Jサテライトリーグ Cグループ 第7日
名古屋グランパスエイト vs 京都パープルサンガ

蒸し暑さを象徴するような厚い雲が上空を覆っている、多治見運動公園星ヶ台競技場に、今日は京都を迎えての1戦となった。

午後1時過ぎからは、両チームの選手がピッチに登場。応援に訪れた地元サポーターから大きな声援を受ける中でのウォーミングアップとなった。今日は、トップにけが人が多いこともあって選手のやりくりが難しかったのか、ユースからも何名か参加しての試合となった。しかし、彼らにとっては数少ない公式戦参加のチャンス。良い経験を積むと共に、高いパフォーマンスで、みんなを驚かせるようなプレーを見せて欲しい。

前 半
前半は右にエンドを取った京都に対し、左から右に攻め上がる名古屋のボールで試合開始。

1分、西川がドリブルで中央を上がってくると、DFの間へパスを出して、森山を使おうとするが、ここは相手DFに森山が前を阻まれ抜け出せず。
2分、左サイドからのゴール前へのボールに京都・原が詰めていって左足でシュートに来るが、これは本田の正面。

6分、左サイドを上がってきた京都・小原が中へと入ってこようとしたが、ここは吉田がこれをクリアする。左からの京都のCKのボールはゴール正面で海本が弾くが、これを再び拾われゴール前へと放り込んできたボールを京都・小原がボレーシュート。しかし、これは大きくポスト右に外れる。
7分、ジョルジーニョがドリブルで中央を上がってくると、シュートを狙っていったが、寄せてきたDFにボールを弾かれてしまう。
9分、右サイド縦に出たボールを西川が追いかけるが、これは足を滑らせ繋ぐことが出来ず、相手のGKに。
11分、中央でボールを持った鄭 容臺が右に上がる吉田を狙ってパスを出して行くが、これはボールが早すぎて追いつけず。

13分、右サイドを森が上がって行くと、寄せてきた相手DFがたまらず倒してしまい、絶好の位置でFKを得る。
14分、藤田のゴール前へのボールは相手DFが弾くが、こぼれ球を拾ったジョルジーニョのシュートは相手GKがしっかりと反応、弾かれてしまう。
15分、右からのCK。藤田のファーサイドへ入れたボールに詰めていた吉田が左足であわせるが、ボールは前へは飛ばず。
16分、右に上がる森からのアーリークロスにニアで詰めていた森山がヘディングシュート。しかし、これは惜しくもポストの右に。
18分、右からのCKのチャンス。藤田のニアへのボールに流れてきた森山がまたもヘディングシュートを狙うが、今度も僅かにタイミングが遅れ、ポストの右に外れてしまう。
21分、藤田が左サイド深くで粘りを見せると、マイナスに入れて行くと、詰めてきた鄭 容臺のミドルシュートはDFに当たってCKに。
【得点:名古屋:1−0:京都】
22分、右からのCKのチャンス。藤田のゴール前へのボールに、ドンピシャリであわせた森山のヘディングシュートが見事相手ゴールを捕らえ、先制点が決まる。
24分、相手陣内深く右の位置でのFK。森が短く出したボールを鄭 容臺が戻し、これをもらった森が縦に上がって相手DFをかわして中へと切れ込んでゴール前へ上げて行くが、待っていた森山には届かず、反対に抜けてしまう。
26分、相手陣内右中程の位置でのFK。森のゴール前へのボールをジョルジーニョが頭で合わせるが、これはポスト右に外してしまう。
28分、自陣右深い位置での京都のFK。京都・冨田の早いボールをニアの選手が頭で流し込もうとしてくるが、このボールはクロスバーの上へ。
31分、右サイドを上がって行った森の早いクロスをニアの森山が頭で押し込もうとしたが、これは相手DFに当たってしまい、CKになる。
【得点:名古屋:2−0:京都】
32分、右からのCKのチャンス。藤田の入れたボールに上がっていた諸江が、頭でこれを押し込み、2点目が決まる。相手DFがゴール前でプレッシャーが少ないこともあってか、名古屋としてはかなりフリーにさせてもらっている。
【得点:名古屋:3−0:京都】
35分、またしても右からのCKのチャンス。今度も藤田が蹴って行くと、ニアに詰めていた森山がこれを見事に頭で、目の覚めるようなシュートを決め、3点目を決める。これには相手GKも為す術なしという雰囲気だった。
37分、中央をドリブルで上がってきた京都・原が海本が寄せていったところで右にはたくと、これに詰めてきた京都・小原が押し込もうとしたが、諸江がしっかりとこれに反応、ボールをカットして行く。
39分、左からの京都のCK。美尾が短く出すと、これをもらった京都・冨田が反転してGKの前へと入れてくるが、これは本田がしっかりと反応。ボールを直接キャッチ。
43分、右サイドに出た相手横パスをカットした森が中に上がるジョルジーニョにパス。これを中へと流れて行くと、左に上がっていた森山へと繋ぐ。このボールを縦にトラップしてエリア内へと入って行こうとしたが、ボールが流れてしまい、相手DFに奪われてしまう。
ロスタイム1、自陣左中程の位置での京都のFK。美尾の左足で入れてきたボールはDFが簡単にクリア。
ロスタイム2、右からのCKのチャンス。短くジョルジーニョが出したボールを森がもらうが、残り時間のことを考えて、攻め急がず、キープしているところで、前半が終了。セットプレーからの3点という、思わぬ展開ではあったが、相手のプレッシャーもほとんど無いこともあり、試合は殆ど名古屋ペースで進んだ前半と言っても良い展開だった。
後 半

エンド変わって、右から左へ攻め上がりる名古屋。後半は京都のボールで再開。

京都メンバー交代:原→渡邊

1分、自陣深く左での京都のFK。冨田の直接狙ったボールは大きくゴールの上へ。
3分、相手陣内右深い位置でのFKのチャンス。藤田が短く出して森から再度受けると、ニアへ蹴って行くが、これは相手GKが飛び出してこれを直接キャッチしてしまう。
5分、左に上がってきた京都・森のゴール前へのクロスを詰めていた冨田が頭で合わせてくるが、このヘディングシュートはポスト左に外れる。
8分、左サイドでDFの裏へのボールに抜け出した藤田が切り返して右足でシュートを放って行くが、これは相手GKが弾いてしまい、CKに。この場面で藤田の蹴ったCKのボールは誰も触れることなく反対に抜けてしまう。
10分、相手陣内左深い位置でのFK。藤田の蹴ったボールは相手DFにカットされてしまった。

12分、名古屋メンバー交代:北村→高橋
13分、自陣から出た長いボールにジョルジーニョが走ると、飛び出した相手GKより先にこれに追いつくと、GKを気にしたのか強く打ちきれず、ポストの右に外してしまう。
15分、右サイドを上がってきた京都・森がライン際で中へと折り返してくるが、これは慌てたのか、精度を欠いたボールは大きく反対に流れる。
16分、名古屋メンバー交代:森山→平山

18分、相手陣内右中程でのFK。藤田のゴール前へのボールに平山が狙いに行くが、相手DFがこれを先にカット。
20分、左からの藤田のゴール前へのクロスに森が頭で合わせて行くが、惜しくもこのシュートはクロスバーの上へ外れてしまう。名古屋メンバー交代:ジョルジーニョ→上村
23分、ゴール前へ入ってきたボールを上がっていた諸江が頭で中へ折り返すと、これを上村がたたきつけるようにしてヘディングシュート。しかし、これは相手GKがボールに反応、弾き出してしまった。
24分、左サイドをドリブルで上がってきた京都・美尾のゴール前へのクロスを冨田が頭で合わせるが、ボールは本田の正面。

27分、相手陣内左深い位置でのFK。藤田のゴール前へ上げていったボールは、鄭 容臺・諸江と飛び込んでいったが、誰もこれを決めることは出来なかった。
29分、京都の左からのCK。美尾のゴール前へのボールは本田がパンチングで弾き出す。
京都メンバー交代:小原→渡邊
31分、名古屋メンバー交代:西川→小寺
34分、名古屋メンバー交代:本田→広野。相手陣内中程ほぼ中央でのFKのチャンス。鄭 容臺が強烈なボールを直接狙って蹴っていったが、相手GK正面。しかし、思わずこれを弾いてしまったところを繋ぐと、最後小寺が中へと入れて行くが、これは相手DFがカットしてしまう。残念ながらこのチャンスは得点を奪うことが出来なかった。

37分、相手ペナルティすぐ外でのこぼれ球に詰めた高橋が積極的にミドルシュートを打っていったが、これはクロスバーの上へ。
39分、相手ゴール前でのこぼれ球に詰めた上村のシュートは相手DFに当たって弾かれてしまう。再度、こぼれてきたところに詰めてきた平山が、やや遠い位置から左足でシュートに行ったが、これは力無く、相手GKの元へ。

41分、右サイドを上がっていった上村のゴール前へのクロスに平山が競り合いに行くが、これはその前のDFに先にカットされてしまった。
43分、右サイドを上がってきた藤田が粘りを見せ、DFを上手くかわして深く入って行くと、マイナスへ入れて行く。これに鄭 容臺が詰めてきてシュートを狙うが、ボールのバウンドが思った以上に高くシュートに行くことが出来なかった。
44分、左からの京都のCK。美尾が短く出すと、寄せてきた選手がゴール前へと入れてくるが、これはDFがきっちりとクリア。
ロスタイム1、相手陣内深く左でのFK。森が横へ流したボールを藤田がDFの裏へ。これに諸江が飛び出していったが、その前に相手GKが先にキャッチしてしまう。
ロスタイム2、京都・渡邊が中央をドリブルで上がってくると、海本をかわして、切り返して左足でシュートを打ってくるがポストの左に外れる。そして、後半は両チームとも無得点のまま試合が終了。前半はセットプレーからの連続得点で試合を優位に進めることが出来たが、後半に入ると、蒸し暑さが足を引っ張り、運動量も落ちたこともあってか、思うように攻撃の形を作ることが、最後まで出来ず、いささか欲求不満の残ったまま終わってしまった、今日の京都との1戦となった。しかし、予想されていた雨も無く、夏を思わせような陽気の中で、心ゆくまで観戦を楽しんでいただいたサポータには、満足していたただけたことだろう。最後まで応援ありがとうございました。