監 督 コ メ ン ト

名古屋グランパスエイト : ベルデニック監督

ハーフタイムコメント

・ゲーム内容は悪くないので、後半も力を出してプレーする。
・相手を自陣ゴールへ近づけさせないこと。

試合終了後コメント

 今日の試合に関しては、内容・結果ともに満足できませんでした。内容に関しては試合の中で良い時間帯もありましたが、結果には全く満足できません。相手チームに対してしっかり準備はできてきたと思いますが、とられてはいけない失点をしてしまったと思います。集中力が切れてしまうためか、いつも前半の終わりの部分で失点をしてしまいます。ただ、今日の前半に関してはチャンスもありましたし、相手より良いプレーをできていたと思います。後半の立ち上がりが悪かったと思います。しっかりマークできずに、その間に2点とられてしまいました。エジムンドにもっとしっかりマークして自由にプレーさせないようにしなければいけませんでした。その後でその点差をひっくり返すには時間が足りませんでした。今チームの中でもっとも問題となっているのは自信を失っているということだと思います。ボールをつないでいくということができなくなっています。中盤のトップのタイミングでスルーパスをねらっていくということもできなくなっています。それは、自信の欠如とつながっていると思います。私の経験から、日本ではこれは長く続く問題となる可能性があると思います。この後も厳しい試合が続きますし、このまま良くない結果が続くという可能性も考えられます。これからの問題は、チームがもう一度気持ちを強く持つことができるかと言うことです。降格のおそれがない勝ち点をこれまでに奪えたことがラッキーだったと思います。これからはチームをもう一度盛り返すために心理的な準備というものをしていかないと思います。

−問題点は自信の欠如ということだけなのでしょうか?

 トレーニングに関してはこれまで続けてきたトレーニングを続けますし、戦術に関してもこれまで通りやっていきます。やはり自信の欠如というものが大きいと思いますし、ゲームに参加することを怖がる、ミスを怖がるといった悪循環に陥ってると思います。そのために時間が必要だと思いますが、その間でも負けるとさらに状態が悪くなっていくと言うことが考えられます。

−優勝という目標を失いかけていますが?

 私たちの目標は、すべての試合に勝ちにいくということです。

−後半にエジムンドをフリーにさせる時間が多かったようですが、それは何か他の目的からなのか、単にマークが甘くなったからなのでしょうか?

 おそらく、集中力が欠けたということが大きいと思います。エジムンドに関しては基本的には大森選手がマークしてパナディッチ選手がカバーリング、中盤に下がった場合は山口慶選手がマークし、大森選手は上がってきた選手をみると言うことに決めていました。前半はその辺がうまくいっていたと思います。ただし、エジムンド選手は優れた選手ですから1試合の中で大きな仕事をしますし、パナディッチ選手にカバーしろというのは簡単ですが、ゲームの中で他の場所へ行くこともありますし、そこから戻る場合に遅れてしまうと言うこともあり得ることでした。

−ここ2試合ほど、2トップへ効果的なボールが入ることが少ないように思うのですが、その辺については?

 その通りだと思います。中盤とトップのタイミングで効果的な縦パスをねらうということができなくなっています。それはトップの選手の運動量が足りない、中盤の選手のパスを出すタイミングが悪い、トップの選手が早く動きすぎる、遅く動きすぎると言ったようなことがあると思います。

−収穫を上げるとすれば、なかなか決まらなかったセットプレーから2点とったと言うことだと思いますが、これについては?

 もちろん、悪い面ばかりではなかったと思います。前半は良かったですし、たとえばウェズレイ選手が抜け出した場面でそのまま決められていれば2−0となって全く違ったゲームになっていました。セットプレーからのゴールも非常に良いゴールだったと思います。そういう良い部分を見据えてチームを立て直していかないといけないと思いますが、日本ではヨーロッパに比べて、負け始めたときの立て直しに時間をより多く有する傾向があると思います。選手に自信を与えてもう一度やっていきたいと思います。

−監督自身、次の鹿島戦で勝つ自信は?

 私は普段から、物事を楽観的に見るようにしています。ただ、ここ3試合の内容を客観的に見て判断すれば非常に厳しいゲームになると思います。しかし、いつもの自分の楽観的なほうから見ればチャンスは十分にある思います。サッカーというのは偶然の影響が非常に大きなスポーツであり、運・不運というものがついて回ります。そういう意味で、私は楽観的に考えています。

−選手に自信を植え付けさせる具体的な対策は?

 個人個人と話し合い、良かった面について褒めミスについては指摘していくことが必要です。トレーニングの中ではボールをよく動かし、リスクを負ってでもという気持ちをもう一度持たすことが必要だと思います。2ndステージ、良い形でスタートを切ることができましたが、レッドカードの影響やヴァスティッチ選手の欧州予選への出場などでベストメンバーでのレギュラーを組むことができず、その中で負け始めたことで現在のような状態に陥ってしまっていると思います。もちろんそれをいいわけにするつもりはありませんが、現在はそういう状態であると思います。

−前節、ガンバ戦では順当な敗北であると評価しましたが、今日については?

 今日の試合に関しては、まず相手が3点とったわけですから相手を祝福しないといけないと思います。ただ順当かどうかという話になりますと、非常に難しいのですが、前半はグランパスの方が良いプレーを見せていましたし、後半は相手に良いプレーを見せられ追加点をとられたわけで、この敗戦は順当な結果ではないとはいえない訳ですが、少なくとも同じくらいでのレベルでもプレーはできていたと思います。ガンバは完全にグランパスを上回り、崩されて負けましたが、今日に関しては少なくとも同等だったということができると思います。


東京ヴェルディ1969 : ロリ監督

ハーフタイムコメント

・相手はサイドのスペースカバーリングが薄い。両サイドのスペースをどんどん狙ってゆこう。
・相手は、最終ラインのバランスが崩れてきている。正確にパスをつないで攻撃しよう。