2002年J1リーグ2ndステージ第6節:「東京ヴェルディ1969戦」

前半の試合の流れ

〜前半15分
朝からの雨で、スタジアムは肌寒さを感じていたが、試合開始近くになって雨も上がり、詰めかけた両チームサポーターの試合前からの声援で、やっと暖まりはじめたかな、という雰囲気に。

少々大げさなアナウンスに続いて、両チームの選手が入場。東京V・エジムンドは好調ということもあり、迫力十分堂々の入場だ。

試合は、左にエンドをとった東京に対し、右にエンドを取り、左に攻めあがるグランパスのキックオフから始まる。
1分、東京・玉乃、平本がこぼれた球に詰めてくるが、ここは大森がしっかりキープ。
2分、相手陣内深くでのスローインだったが、平岡(直)が放り込んだボールは、簡単にカットされてしまう。
3分、東京・柳沢が右からゴール前に入れてくるが、ここは詰めていた選手に体を寄せた古賀が競り勝ち。
4分、相手陣内でウェズレイが左からのボールを足で浮かすと、DFの裏に抜け出し、そのまま右足でシュート。しかしボールはクロスバーの上に行ってしまった。今日は気合い十分だ。
7分、平岡が東京・エジムンドのドリブルのボールを奪って上がろうとしたが、足下へのスライディングでボールを奪い返されてしまう。


【得点】8分、右からのCKのチャンス。滝澤がニアポストにけると、詰めていた選手が頭で流し、これをファーで待っていた古賀が頭で受け、そのままゴールネットを揺らす。幸先のよい先制点を決める。よっしゃ、古賀!
11分、自陣左中程の位置での東京のFK。ゴール前に入れてきたボールはパナが頭で弾き飛ばす。
12分、東京が右からゴール前にあげてくると、古賀がカットしたボールは浮いてしまうが、楢崎が飛び出して詰めたエジムンドと競り合う。(結果はエジムンドのGKチャージに)
14分、中央の岡山から左サイドを上がるウェズレイに大きくボールが出ると、これを受けたウェズレイが中に上がってきた滝澤にパス。これを後ろに流してウェズレイに再度戻そうとしたが、これは意志の疎通が悪く相手にとられてしまう。






〜前半30分

16分、左から平岡がボールを拾ってあげてゆくが、ここは相手DFに当たってしまい、ゴール前には運ぶことができなかった。しかし、こぼれ玉を山口Kが拾うが、前を向かせてもらえなかった。
17分、東京・エジムンドが中央から右に流れながらペナルティ内へ進入を計ると、パナがこれにぴったりとマークに張り付き、最後までシュートには行かせなかった。
先制はしたものの、ここまでは若い東京の方が積極的にボールを持って攻め入ってきている。しかし、グランパスDF陣も落ち着いたプレーを見せ、攻撃をきっちり凌いでいる。
20分、左サイドを東京・相馬がスピードを上げて上がってくると、右から上がる平本の足下にボールを入れてくるが、これは精度が悪く、触れることなく、そのままラインの外へ。



21分、ドリブルから上がってきた東京・エジムンドだったが、前を阻もうとするパナを嫌ってか、遠目からシュートを放つが、これは大きくゴールの上に。
24分、右の岡山が左に走るウェズレイに放り込むと、これを中に上がってきたヴァスティッチにワンタッチで渡そうとするが、ここはトラップが大きくなってしまい、ボールはポスト右にはずれ、ゴールラインを割ってしまう。
28分、自陣右中程の位置での東京のFK。エジムンドが壁にたった味方選手のよけるのをみはからい狙ってくるが、これは失敗。しかし、こぼれ玉を拾って再度シュートを蹴ってくると、先ほどとは違い強烈なミドルになるが、楢崎が反応良くこれを止める。
〜前半終了

31分、相手陣内右よりの位置で山口Kの執拗な追い回しでスローインを得ると、流れていた滝澤がスローインのボールをもらって中に切れ込もうとするが、惜しくもここは止められてしまう。
33分、ゴール正面、ペナルティすぐ外の狭い密集地帯を縫うように東京・エジムンドがドリブルで上がってスルーパスを入れてこようとするが、ここはパナがしっかりとこれを呼んで、ボールを止め、奪う。
34分、自陣左中程の位置での東京のFK。直接狙ってきたがボールは大きくはずれる。
36分、東京・柳沢が右から攻め上がると、ゴール正面に放り込んでくるが、ここは戻っていた滝澤が左足で大きくクリア。
37分、右からの東京のCK。ゴール前へのボールは簡単にDFがクリア。
38分、相手陣内左サイドを上がってきた滝澤の前にボールがこぼれると、これを直接シュート。しかし、東京のDFがこれを体を張って止めてしまう。





40分、相手陣内からでたクリアボールをパナがDFの裏に再度放り込んでゆくが、ウェズレイ・ヴァスティッチが詰めてゆく前にクリアされてしまう。相変わらず、東京の遅い攻めにも救われてか、ボールの支配率の高さでは劣っているものの、ほとんど危険な場面は迎えていない。
41分、相手陣内にでたボールを拾ったウェズレイがダッシュでこれを持ち上がって、相手DFを交わしてシュートにゆくが、ここはGKに止められてしまった。
42分、右からのCKのチャンス。滝澤がファーに上がっていたパナに当ててゆくが、頭で競り合ったボールはゴールへは向かわず、相手DFの前にゆき、クリアされてしまう。
43分、山口Mが相手ボールをカットすると、そのまま縦へボールを出すと、これを受けたウェズレイがダイレクトで中に上がってゆくヴァスティッチに渡そうとするが、これは相手ボールに。




【失点】44分、右からの東京のCK。ゴール前に放り込んできたボールに東京・小林(慶)にドンぴしゃりで合わせられてしまい、同点とされてしまう。
ロスタイム1、東京・エジムンドがドリブルからゴール正面ペナルティエリア内へと攻め入ってくるが、ここはパナがしっかりとマークにつき、最後相手のシュートミスを誘う。そして、ここで前半が終了。終了間際という、一番緊張感の無くなる時間帯での失点はちょっといただけ無い。後半は気合を入れなおして望んで欲しい。






後半の試合の流れ

〜後半15分

前半終了間際、いやな時間帯での失点で、試合は1対1の振り出しに。後半は気を抜かない内容を期待したい。

東京1人目交代:玉乃→桜井
エンド変わって、左から右に攻め上がるグランパス。後半は東京のボールで再開。

1分、東京・エジムンドが左から中に上がりながら、左サイドを上がる相馬に流すが、これはオフサイドに。
2分、滝澤が左サイドを上がって、ゴール前に放り込むが、詰めていたヴァスティッチに届く前に相手DFにクリアされてしまう。
3分、東京・桜井にDFの裏にボールを出されると、これに平本が走り出すが、ここはオフサイド。

4分、自陣からの大森のグラウンダーのパスにウェズレイが体を寄せていた相手DFを交わして抜け出そうとしたが、ここは相手を倒したとしてファウルをとられ、チャンスにはできなかった。
6分、自陣に戻ってボールを奪ったウェズレイが縦に上がる山口Mに渡して更に抜けて上がって、パスを貰おうとするが、タイミングが合わず、ウェズレイの足下にでる前にカットされてしまう。
7分、自陣ゴール正面の位置で東京・エジムンドがドリブルからシュートしてくるが、ここは大森が足でこれを止める。
両チームとも後半開始から思ったほど早い展開を見せず、相手の攻め上がりを伺っているという様子だ。
12分、東京・桜井が右サイドからドリブルで上がってきてシュートを試みようとしてくるが、大森がしっかりとマークに張り付きこれを許さなかった。
【失点】13分、東京・桜井がゴール正面のシュートボールを楢崎が弾いて止めたボールに詰め、これを右足で押し込み、追加点を挙げられてしまう。
15分、右からの東京のCK。ショートコーナーからのエジムンドが中に入れてくるが、ここはDFがクリア。
〜後半30分
16分、右からのCKのチャンス。平岡がファーに上がったパナに狙って蹴ってゆくが、相手DFに当たって惜しくもポストの右に。続くCKでもパナが頭であわせていったが、今度はニアに狙ったシュートは相手GKにキャッチされてしまう。
18分、名古屋1人目交代:滝澤→原
19分、中央のヴァスティッチが左からのボールを一度はたいて、再度受けると、これを右足でシュート。しかし、ここは相手GKの好セーブに合い、惜しくも止められてしまう。
21分、自陣で相手FWのボールを奪って、DFの裏に長いボールを出すと、これにウェズレイが走ってゆくが、残念ながらオフサイドをとられてしまう。
24分、左サイドのオープンなスペースにでたボールにウェズレイが走っていて拾うと、これをドリブルしながら中で待っていたヴァスティッチに渡す。すると、これをヒールで流してワンツーの形にウェズレイが走り込んでシュートにゆこうとしたが、惜しくもボールは清水DFにクリアされてしまった。
【失点】22分、東京の左からのCK。ショートコーナーのボールをつないで、最後ゴール前にいたエジムンドからのボールに抜け出した選手をペナルティ内で倒してしまい、なんとPKを取られてしまう。そして、このPKを東京・エジムンドが落ち着いてゴール左隅に決め、更に追加点を奪われてしまう。これで本当に後がなくなってしまったグランパス。なんとしても逆転劇を見せて欲しい。
26分、岡山が右サイドでボールを持つと、詰めてきた山口Kへ、これを更に中へ繋ごうとしたがこれをパスミスをしてしまい、相手に渡してしまう。
〜試合終了
【得点】32分、右からのCK。平岡が放り込むと、相手にクリアされそうになるが、パナが倒れ込みながらもこれを何度か阻止。そして、最後こぼれ玉を後ろから詰めた山口が見事右足で押し込み追加点を決める。
34分、名古屋2人目交代:平岡(直)→原田。この調子で更に得点を狙って貰おう!












42分、ドリブルから上がっていった原が左から中に放り込むが、待っていたパナには届かず相手DFにクリアされてしまう。
43分、大森からのゴール前へのボールをあわせたパナがDFの裏に頭で落とすが、原が詰める前に相手GKに取られてしまう。
44分、左からの東京のCK。またもショートコーナーのボールをエジムンドが持ち込もうとするが、ここはDFが詰めてこれを奪う。
ロスタイム1、右からの岡山のゴール前へのボールにパナがあわせたが、ヘディングシュートのボールは相手GKの正面に。
そして、ここで審判の試合終了の笛が鳴り、試合は東京Vの勝利で幕を閉じてしまう。なんということか。終了間際、パナが上がってのパワープレーの場面で、結局得点が決めきれなかったことが残念である。最後まで応援ありがとうございました。