Jサテライトリーグ Cグループ 第13日
名古屋グランパスエイト vs 清水エスパルス

午後から突然降り始めた激しいスコールも、試合開始1時間ほど前にはすっかりとあがり、雲の切れ間から青空さえ伺えていたのが、選手が練習へとピッチに現れるのを待ちかまえていたかの如く、怪しい黒雲が上空に立ちこめ、雲行きが怪しくなってくる。

そして、ウォーミングアップを終えた両チームの選手がロッカーから姿を現したと同時に、ものすごい風と雨が、まるで台風のように鈴鹿スポーツガーデンを襲う。しかし、選手達はそんなことも気にならない様子で、これから始まる試合に向け気合い充分の雰囲気だ。

前 半
前半は右にエンドを取った清水に対し、左から右に攻め上がる名古屋のボールで試合開始。

2分、右から氏原がドリブルで持ち込もうとしたが、これは相手DFの厳しいチェックにあい、ボールを奪われてしまう。
4分、井川の相手DFの裏へのボールに平林が抜け出してゆくが、ボールに寄せてきた相手DFに先にカットされてしまう。
5分、森が清水・和田にボールを奪われかわされると、これをドリブルで持ち込んで中へ入ってこようとしたが、ここは鄭 容臺がしっかりと詰めて、落ち着いてボールを奪い返す 。

7分、左サイドの清水・和田が裏へボールを出すと、これに清水・鈴木が飛び出してくるが、先にこれに反応した井川が体を間に入れて、ボールに触れさせなかった。
9分、自陣右入ったところでの清水のFK。清水・市川のゴール前への長いボールは広野が飛び出してキャッチする。
11分、清水の右からのCK。清水・高木がゴール前へ入れたボールがこぼれるが、角田がこれに真っ先に反応大きくクリアしてゆく。
13分、ジョルジーニョがドリブルしながら縦に走る氏原に出してゆくが、足下へのボールは上手く収まらず、相手DFに奪われてしまう。
16分、相手陣内へ入ってすぐのところで味方からの縦パスを受けたジョルジーニョが前を向いて突っかけてゆこうとしたところで強烈なスライディングを受け倒されてしまう。
18分、大きくサイドを変えて右に出たボールを受けた森がゴール前へとこれを放り込んでゆくが、これに入っていったジョルジーニョが触れる前に相手GKがキャッチしてしまう。
20分、自陣右中程での清水のFK。ゴール前に入れてきたボールは広野が落ち着いてキャッチする。

【失点:名古屋:0−1:清水】
21分、DFの出たボールを清水・市川が貰うと、寄せてきた広野をかわして中へと折り返してゆく。このボールをフリーで受けた清水・高木が難なくこのボールをゴールに沈め、清水に先制を許してしまう。
23分、ドリブルで中へと切れ込んでいった森が、相手DFをかわして何とかシュートに行こうとするが、相手DFの足下へのタックルに倒されてしまい、ボールを奪われてしまう。時折激しく叩きつけるような雨のせいでボールが上手く足下に落ち着かないためか、選手達に苛立ちが見えていたが、失点してしまったことでようやくここへ来て落ち着きを見せ始める。
27分、自陣ペナルティエリアのすぐ外でフリーでボールを持った清水・高木が遠目ながら積極的にシュートに来るが、これは大きくゴールを越えて行く。
29分、名古屋1人目メンバー交代:森→北村
31分、中央でボールを持った北村が早速相手DFの裏へとボールを出して氏原を走らせるが、これは球足が速すぎ相手ボールに。
33分、右からの清水・市川がゴール前へ早いクロスボールを放り込んでくるが、これは鄭 容臺が頭ではじき返して行く。
34分、中央でボールをもらった平林が反転して前を向こうとしたところで倒されてしまい、相手陣内ほぼ中央矢や相手ゴールよりの好位置でFKを得る。これをジョルジーニョが蹴っていったが、抑えが効きすぎてしまい、壁に当てて弾かれてしまう。
37分、藤田が左サイドタッチ際でヒールで戻して縦に走ると、このボールを北村が大きく縦に出してゆく。藤田がこれをゴール前へと良いクロスを入れて行くが、相手DFがこれを頭でクリアしてしまう。
38分、左からのCKのチャンス。藤田の右足で蹴ったボールはそのまま反対サイドに流れてしまい。誰も触れることが出来ず。
41分、右サイドでこぼれたボールを、ポジションを入れ替わって右にいた深津が拾って持ち上がっていってゴール前へ放り込んで行く。氏原・ジョルジーニョとゴール前で待っていたが、彼らの頭には僅かに届かず。
43分、ジョルジーニョが中央、相手エリアのすぐ外でボールをキープ、上がってきた平林にパスを通すと、これを右に流れながら平林がシュート。しかし、これは相手GKの指先に当たって弾き出されてしまう。
44分、左からのCKのチャンス。藤田のファーサイドのボールに上がっていた井川がヘディングシュートに行くが、真下に叩きつけてしまい、ワンバウンドしたところで相手GKにキャッチされてしまう。
ロスタイム1、ジョルジーニョが相手DFの手前でボールをもらうと、華麗に反転裏へとパスをだす。これにタイミング良く氏原が飛び出したと思われたが、オフサイドに。
前半は、雨と湿度のせいもあってか、選手達に落ち着きが見えず、プレーも雑になってしまい、失点を許してしまったが、途中からは、ボールをしっかりと支配、何度も相手ゴール前へと迫るが、最後フィニッシュまでなかなか持ってゆけず、0−1と1点ビハインドで折り返してしまうことに。
後 半

エンド変わって、右から左へ攻め上がりる名古屋。清水のボールで試合が再開。

2分、清水・阿部からのDFの裏へのボールに清水・高木が飛び出してくるが、これはオフサイドフラッグが上がる。
4分、清水1人目メンバー交代:池田→枝村
5分、平林が相手DFの頭越しにスペースにボールを出して行くが、濡れてスリープしたボールのため、追いかけたジョルジーニョは間に合わず。
8分、左に開いていたジョルジーニョにパスが通ると、中へと入って行こうとしたところで相手の厳しいスライディングを見舞い、倒されボールを奪われてしまう。

10分、名古屋2人目メンバー交代:鄭 容臺→豊田。
12分、氏原からの右のスペースへのスルーパスにジョルジーニョが抜け出そうとしたが、その前にパスをDFにカットされてしまう。
15分、中央をドリブルで平林が上がって行くと、左に付いてきた氏原へと流す。上手く足下に収まらなかったボールをゴールライン際で氏原が何とか中へ戻すと、寄せてきたジョルジーニョがシュートに持って行ったが、相手DFに当たって弾かれてしまい、このチャンスを決めることが出来なかった。
16分、名古屋メンバー3人目メンバー交代:氏原→平山。右からのCKのチャンス。藤田の蹴ったボールは直接ゴールラインを割って外へ出てしまう。

【失点:名古屋:0−2:清水】
19 分、左から清水・高木がドリブルで持ち上がってくると、豪快なシュートを遠目から打ってくる。これが味方DFに当たってコースが変わってゴール左隅に決まってしまう。
21分、左サイドのスペースに出たボールを平林が追いかけて行くが、ボールに先に詰めた清水・市川とのボールの奪い合いをするうちにファウルを犯してしまう。
23分、名古屋4人目メンバー交代:平林→西川。
24分、代わって入った西川が相手ボールを自陣で奪ってドリブルで上がって行くと、エリアの外から積極的にシュートに行くが、これは相手DFに当たって弾かれてしまう。しかし、このこぼれ球に詰めた豊田が今度は右に流れながら角度のないところからシュートに行こうとしたが、相手DFにコースを消されてしまい、右に外してしまう。

26分、右サイドを上がっていった西川のゴール前へのクロスをジョルジーニョがヘディングシュートに行くが、これは大きく弾んでしまい、ゴールマウスを捕らえることは出来ず。
27分、右からのCKのチャンス。藤田のゴール前へのボールに豊田が頭から飛び込んでいったが、相手GKが飛び出してパンチングで弾き出してしまう。
28分、清水2人目メンバー交代:鈴木→佐野。
29分、自陣ほぼ中央の位置での清水のFK。清水・和田が壁の左に流してくるが、これは誰も入ってこず、GKに変わる。
32分、 相手パスをカットした山口がDFの裏を狙って長いボールを出して、豊田を走らせるが、ボールには追いつけず。ここへ来て、落ち着いていた雨が、断続的に激しく降り始める。
36分、清水の右からのCK。清水・高木の入れたボールを清水・佐野が頭で合わせてくるが、これがDFの裏へのボールとなり、残っていた清水の選手のオフサイドとなる。

39分、北村からの右のスペースへの鋭いスルーパスに豊田が反応するものの、ボールをトラップミスしてしまう。しかし、流れたボールを何とか拾うと、寄せてきた選手に当ててCKを奪う。
40分、右からのCKのチャンス。藤田がゴール前へと入れて行くと、正面にいた豊田が頭で合わせるが、これはDFに弾かれる。エリア内でのこぼれ球が大きく弾んだところで平山がオーバーヘッドに行こうとしたが、体勢を崩してしまい、惜しくも空振りしてしまい、シュートまで持って行くことができなかった。
42分、左に開いた豊田がボールをもらうと、これをキープして西川が寄せてきたところで、当てて再度貰って中へと入れて行く。中央で待っていたジョルジーニョには惜しくも届かず。

44分、清水4人目メンバー交代:阿部→池田
ロスタイム1、広野からの長いフィードのボールを相手DFと競り合った豊田がファウルで倒され、相手ゴール正面中程の位置でFKを得る。早いリスタートで左のスペースに出したボールを藤田がゴール前へと上げて行くが、相手GKに直接キャッチされてしまった。
およそ3分のロスタイムを含め、後半の終盤は、名古屋が前線へ長いボールを放り込むパワープレーで何とか一矢報いようとしたが、雨と湿度から動きだしが悪くなっていた選手達は、清水から得点を奪うことが最後まで出来ず、0−2で試合終了を迎えることに。最後まで応援ありがとうございました。