。
35分、右からの川崎のCK。ゴール正面へのマルクスのボールは吉村が落ち着いてクリアして行く。
37分、ゴール前での秋田と増川がお見合いの形でこぼれたボールをマルクス拾ってシュートに来ようとしたが、秋田がしっかりと体を入れてこれを阻止、相手のファウルを誘う。
38分、左サイドに出たボールを拾った川崎・相馬がアーリークロスを入れてくると、中央で我那覇、アウグストが飛び込んであわせてくる。あわやと思われたが、ボールはクロスバーの上へ。 |
【交代:77分・名】
安吉村 |
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41分、井川が右サイドタッチ際で持ったボールを縦に送って、杉本を走らせるが、惜しくもオフサイド。ここで川崎・我那覇が先ほどのゴール前での負傷でピッチを去り、前節のFC東京戦と同様、交代枠の残っていない川崎を相手に、1人少ない10人を相手に試合を優位に進めることとなる。
44分、左からのアウグストのクロスは増川が体を入れてクリアして行く。最後何とか1点でもと言う川崎が気迫のこもった攻撃を仕掛けてくる。
ロスタイム1,右サイドへと流れてきたクライトンが井川とのワンツーでさらに相手エリア内へと入って行こうとしたが、これは寄せたDFにボールを奪われてしまい、チャンスを作れなかった。
ロスタイム2、左からの川崎のCKの場面もヘディングシュートに来た選手へしっかりと体を寄せ、これを決めさせなかった。そして、このまま名古屋が2−0で川崎を押し切り、連勝で勝利を飾る。試合途中、攻撃が間延びして、なかなか攻撃の形を作れずにいたが、中村の芸術的なFKで試合の流れを掴み、最後は杉本のゴールで川崎の息の根を止め、そのまま押し切ってゲームをものにした。強豪に勝った次の試合をなかなか勝ちきれず苦しんでいただけに、今日の勝利は今後の自信にも繋がる大きな1勝といえるだろう。最後まで本当に応援ありがとうございました。 |
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