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Jリーグ ディビジョン1・第4節 |
午後3時25分、陽光うららかな春の陽気に包まれた長居スタジアム。周辺では多くの人たちが、満開を間近に控えた桜を見に訪れ、穏やかな雰囲気に包まれている。
しかし、スタジアム内では、試合前のウォーミングアップに現れた両チームの選手に向けた声援が起こり始め、それまでの落ち着いた雰囲気が一変する。
早くからスタンドに詰めかけたサポーターは用意してきた上着を脱ぎ、半袖一枚になって試合開始を今か今かと待ちかまえている中、緑に彩られたピッチの上で練習をスタートさせる。 |
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リーグ戦では3戦負け無しで今日の試合を迎えたこともあり、チームのモチベーションはとても高く、選手達のコンディションも良さそうだ。前日の練習での怪我のため、楢崎に変わって急遽先発となったGK川島。久し振りのリーグ戦出場となるが、ナビスコ杯でやられたセレッソが相手だけに、今日は相当気合いが入っていることが練習から見てとれる。また、ここまで好調な内容を見せながらも得点が奪えなかった中村も今日は良い雰囲気で練習に臨んでおり、やってくれそうな雰囲気を見せている。彼には攻撃の柱としての存在感はもはや文句なしだが、チームの勢いに拍車を付けるような華麗なゴールを決めて貰いたいところだ。
今日の対戦相手:セレッソ大阪は3連敗と波に乗りきれていない状態だけに、油断することなく、好ゲームで勝利してくれると期待してキックオフを待ちたいと思う。
時間をかけて。体をほぐし終えた後、芝の感触を確かめながらドリブルやシュート、クロスボールなどを各選手が思い思いに行った後、約20分の練習時間を終えた選手達は、ピッチを後にロッカーへと向かっていった。 |
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〜前半15分 |
左エンドの大阪に対し、右から左へと攻め上がる名古屋。前半は名古屋のキックオフで試合開始。
GKは楢崎に代わってゴールを守る川島、DFは角田・古賀・増川・渡邊の順。MFは山口・安・クライトン・中村、FWはマルケスと豊田の2人という布陣だ。
1分、大阪・古橋が左サイドからゴール前へと早速入れてくるが、ここは増川が難なくはじき返して行く。
2分、相手陣に深くでボールを奪った中村が前を向くと、すぐに早いボールを入れて行くが、待っていたマルケスに届く前にカットされてしまう。 |
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4分、安からの縦の長いボールを豊田が落とすと、マルケスが拾って豊田とのパス交換でエリア内へと侵入して行くが、シュートまでは持ってゆけず。
5分、大阪・西澤が落としたボールを左から詰めたゼ・カルロスが拾ってシュートを狙ってくるが、これは山口がしっかり付いていってクリアして行く。
7分、増川からの縦のボールをマルケスが頭で渡邊の前に落とそうとするが、これはタッチを割ってしまう。
8分、右にポジションを取っていたクライトンの縦パスに豊田が抜け出すが、寄せてきたDFへのファウルを取られてしまう。
10分、増川からの相手DFの裏への長いボールに左でマルケスが抜け出したが、これは惜しくもオフサイドに。 |
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11分、相手パスをカットした安が豊田に渡してそのまま上がって行くが、マルケスに出たパスをカットされてしまい、チャンスに出来なかった。
13分、左で渡邊がマルケスに預けて上がって行こうとするが、マルケスが倒されてボールを奪われてしまう。
14分、大阪:久藤が右から上がってきてクロスを入れてこようとしたが、これは古賀がしっかりと止める。 |
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〜前半30分 |
16分、右から前で張っている大阪・西澤に入れてこようとするが、ここは増川がしっかりと読み、先にボールをカットする。ここまでは大阪が両サイドを使ってゴール前へと狙ってくるが、名古屋の守備陣は落ち着いてこれに相対し、崩されることは全くない状況で試合に入ることが出来ている。 |
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19分、相手の早いパス回しで裏へ抜けだした大阪・森島にゴールを決められてしまい、大阪に先制点を許してしまう。良い感じでここまで来ていただけに、大阪を乗せないためにもこの失点は早く忘れてしまいたい。
21分、右からの大阪のCK。大阪・ファビーニョの早いボールはDFが弾き出して行く。 |
【得点】
19分 森島(C大阪) |
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23分、右で中村からのパスを受けて縦に突破しようとした豊田が倒され、好位置でFKを得る。中村の早いボールをニアでマルケスが頭であわせて、ゴールを狙うが、ボールは惜しくもクロスバーの上へ。
25分、クライトンの縦パスに抜け出した豊田がエリア内へと持ち込んでシュートを狙うが、これはDFにカットされてしまい、ボールを奪われてしまう。
27分、左に開いていた渡邊がDFをかわしてゴール前へとクロスを入れて行くが、ゴール前で待っていたクライトン・中村がこれがこぼれたところをシュートを狙うが、詰めていたDFに先に弾き出されてしまい、得点のチャンスを逃してしまう。 |
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28分、渡邊からの縦パスを中央で受けた豊田がそのまま前を向くと、エリア内へと持ち込もうとしたところで倒されるが、相手DFへのファウルを逆に取られてしまう。 |
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〜前半終了 |
31分、自陣で相手パスをカットした増川が素早く縦にグラウンダーのボールを出すと、これに呼応するようにマルケスが抜け出すが、オフサイドを取られてしまう。
32分、中央で短くパスが繋がると、最後ゴール正面の位置で中村のパスを受けた豊田が倒され、絶好の位置でFKのチャンスを得る。これを距離はあるものの中村が直接狙って蹴っていったが、惜しくも相手GKの正面だった。
34分、角田が相手パスをカットすると、ゴール正面へと入れて行く。これが相手DFが弾いてこぼれたところを渡邊が頭ではじき返すと、豊田が拾って前を向こうとするが、相手DFの厳しい寄せに倒されてしまい、シュートにゆくことが出来なかった。 |
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36分、右からのCKのチャンス。中村のショートコーナーからのボールがゴール前に入ったところで、古賀がヘディングシュートを狙ったが、これも相手GKの正面に。
38分、右で中央で体を張ってボールを奪った西澤からのパスをフリーで受けた大阪・ファビーニョが強烈なシュートを放ってくるが、ポストの右に外れる、40分、相手陣内深くの位置でマルケスが倒され、FKのチャンスだったが、中村からのボールをあわせたヘディングシュートは大きく枠を越えてしまう。
42分、左からの大阪のCK。古橋の右足からのゴール前へのボールは増川が落ち着いて弾んだところをカットして行く。 |
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43分、川島からの長いフィードを豊田が縦に落として、これを拾ったマルケスが切り返して右足でシュートに行ったが、相手GKに弾かれてしまい、惜しくも同点ゴールはならなかった。
ロスタイム1、右で角田の縦のボールに山口が抜け出そうとするが、相手選手が体を入れてカットしてしまう。
ロスタイム2、相手ゴール前での浮き球を何とか押し込もうとするが、大阪DF陣も粘りを見せゴールを破らせてもらえなかった。そして、ここで前半が終了。名古屋は1点ビハインドで後半を迎えることになる。ボールを持つがなかなか最後まで持って行けない名古屋に対し、シンプルに裏を狙ってくる大阪に前半は翻弄される形になってしまった。後半は早く主導権を奪って同点として、試合を振り出しに戻し、良い流れで試合を進めたいところだ。 |
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〜後半15分 |
右にエンドを代わった大阪のボールで後半戦がキックオフ。
1分、左サイドで中谷がマルケスのパスを受けて上がって行くと、杉本を裏へと走らせるが、相手DFの厳しいマークにあい、ボールをゴールラインの外へと出してしまう。
2分、左からのCKのチャンス。中村のボールがファーサイドで待っていた角田へと向かうが、その前で飛び出したGKがはじき返してしまう。
3分、大阪・ゼ・カルロスのゴール前への早いクロスは古賀がはじき返して行く。 |
【交代:45分・名】
渡邊中谷
豊田杉本 |
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4分、、代わって入った杉本がボールを持つとそのまま縦の突破を図り、相手エリア内へと入って行くが、シュートまでは行かせてもらえなかった。
7分、左でクライトンがボールを奪うと、相手選手を振り切って中へと入って行き、縦に杉本を走らせようと出して行くが、ここは相手選手がこれを読んでおり、前を塞がれてしまった。
10分、大阪・古橋の出したボールを右で拾った西澤がDFを振り切って、中へと入ってくるが、折返しのボールは、落ち着いて縦にカットして行く。
12分、右からエリア内へと詰めていた森島の前へとボールは、古賀が先に体を入れカットして行く。
13分、右からのCKのチャンス。中村のボールがこぼれたところを押し込もうとしたが、これは相手に当たって再度CKに。 |
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2本目のボールはこぼれたところを右で拾った中村が左足でゴール前へと入れて行くが、こぼれたところをシュートに行ったが、相手選手に弾かれ、これもゴールを奪うことが出来ず、この惜しいチャンスを逃してしまう。 |
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〜後半30分 |
再三チャンスを掴みながらも、大阪の必死のDFに阻まれ、相手ゴールをこじ開けることが出来ない状況が続いているこの時間帯。この嫌な流れを早く断ち切るためにも、どうしてもここで同点としておきたいところだ。
20分、縦パスを角田が落として中村がこれを拾うとすぐにヒールで流し、角田が拾うが、トラップが流れ、相手DFにカットされてしまった。 |
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22分、安からの縦パスに抜け出した杉本は惜しくもオフサイドに。
23分、右に上がっていったクライトンのラインギリギリからの折返しを杉本がオーバーヘッドにゆくが、これは足が届かず空振りに。 |
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26分、自陣中程左の位置での大阪のFK。ゼ・カルロスのゴール前へのボールはきっちりとはじき返して行く。
28分、右でフリーでボールをもたれると、最後中央で待っていた大阪・西澤にパスが通る。これを右足でシュートを放ってくるが、クロスバーの上へ外れ、救われる。 |
【交代:69分・名】
山口本田 |
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29分、エリアの外でボールを持った中村が前が空いていることを見て左足でシュートにゆくが、これはジャストミートせず、相手GKの正面に。
30分、右でボールを持った角田が早いクロスを入れて行くが、これは精度を欠き、相手GKの正面に。 |
【交代:69分・大】
久藤廣山 |
〜試合終了 |
31分、右にこぼれてきたボールを古賀が大きく縦に出して行くが、競り合いに行った中村には届かず。
32分、右の深い位置でボールを持ったクライトンがゴール前へと放り込んで行くが、これは飛び出した相手GKがキャッチしてしまう。
33分、相手DFの裏へのボールに杉本が抜け出すと、厳しいマークを引き連れながら相手エリア内へと入っていったが、ボールを受けようとしたところで倒され、チャンスにすることが出来なかった。
35分、右サイド深くでクライトンが粘って中へと折り返そうとするが、相手DFの厳しいチェックにラインを割ってしまう。
36分、本田が中央で安に当ててさらに縦に上がって行くと、中村のパスを受けようとするが、ボールが流れてしまい、DFに奪われてしまう。 |
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37分、右からのCKのチャンス。ゴール前へ入れた中村のボールがこぼれ、押し込もうとしたが、これを押さえに行ったGKへのファウルを取れれてしまい、チャンスを生かし切れず。
39分、森島からのエリアのすぐ外でのパスを受けた西澤を倒してしまい、危険な位置でのFKを与えてしまうが、ゼ・カルロスの左足の直接狙ったボールはクロスバーを大きく越えて行く。
40分、相手陣内深く、ペナルティエリアのすぐ外でのFKを得る。残り時間僅か、個々は何とか決めて欲しいところだ。
41分、これを中村が直接蹴るが、壁に阻まれてしまう。さらにこぼれたところをDFの裏へと入れて行くと、残っていた古賀が抜け出すが、オフサイドを取られてしまう。 |
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42分、右サイドで縦に抜けだした杉本の折返しを中央で受けようとした本田だったが、DFに阻まれCKに。中村からの右からのCKのボールは一旦は弾かれるが、再度右からゴール前へ放り込むと、増川が頭でゴールを狙うが、惜しくもGKの正面に。 |
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ロスタイム1、左からのCKのチャンス。中村からのボールを増川が狙うが、これはDFには阻まれる。
ロスタイム2、右からのCK。ファーサイドにこぼれたところを中谷が中へと入れて行こうとするが、コースに入ったDFに弾かれる。 |
【交代:89分・大】
西澤黒部 |
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ロスタイム4、左サイドでマルケスからのパスを受けて中谷が縦に抜けようとしたが、これはDFへのファウルを取られてしまう。そして、最後相手陣内深くでのスローインを拾ったクライトンが前を向いたところで主審の長い笛が鳴ってしまい、約5分と長い時間を使ったロスタイムを経て、試合終了が告げられる。後半は、大阪に殆ど試合らしい試合をさせず、圧倒的にボールを支配していた名古屋だったが、決めなければいけないところで決めきれず、それが最後まで後を引き、3連敗中だったセレッソ大阪に初白星を献上するという残念な結果となってしまった。最後まで応援ありがとうございました。 |
【交代:89分・大】
森島苔口 |