JリーグヤマザキナビスコカップD組第1節
 快晴に恵まれた。今日の瑞穂陸上競技場。我らが名古屋グランパスエイトの先発メンバーが午後2時30分、ピッチへとウォーミングアップに登場すると、開幕の時より、一際大きな歓声が沸き起こる。それもそのはず、彼らには先週のヤマハスタジアムでの磐田との1戦が記憶に残っているから。攻守に完璧な内容で勝利したあの試合を今日のC大阪戦でもきっと見せてくれるはずと、試合前から興奮状態なのがよく分かる。
  選手達も、昨年の強豪と呼ばれる相手には好ゲームを展開しながら、順位が下のチーム相手ではモチベーションが下がり勝ちきれないと言う、いやな印象を早く払拭させようと、ピッチ内でも真剣な表情だ。代表に楢崎・安2人を取られたから負けた、等と言われないよう、今週の練習でも力のこもったプレイをみんなが見せていた。そんな中でも、久し振りの先発の吉村はとりわけ張り切っていることがピッチの外からうかがえる。今日は相当のパフォーマンスが期待できそうだ。
  いつも元気なクライトンも気候が良くなり始めたことをもあってか、そのテンションはますます上がり始め、それにつられるようにして、マルケスや若い杉本・本田達も明るい表情を見せている。彼らとは逆に、今本当に好調なんだということを感じさせているのが中村だ。ボールを蹴っているとき以外でも、彼自身から風格というか、オーラのようなものを感じさせてくれる。チームの攻撃の格として、今日も活躍を期待したい。
  午後2時45分、暖かい日差しに包まれたピッチを納得顔でアップを終えた選手達が立ち去ってゆく後ろ姿に大きな拍手が送られる。さあまもなくキックオフだ!
〜前半15分
日差しに映える芝生の上に両チームイレブンが入場してくると、スタンドから大きな声援がわき起こる。ピッチの上はかなり強い風が吹いているようで、フェアプレイフラッグが風に大きく揺れている。今日は風を味方に付けた方が有利に試合が運べそうだ。
右にエンドを取った大阪に対し、名古屋は左から右へと攻め上がる。前半は大阪のキックオフで試合開始。今日は、GK川島、DFは右から角田・古賀・増川・渡邊の4バック。MFは中村・吉村・クライトン・本田、そして、FWは杉本とマルケスという布陣で戦う。
1分、左に上がっていったマルケスからの右足クロスに中央で本田・クライトンが待っていたが、大阪:ファビーニョが頭でカットしてしまう。
3分、左サイドを大阪:ゼ・カルロスがドリブルで上がってくるが、角田がしっかりとついて、中へ入れさせなかった。
4分、右から杉本がボールを持って中へと仕掛けてゆくと、右に流れながら折り返してゆくが、これはDFに当たってしまう。
 
 
5分、左から大阪:ゼ・カルロスが強引に突破を図ると、ゴール前へ入れてくる。このボールに、森島が飛び込んでくるが、ここは増川がしっかりと付き、ゴールへは向かせなかった。
6分、中村が右でボールを持つと、中央へと入ってきたマルケスへ。このボールをそのまま切り返してシュートに行こうとしたが、惜しくもDFが邪魔をしてしまい、打ち切れず。
7分、左からのCKのチャンス。中村が低く早いボールを入れるが、これは相手選手が体を出してカットしてしまう。
8分、再び左からのCKのチャンス。今度は中村が短く出すとマルケスが戻し、中村が大きく入れてゆくが、風にながれて、ファーサイドの角田は当てるのが精一杯に。
10分、大阪:布部が大きくゴール前へと狙ってロングボールを蹴ってくるが、増川が簡単に処理する。
 
 
12分、左でボールを持ったマルケスが中央に走り込む中村めがけて入れてゆくが、これはボールに間に合わず相手のボールに。
13分、自陣左すぐのところでの大阪のCK。大阪:古橋が長いボールを入れると、これを黒部が頭で押し込んでこようとするが、川島がしっかりと押さえる。
14分、右にドリブルで抜け出した杉本が角度のないところからシュートに行く。しかし、これは右のサイドネットを揺らすことに。
 
〜前半30分
15分、エリアの外でボールを持った大阪:ファビーニョがシュートを放ってくるが、これは川島が好セーブで止め、失点を防ぐ。  
18分、右の大阪:森島からの中央へのクロスを中央で受けた古橋をDFが振り切られる形となり、シュートを決められてしまい、先制を許す。
20分、右で森島とのパス交換で、大阪:久藤が抜けてこようとするが、渡邊がコースを阻む。名古屋は失点を許してからかえってリズムが悪くなり、イヤな雰囲気が続いている。しかし、23分、左に抜け出したマルケスがゴール正面へ流し込むと、これに杉本が入ってゆくが、ゴールを割ることは出来なかった。
【得点】
18分 古橋(C大阪)
 
25分、左からのCKのチャンス。中村の右足からのボールは大きく風に乗ってファーサイドの古賀の下へ。これを頭で中へ折り返すが、相手DFがクリアしてしまう。
27分、右で吉村からの縦パスを受けた中村が中へと折り返すと、これをマルケスがシュートに行くが、大阪DFの早い寄せに打たせてもらえなかった。
29分、中央で中村の短い縦パスを杉本が落とすと、これをマルケスが走り込んでシュートに行ったが、僅かにクロスバーの上へ外れてしまう。
 
〜前半終了
31分、右のスペースへ出たボールを杉本が追いかけるが、これは惜しくもオフサイドに。
32分、ドリブルでクライトンが抜け出してゆくと、相手選手を振りきりながら相手陣内深く入ってゆく。しかし、寄せてきた選手のカットしたボールが手に当たってハンドを取られ、このチャンスを行かせなかった。
 
 
34分、左に上がったマルケスからのパスを中央で受けたクライトンがそのままDFの間を突破を図り、シュートに行こうとしたが、トラップしたボールが縦に流れたところをGKに先に押さえられてしまう。この時間帯は、名古屋が攻撃に参加し始めたクライトンを中心に、再三攻撃を仕掛けてゆくものの、大阪の固いDFに苦しめられ、得点を挙げることが出来ない。
36分、右に上がった中村からのクロスボールはファーサイドの本田が頭であわせるものの、前には飛ばすことができなかった。
38分、自陣からの古賀の縦パスに飛び出した杉本がGKと1対1になりかけるが、ボールが浮いてしまったところをキャッチされてしまう。
 
 
39分、大阪の左からのCK。古橋の短く出したボールをゼ・カルロスが流し、再度古橋が拾ってゴール前へ入れてくる。森島がこれを受けるが、古賀がしっかりと体を入れ、前を向かせなかった。
41分、右サイド深くでのスローインのボールを拾ったクライトンが突破を図るが、ここも相手DFに挟まれる形で抜け出すことが出来なかった。
 
 
44分、エリア内でクライトンのパスを左で受けたマルケスが、相手DFに倒されるが、これは流されてしまう。
ロスタイム1、相手陣内深く左でのFKのチャンス。ゴール前に入れた中村のボールはGKがパンチングで弾きだしてしまう。
ロスタイム2、右サイドで大阪:ファビーニョが抜け出して中へと入れてこようとしたが、渡邊がしつこいマークでボールを奪う。そして、前半はここで終了。先制点を許したものの、途中からは名古屋のペースで試合が進んでいただけに、前半で同点にしておきたかったところだ。後半は、早い時間帯で追いついて、試合を振り出しに戻し、しっかりと試合の主導権を握りたい。
 
〜後半15分
1分、角田の縦パスに杉本が抜け出すと、走りながら中へ入れてゆくが、これは走り込んだ中村に届く前にカットされてしまう。
2分、左で渡邊の縦パスにマルケスがDFをかわして抜けてゆこうとするが、倒されてしまいチャンスを作ることが出来ず。
4分、大阪:ゼ・カルロスが左から入ってくると、エリアの外から強烈なシュートを打ってくるが、これはポストの左に外れる。
 
 
6分、杉本の落としたボールを拾った中村がDFの裏へと放り込んでゆくが、マルケスが追いつく前にGKがキャッチしてしまう。
7分、自陣からの早い縦パスを相手陣内で受けようとした杉本がエリアの中で、DFとの交錯で倒れるが、これはファウルは認められず。
9分、右に上がっていった中村からのゴール前へのボールは相手GKがキャッチしてしまう。
10分、左からの大阪のCK.古橋のボールは反対に抜けてゆく。
 
 
 
12分、右に抜けた中村からのゴール前へのボールに中央で飛び込んだマルケスが、詰めてきたGKの前でコースを変えてそのままゴールネットを揺らすボレーを決め、ついに同点に追いつく。こうなったら一気にたたみ掛けてゆきたい。
14分、大阪の右からのCK。ゼ・カルロスの短く出したボールを森島が戻し、これを早いボールでゼ・カルロスがゴール前に蹴り入れてくる。詰めていた黒部がオーバーヘッドシュートを打ってくる。しかし、これは大きくクロスバーの上へ。
【得点】
57分 マルケス(名古屋)
  【交代:60分・C大】
黒部西澤
〜後半30分
16分、大阪の左からのCK。古橋のボールはゴール前を通過、反対へと抜けてゆく。
18分、左のスペースへ大きく出たボールを大阪:ゼ・カルロスが拾って中へ入れてくると、これをシュートに来るが、増川が体を張ってこれを弾き返し、ピンチを救う。
19分、右から大阪:久藤が上がってくると、中へと入れてこようとするが、これは本田がついていってこれを止める。
20分、右でボールを拾った杉本がそのまま持ち上がってゆくと、相手ペナルティエリア内へ侵入、ファーサイドで待っていた本田へ上げてゆくが、これは届かず抜けてしまう。
21分、右からのCKのチャンス。中村のボールに本田があわせるが、上手くミートせず。
 
 
22分、自陣エリアのすぐ外でのこぼれ球を拾った大阪:森島がそのまま外からミドルシュートに来るが、これは大きくクロスバーを超えてゆく。
23分、相手DFのバックパスを杉本が追いつくと、GKが慌ててこれをクリア。このボールをマルケスが拾って、距離はあるものの、直接狙おうと打っていったが、右に大きく外してしまう。
27分、相手陣内へと攻め上がっていった角田が深い位置でファウルを受け、好位置でのFKを得る。この場面で本田が左足でゴールに鋭く曲がるボールを蹴ってゆくが、相手DFが体に当ててしまいクリアになってしまう。
29分、左にポジションを取っていたクライトンからの縦のボールに抜け出した、マルケスがゴールライン際から中へとクロスを入れてゆくが、これは流れて左のポストに当たって外に出てしまう。
 
〜試合終了
30分、大阪2人目メンバー交代:柳本→下村31分、右のスペースに出たボールを持ち上がった角田がマイナスに折り返すと、これを中村が貰ってそのまま中へと入っていってシュートに行こうとしたが、相手DFにボールをカットされてしまい、打つことが出来なかった。
33分、左に持ち上がった本田からのクロスをファーサイドで詰めていた角田がシュート気味に中へ折り返すと、反対から詰めた杉本が押し込もうと詰めてゆくが、僅かに届かず。
【交代:76分・C大】
柳本下村
36分、自陣からのカウンターのボールを受けた杉本がそのまま持ち上がろうとしたが、ここは相手DFN委阻まれ抜け出すことが出来なかった。
39分、右サイドで大阪:廣山にボールを奪われると、左へと繋がれ、最後、ゼ・カルロスがゴール前へ入れて来るが、このボールは川島が直接キャッチする。
【交代:80分・C大】
久藤廣山
 
40分、右サイドで廣山が森島とのコンビネーションで入ってこようとしたが、渡邊が粘り強くDFをして、この相手のチャンスを潰す。
41分、右からのCKのチャンス。本田の入れたボールはニアの選手が弾くが、こぼれ球を繋いで、最後右に残っていた本田が直接シュートを狙ってゆくが、これは相手GKの正面に。
 
43分、左サイドをゼ・カルロスに粘られると、最後ゴール前に入れてきたボールを西澤にシュートを決められてしまい、残り時間僅かなところで突き放されてしまう。
44分、左サイドで中村からのパスを受けて抜け出した渡邊だったが、これはDFにカットされてしまう。
ロスタイム1、中村からの縦パスを相手エリア内で背を向けて受けたマルケスが、トラップしてバイシクルシュートに。しかし、これはGKの正面。
【得点】
88分 西澤(C大阪)
 
ロスタイム2、左に上がっていった本田からのクロスにゴール前に上がっていた増川がヘディングシュートに行くが、これは惜しくもクロスバーの僅かに上へ外れ、決めることが出来なかった。そして、試合はそのまま大阪のリードで終了に。名古屋はまさかのホームでの敗戦でナビスコ杯の初戦を落としてしまう。最後まで応援ありがとうございました。