今日の試合に関しては前半と後半でまったく内容の違うゲームでした。しかし、ここ2試合内容が悪いなりに勝ってきていると言うことは、チームの自力がついてきていると言うことだと思います。前半に関しては試合前に考えていた、ボールをキープしてそこからスルーパスを狙っていくというプレーが全く見られませんでした。逆に相手チームの方がアグレッシヴで戦う姿勢を見せてきていたので、完全なチャンスではなくても、うちのゴール前でチャンスを何度も作られました。その中で、ハーフタイムに選手にはモチベーションを高めて運動量を30%ほど増やし、集中力を高めていくことで後半に逆転できるという話をしました。可能であればカウンターを狙う、できなければしっかりとボールをキープして攻めようという話をしました。
試合を決めるには、個人の力がものをいう場合があります。今日の試合ではヴァスティッチ選手、ウェズレイ選手の2人の力がいきたと思います。1stステージに関しては3位と言う結果で満足しています。ただ、まだゲームの中でたびたび繰り返されるミスがありますから、それを直していかないといけないと思います。3位というのは2ndステージに向けて大きな励みになりますし、2ndステージではもっと上を目指して頑張りたいと思います。3位と言う結果はトレーニングしてきたことやコンセプトが正しかったと言うこと、そして優れた外国人選手たちがいると言うことも証明できたと思います。
―2ndステージで今より上の順位を狙って行くには、何を課題にやっていかないといけないのでしょうか?
ゲームの中での安定感を、攻撃でも守備でも、もっと上げていかないといけないと思います。特に守備においてはまだまだ改善の余地があると思います。今日は中村選手が、中盤の選手は1対1でどのように挑んでいかないといけないかという見本を見せてくれたと思います。全体的に1対1に弱い面がありますが、今日の試合では古賀選手を中心とした最終ラインがよく頑張ったと思います。もう1つは、いつカウンターを仕掛けていくかというタイミングの感覚を磨いていかないといけないと思います。あと、ウェズレイ選手をどうやって活かしていくかと言うことも考えないといけません。彼は非常にスピードのある選手ですから、良いタイミングで良いボールがでればそれはほとんどゴールを意味します。サイド攻撃やセンタリングの精度でまだ問題があります。
―優勝したジュビロについての印象は?
ジュビロが優勝するだろうと思っていました。個人個人で優れた選手がいると言うだけではなくて、チームとしても非常に優れています。選手がお互いをよく理解していて、チームとして良いプレーができると思います。ジュビロというのは、数少ない良いサッカーができるチームだと思います。プレーする事の責任を持って試合にのぞむことのできる選手がそろっていますし、非常に自信をもって相手を崩していくことができていると思います。彼らジュビロは組み合わせられたチームではなくて、しっかり作られたチームだと思います。良い結果や安定感というものはそうやってチームを作っていくことでできていく物だと思います。そのためには時間が必要です。 |