第82回天皇杯全日本サッカー選手権大会準々決勝:vs京都パープルサンガ
前半の試合の流れ
試合開始直前になって底冷えがするようになってきた豊田スタジアム。しかし、グランパスのサポータ達は、これからピッチ上で始まる熱い戦いが待ちきれないのか、既にヒートアップ状態だ。彼らの声援が豊田スタジアムの屋根にこだまして大きく響き渡る。今日は、こんな彼らのためにも絶対勝って欲しい。
試合は、左から右に攻め上がるグランパスに対し、右から攻め上がる京都のキックオフで前半開始。
12分、ウェズレイへのパスをカットされると、正面から左に開いていた京都・松井の前にパスを出してくるが、これは長すぎてゴールラインを割る。 14分、右サイドにウェズレイがドリブルで抜け出し中に折り返すが、これが左に流れてしまう。これを拾った滝澤が折り返ししようとしたがCKになってしまう。左からの中村の入れていったCKのボールはクリアされてしまう。
ここまではどちらも決定的な場面はほとんどなく、がっぷり四つに組んだ戦いといえる。 どちらもボールをもつと、激しくプレッシャーをかけに行き、ボールを奪い取ろうとするが、なかなか捕まえきれず、ほとんどボールが止まることがない。
17分、左サイド相手陣内深くで滝澤が倒され良い位置でFKを得る。これを中村がゴール前に蹴り込んでゆくが、ボールは相手GKのもとへいってしまう。 19分、右サイドを上がっていった岡山が縦のスペースにウェズレイ・中村を走らせるが、これはボールが長すぎてしまう。
後半の試合の流れ
後半はエンド変わって、右から左に攻め上がる名古屋のボールで再開。
1分、自陣ペナルティ内での京都のボールだったがパナ・古賀がしっかりとこれをマークして、シュートまで行かせなかった。 2分、右サイドで藤田が縦のパスで中村に繋いでゆこうとするが、受けた中村がトラップミスでタッチにボールを出してしまう。 3分、右サイドの藤田からゴール前に良いボールが上がるが、これには誰も詰めきれずこぼれたところを拾った中村がシュートを試みるが、これはシュートコースを消されてしまい、打ち切れなかった。 5分、京都の右からのCK。ショートコーナーのボールを中に入れようとしてきたがここはDFが頭でこのボールを弾き返す。 6分、またも京都の右からのCK。京都・鈴木のボールは楢崎がパンチングで弾き出す。
17分、自陣で相手ボールを奪うと吉村が前線のウェズレイに長いパスを試みるが、これは相手DFに読まれカットされてしまう。1点取って優位に立っていることもあってか、京都がじっくりと時間を使いながら攻めはじめ出す。 19分、自陣左サイドを京都・黒部がドリブルで仕掛けてくるが、ここは藤田・古賀がしっかりこれを止める。 21分、自陣中程中央の位置での京都のFK。松井にボールが出るがここはきっちりこれを阻む。
いよいよ試合も残り時間が少なくなってきた。
31分、吉村が右サイドから前線に長いボールをゴール前に入れるが、これは相手GKに直接キャッチされる。 32分、左サイドからのウェズレイのボールにFWに上がっていたパナが受けると、前に落として行く。これをヴァスティッチが右足でシュートに行くが、惜しくもこれは相手GKの正面に。 33分、右サイド深い位置でのスローイン。藤田がロングスローを入れると、これをパナが頭で押し込もうとするが、体勢を崩してしまう。
ロスタイム1、相手陣内中程左よりの位置で原田が倒されFKに。これをゴール前にウェズレイが放り込むと古賀が飛び込んでゆくが、惜しくも相手GKに先にキャッチされてしまう。 ロスタイム2、原が左サイドをドリブルで駆け上がっていって相手ペナルティ内へと進入してゆくが、もう少しのところで相手DFに阻まれ、倒されてボールを奪い返されてしまう。そして、相手GKが長いボールを出したところで審判の終了の笛が鳴り響き、今シーズンの終了を告げる。残念ながら天皇杯は決勝まで駒を進めることは出来ませんでしたが、心残りのない内容の試合を今日は見せてくれました。最後まで応援有り難うございました。