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JリーグヤマザキナビスコカップD組第2節 |
午後2時25分、ピッチ上に大きく大屋根の影が落ち始める、この時間帯。名古屋の選手がスタンドに詰めかけた名古屋サポーターの前に顔を見せると、応援旗が振りかざされる。サポーターに向けてグッズを投げ入れると、気合い充分の表情に顔を変えた選手達が、ウォーミングアップを開始する。
鹿島サポーターの声援を背に受けながら、名古屋の選手達はメニューをこなして行く。先週の試合での不甲斐なさを取り返そうと言うこともあって、どの選手も相当に気合いが入っていることが分かっている。特に中盤での重要な役割を与えられている吉村はかなりの気合いの入りようだ。代表戦が終われば、コンディションが悪くなければ、このポジションには戻ってくる安が再び入るはず。その時のためにも最高のパフォーマンスと万全のコンディションとを維持していることを、ネルシーニョ監督にはアピールしておくことが絶対だと言うことをよく知っているようだ。そして、いつもはどちらかと言えばお調子者の杉本も今日は力が入っているようだ。それもそのはず、彼は地元・茨城出身。故郷でのお披露目となる今日の試合で恥ずかしいプレイは出来ないと言うことだろう。彼とペアでFWにはいる豊田も、今後ウェズレイ・マルケスが戻ってきても、監督がいつも代替え案に彼を思い描くことが出来る程のプレイを今日は見せて欲しいところだ。 |
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そして、もう1人、気合い溢れるプレイを見せて欲しいのが、GKの川島だ。代表戦で楢崎が戻ってくれば、また2ndキーパーの座に甘んじることになるはず。そういう意味でも、彼も少ない公式戦出場の機会で、しっかりと自身の持つポテンシャルを発揮してチームの勝利に貢献できる内容を見せて欲しいと思う。
午後2時45分、大きなアナウンスの声を聞きながら、先発メンバーの選手達はロッカーへと、サブのメンバーを残し消えて行く。ともかく早く嫌なジンクスを消し去るためにも、リーグ戦に弾みを付けるためにも、落ち着いてゲームに入って、勝利へと向かいたい。 |
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〜前半15分 |
大屋根に両チームサポーターの声援と、会場に鳴るBGMが大きく反響して、スタジアムのボルテージがぐんぐんと上がりきったところで、前半がキックオフ。右から左に攻め上がる名古屋のボールで前半開始。
今日は、GK川島、DFは右から角田・古賀・増川・中谷。MFは山口・吉村・クライトン・中村。FWは、若い豊田と杉本のコンビで臨む。
2分、古賀がロングボールを縦に出すと、これに飛び出した杉本が相手陣内深くで倒され、FKを得る。これを中村が蹴って行くと、ファーサイドで角田が折り返すが、誰も詰め切れず、ポストの右に流れてしまう。 |
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4分、左に出たボールを拾った豊田がエリアの外から果敢にシュートを狙って行くが、これは相手GKが反応、外へと弾かれてしまう。
5分、縦のボールに反応した豊田がこれを拾いにゆこうとして、鹿島・岩政に倒されるが、これはファウルをもらえず。
7分、右サイドで角田が山口とのパス交換で縦に抜けだして行こうとするが、鹿島・新井場に止められてしまう。
10分、右にスペースに走り込んだ鹿島・深井が折り返してくると、これをシュートを狙ってくるが、ここは体を上手く入れて、ボールを弾き返してゆく。 |
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12分、左のスペースに出たボールを杉本が追いかけるが、さすがにこれは追いつ、けず、ゴールラインを割ってしまう。
13分、左サイド深くでボールを鹿島・青木が拾うと、アーリークロスを狙ってくるが、これは川島が直接キャッチ。
14分、右からのCKのチャンス。中村のボールを上がっていた古賀が頭で狙うが、相手DFにしっかりと寄せられていたため、クロスバーの上へ抜けてしまう。 |
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〜前半30分 |
16分、自陣右中程で鹿島のFK。フェルナンドの入れてきたボールは吉村が頭ではじき返す。ホームサポーターの声援もあって、鹿島がボールを持って攻め上がるシーンが目立っているが、名古屋の守備も問題なく対応、危なげなくここまでは試合が進んでいる。
18分、左サイド深い位置で中谷のパスを受けたクライトンが縦に出すと、これを受けた杉本が切り返して、ゴール前へとクロスを入れて行くが、これは誰も詰めることが出来なかった。しかし、杉本がボールを持つことで相手DFも人数をかけてくることもあってスペースが出来るようになるので、ここを上手く活かしてゆきたいところだろう。 |
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21分、左からのCKのチャンス。中村からのボールをニアの豊田が頭で合わせるが、DFに弾かれてしまう。
22分、鹿島・フェルナンドからの早い縦パスが前線に張っていた鹿島・ミネイロを狙うが、これはしっかりと増川が読んでカットして行く。 |
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24分、左からのCKのチャンス。中村のゴール前のボールがこぼれたところを拾った角田が落ち着いて決め、先制点を奪う。
26分、鹿島・新井場の縦パスを野沢が中を狙ってくるが、これは相手のミスキックになり、中村が拾って大きく縦に蹴りだして行く。
27分、左でフリーで受けた杉本のクロスに右から吉村が詰めてシュートに行ったが、これは惜しくもDFに当たって弾かれてしまう。
28分、相手パスをカットした角田がドリブルで上がりながら相手DFの裏へ出したボールを豊田が抜け出して、前を向いたところで副審の旗が揚がってしまい、惜しくもオフサイドに。 |
【得点】
24分 角田(名古屋) |
〜前半終了 |
31分、自陣中程左での鹿島のFK。鹿島・増田のボールがDFの当たってこぼれたところをエリアの外からシュートに来るが、増川が体に当てて弾く。
32分、右からの鹿島のCKはフェルナンドの蹴ったボールは大きく反対に抜けて行く。
34分、相手陣内左タッチ際に中村が縦に出したボールを杉本が拾いにゆくと、鹿島の厳しいDFに倒されるが、ファウルは認められず。
36分、鹿島:野沢が新井場の縦パスを受けて中へと入れてこようとしたが、古賀がしっかりと弾いて行く。 |
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37分、相手のゴール前へのボールを譲り合う形でそらしてしまい、あわや入ってしまうかと思われたが、これは味方が大きくクリアする。しかし、こぼれ球を拾ったフェルナンドがエリアの外から左足でゴール左隅を狙ってミドルシュートを放つと、今度は左のポストに当たって外に外れ、2度のピンチを救われる。
39分、右から鹿島・深井がスピードに乗ったドリブルでエリア内へと侵入してくるが、中谷がここは集中してついて行き、体を張ってボールを奪い、シュートまで持って行かせなかった。 |
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40分、自陣中央ゴールほぼ正面での鹿島のFK。フェルナンドにこれを直接ゴール左められてしまい、同点とされてしまう。
42分、右から鹿島・深井がゴール前へと入れてこようとしたが、このボールは古賀が頭ではじき返して行く。 |
【得点】
40分 フェルナンド(鹿島) |
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ロスタイム1、中盤でのこぼれ間を拾った杉本が右に抜けてゆこうとした豊田の前のスペースへ出したところを狙われ、カットされてしまった。そして、ここで前半が終了。序盤から落ち着いて守備に対応、角田の得点もあって名古屋が試合の主導権を握ったかと思われたが、この失点で鹿島が勢いづき、試合の流れは鹿島へと移って行く。その後は鹿島ペースで試合が進み、セットプレーから失点を許してしまい、終盤に追いつかれてしまった。後半はこの失点は早く忘れ、振り出しに早く気持ちを戻して、追加点を奪って、突き放してゆきたいところだ。 |
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〜後半15分 |
左にエンドを入れ替わった名古屋に対し、右から攻め上がる鹿島のボールで試合再開。 |
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1分、自陣から出たボーを持ち上がった豊田がエリア内で粘りを見せ、最後ゴールライン際で折り返すと、杉本がダイレクトでこれにあわせるが、シュートはポストの僅かに左に外れ、決めることは出来なかった。
2分、左サイドでパスを受けた深井が、早いボールを入れてくると、これにファーサイドから野沢がフリーで飛び込んでくるが、ボールは頭上を通過してゆく。
4分、自陣増川からの縦パスを受けた杉本が前を向こうとしたが、寄せてきた選手を旗にしたのか、ボールをトラップミス。そのままタッチの外へ。 |
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6分、自陣中央中程の位置での鹿島のFK。この場面でも先ほど同様、フェルナンドが、今度は野沢が横に流したボールを狙って蹴ってくるが、これはポスト右に外れる。
7分、右の縦のスペースに山口が大きく出すと、これを杉本が追いかけるが、GKが飛び出して先にクリアしてしまう。
9分、中央をドリブルで杉本が抜けて行こうとするが、これは相手DFに寄せられ、エリア内へと持ち込むことが出来なかった。
12分、右からの角田のアーリークロスは味方に届く前に鹿島DFに弾かれてしまう。 |
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13分、左から持ち込んだ杉本のシュートは一旦は弾かれるが、右にこぼれたところを山口が拾って再度入れて行く。しかし、ボールが浮いてしまい、ファーサイドで待ち受けていた豊田の頭上を抜けてしまい、決めることが出来なかった。
15分、左でこぼれ球を拾った中谷がゴール前へと流し込むと、これを杉本がワンタッチで相手ゴールへと決めるが、惜しくもオフサイドの判定に。 |
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〜後半30分 |
16分、右からのCKのチャンス。中村の蹴ったボールはファーサイドで競り合うが、後ろにこぼれてしまう。これに中谷が走り込んでダイレクトで放ったシュートはクロスバーの上へ。
18分、鹿島・深井が左で拾ったボールをゴール前へと放り込んでくるが、ここはDF陣が踏ん張りゴールは割らせなかった。
20分、自陣左深い位置での鹿島のFK。野沢の入れたボールを増田が落とすが、名古屋の選手が先にこれを拾い、クリアして行く。この時間帯は名古屋が攻勢を見せているだけに早く得点を奪って、楽に試合を進めたいところだ。 |
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21分、縦パスに杉本が鹿島・岩政と競り合いながら抜けて行こうとするが、ファウルを取られてしまう。
23分、右からのCKのチャンス。中村の入れたゴール前へのボールは前に飛ばすことが出来ず。
24分、深井とのタッチ際でのボール奪い合いで、角田がこの日2枚目の警告を受け、退場となってしまい、名古屋は1人少ない状況での苦しい戦いを強いられることに。 |
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26分、鹿島の右からのCK。短く出したところをゴール前へと入れてくるが、川島がパンチングで弾き出して行く。
27分、左から右へと流れながら粘りを見せた中村が、最後、ゴール正面へ放り込んで行くが、これは誰も競り合えず。 |
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【交代:73分・名】
豊田津田 |
〜試合終了 |
31分、鹿島・新井場が左でボールを拾ってそのまま持ち込んできて、エリアの外からシュートを放ってくるが、これは大きく右に外れる。この時間帯、鹿島がセカンドボールを拾って押し込んで来るという、嫌な流れが続いている。ここはしっかりと我慢して、この流れを断ち切りたい。
32分、左の深井からのクロスを、鹿島・ミネイロが右で拾ってシュートを狙ってくるが、これは大きく弾んでゴールを越えて行く。
34分、鹿島の右からのCK。フェルナンドのボールがゴール前へ届いた時に、エリア内の選手のファウルで、ゴールキックに代わる。
36分、左サイドタッチ際で杉本が中村とのパス交換で中へと仕掛けて行こうとするが、鹿島DFに阻まれ、中へと入れてもらえず。 |
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38分、自陣からの縦パスを受けようとした津田だったが、鹿島の厳しいDFにプレイさせてもらえず。
39分、左サイドで鹿島・新井場が中へと入れてこようとしたが、ここは山口がしっかりと着いていってボールを弾く。
1人少ないこともあるが、名古屋は防戦一方となり、鹿島がドンドンとゴール前へと入れてくるが、DF陣も踏ん張り続けている。 |
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43分、左でボールを拾ったクライトンのサイドチェンジのボールを何とか拾おうと、平林が走るが、拾わせてはもらえず。
44分、右でボールを持った平林が中へと入れて行くが、これはニアの選手に弾かれる。再度、今度は中谷が拾って中を狙うが、これもはじき返されてしまい、チャンスを生かすことが出来なかった。
ロスタイム1,中央でボールを持った中村が右にフリーで居た平林に出すと、シュートにゆくが、大きくクロスバーの上へ。 |
【交代:87分・名】
杉本平林
【交代:87分・鹿】
内田中島 |
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【交代:89分・鹿】
増田興梠 |
ロスタイム3、右サイドから鹿島・青木に持ち込まれると、最後ゴール正面で混戦となり、こぼれ球を鹿島・アレックスに押し込まれ、痛恨の失点を許し、最後の最後、堪え忍んで守ってきたゴールを破られてしまい、1−2とされてしまう。 |
【得点】
89分 アレックス(鹿島) |
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ロスタイム4,名古屋の右からのCKのチャンス。中村が早いボールを放り込んで行くが、鹿島の壁にはじき返されてしまい、最後となるこのチャンスを生かすことは出来なかった。そして、試合はここで終了を迎えてしまう。名古屋は、今日もカシマスタジアムでの初白星を手に入れることは出来ませんでした。最後まで応援ありがとうございました。 |
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