2002年J1リーグ1stステージ第14節:「浦和レッズ戦」

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前半の試合の流れ

〜前半15分
試合直前の両チーム選手紹介では、ウェズレイの名前がスタンドに響き渡ると、グランパスのサポーターの声に負けないほどの浦和のサポーターの大ブーイングが。いかに彼らがウェズレイを嫌がっているかがよく分かる。午後6時55分、荘厳なBGMとともにフェアプレー旗が入場してくると、スタンド内には緊張感が漂い始める。この高揚した雰囲気が、昼間の照りつけるような夏の暑さを瞬間忘れさせてくれる。そして、一転ハードな曲とともに、両チームの選手が入場してくると、大きな拍手で迎えられる。いよいよ90分のドラマの幕が切って落とされる。
右にエンドを取った浦和に対し、左から右に攻めるグランパスエイト。キックオフは浦和のボールからだ。

1分、岡山からのボールを中村がフェイクで相手DFをかわし、DFの裏に長いボールを蹴ってゆくが、残念ながら、これにはウェズレイも間に合わなかった。開始から、中盤でのボールの奪い合いが続いている。
3分、浦和・平川が右サイドから上がってきて、遠いサイドにボールを上げてくるが、これは精度が悪くそのままゴールラインを割ってしまう。
4分、相手陣内でボールをカットした中村が右の裏にヴァスティッチを走らそうと蹴ったボールは相手DFが体でこれを止めてしまう。
5分、自陣中程右の位置での浦和のFK。平川が直接蹴ってくるが、壁になった選手がこれをカット。
7分、浦和・アリソンがトゥットとのワンツーで抜け出そうとしたが、これを読んだ古賀がしっかりとこれを止める。
9分、またも右を浦和・平川が上がってくるが、今度はパナがしっかりとマーク、これを折り返させることなくラインに出させる。

10分、浦和・トゥットがペナルティすぐ外で受けたボールをすぐにシュートに持っていったが、クロスバーの上に。
11分、相手陣内中程右よりの位置でのセットプレーのチャンス。カーブをかけた中村のボールはゴール前で待つパナの頭に向かうが、合わせたヘディングのボールは思うほど強く当たらず浮いてしまい、そのままポストの右に外れてしまう。
13分、右サイドでスローインのボールを受けたウェズレイが抜け出そうとしたが相手選手2人に囲まれ、ボールを奪われてしまう。

〜前半30分
16分、自陣左中程の位置での浦和のFK。ゴール前に低いボールを蹴ってくるも、精度が悪く簡単に蹴り出してゆく。ここまでは両チームとも決定的な場面は見受けられず、相変わらずボールの奪い合いが続いている。
17分、自陣深く右の位置での浦和のFK。山田が遠いサイドに蹴ってくると、これをパナが一瞬処理にもたつくも何とかこれをクリアに逃れる。
18分、浦和の左からのCK。ゴールの遠いサイドに蹴ってくるが、待っていた選手が合わせる前に浦和のファウルがありマイボールに。
19分、センターサークル当りからのパナの長い縦パスにウェズレイが抜け出そうとするが、相手DFがこれをカット。しかし、こぼれたボールを今度は滝澤が持ち込もうとしたが、ウェズレイと重なってしまい相手DFに拾われてしまう。
20分、相手陣内でウェズレイがボールを持つと、前が空いたのを見てシュートまで持っていこうとしたが、反応した浦和DFに弾かれてしまう。こぼれたボールに今度はヴァスティッチが詰め、DFの裏に走るウェズレイにスルーを出そうとしたが、これも読まれてしまった。浦和はウェズレイ・ヴァスティッチをかなり警戒しているようで、守備がかなり固い。
22分、自陣真ん中に抜け出した浦和・エメルソンがドリブルからミドルシュートに。しかし、これは楢崎の正面に。
24分、右サイドから抜け出した浦和・エメルソンがドリブルで中に入ってきたところをパナが倒してしまい、ゴール正面の位置で浦和にFKを与えてしまう。
25分、ゴール正面ペナルティアークすぐ外での浦和のFKは、エメルソンが右隅を狙って壁の下に蹴ってきたが、これを楢崎が好セーブで弾き出す。さすが楢崎だ。
26分、浦和の右からのCK。平川が上げてくるがパナが高い打点で簡単にクリア。
27分、今度は左からの浦和のCK。ニアに蹴ってきたボールは、戻っていたヴァスティッチがこれを大きく縦にクリアする。
28分、自陣中程やや右の位置での浦和のFK。DFとGK間を狙ったボールを入れてくると、これにエメルソンが飛び込んでくるが、大森もこれに反応、このボールをシュートミスを誘う。
〜前半終了

0対0のまま試合は進んでいるものの、徐々に浦和の攻勢が目立ちだしているこの時間帯。対する名古屋は、連戦の疲れからか、今ひとつ動き出しが各選手とも良くない。ここは何とかこの攻撃を凌ぎたいところだ。
31分、ウェズレイが相手陣内に出た長いボールに走ってゆくと、これを拾い、ドリブルで抜け出そうとしたが、戻ったDFに阻まれ、足下に来たスライディングにボールをさらわれてしまう。
33分、相手陣内左サイド、DFの裏にでたボールはオフサイドに。

【得点】
34分、ヴァスティッチが上がっていた浦和のDFの裏にでたスルーパスにどんぴしゃりで飛び出し、これをGKの動きを見て足下を抜くシュートを打ってゆく。そして、これが見事決まり、先制点を上げる。
37分、パナがボールをクリアしようとしたところを浦和・アリソンが交錯、これがアリソンのラフプレーと判断されこの日2枚目のイエローが出て退場となってしまう。しかし、一人少なくなったとはいえ浦和のFW二人は個人技で突破するだけの実力を備えているだけに、油断は禁物だ。
【得点】
42分、浦和陣内で相手の蹴ったボールが審判に当たり、これがマイボールに。すかさずこれを見たウェズレイが縦に走ると、DFとGKの間にタイミング良くボールが出てくる。最後はこれを右足で落ち着いて決め、これで2点目だ。
43分、浦和の右からのCK。ゴール正面に蹴ってきたボールにあわせてくるものの、バランスを崩した状態で頭で当てるだけが精一杯で、ボールはクロスバーの上に。
ロスタイム1、右サイドで戻って競り合いのボールを出したヴァスティッチの縦へのフィードに岡山が走り出し、これをゴール前に折り返してゆくが、これはウェズレイにわたる前に相手DFが足でカットしてしまう。
ロスタイム2、得点してからは名古屋の動きが見違えるようになり、ここに来て、浦和が一人少ない事も手伝ってか、ほとんどボールを支配している状態が続いている。そして、3分のロスタイムが過ぎ、前半が終了。途中まではどうなることかと思えていた今日の試合だったが、徐々に動きが良くなって、途中からはほとんど名古屋の試合のまますぎていったと言っても良いだろう。両FWもしっかり得点を決め、これで気持ちよく後半に折り返すことができるはずだ。

後半の試合の流れ

〜後半15分
数的優位と言うこともあってか、前半途中からは、名古屋の速い球回しに浦和はかなり苦労しているといえる。
後半もこの調子で追加点を狙っていって欲しい。また、無駄な失点をしないよう、欲張りとも言えるかもしれないが、このまま、DF陣は守りきって零封して欲しい。
エンド変わって、右から左へ攻め込む名古屋のボールで後半が始まる。
1分、自陣内にボールを受けようと入ってきた浦和・エメルソンだったが、大森・山口がしっかりとこっれをマークして、ドリブルで抜けようとしたが、これを封じる。

2分、浦和の右からのCK。ゴール正面に蹴ってきたボールは古賀が頭で簡単に弾き出す。
4分、ヴァスティッチの横に流したボールに山口が飛び出してこれを貰うと、そのままドリブルから右足でシュートへ。しかし、ボールは僅かに右上に外れてしまった。
5分、古賀が右サイドに上がってゆく中村に長い縦のボールを蹴っていったが、これはオフサイドに。

7分、相手陣内中程左よりの位置でのセットプレーのチャンス。中村が右足でゴール正面に曲がるボールを入れてゆくが、風に流されて思った以上に曲がってしまい、相手GKが直接キャッチしてしまった。
9分、相手陣内左に出た長いボールに滝澤が走り込みボールをマイボールにするが、スローインからのボールは相手DFにカットされてしまい、チャンスにはできなかった。
11分、またも縦に出た長いボールに滝澤が走ってゆくと、これをダイレクトで折り返していくが、残念ながらボールはゴールラインを割ってしまった。
13分、中央から攻め込まれると、左に流れたエメルソンに出たボールを中に入ってきたトゥットにつながれるが、これを押し込もうとしたところを楢崎が飛び出し、これを体で止める。
15分、右に出たボールに中村が飛び出しこれを、ペナルティ内も出持ち込むが、相手DFに詰められ、中に上がってきたウェズレイに渡そうとパスを脱すが、残念ながら相手DFにカットされてしまった。
〜後半30分
後半は2点の余裕があるということか、良い形はできるものの、最後の詰めが甘く、追加点を挙げることなくこの時間帯まで来てしまった感じだ。ここでもう1点欲しいところだ。そうすれば、確実に浦和の息の根を止めることができる。
17分、相手ペナルティすぐ外でのドリブルから中村が右足で豪快なミドルを放つ。しかし、このボールは惜しくもクロスバーを叩いてしまった。
18分、浦和・エメルソンがドリブルで持ち込んでくるが、パナがこれをしっかりとマーク。最後シュートを体を張って止める。
21分、左サイドにできたスペースに出たボールに走り込んだヴァスティッチが、そのままこれをドリブルで持ち込んでシュートまで行くが、相手GKがここは体を張ってこれを止める。更にこぼれたところにウェズレイが飛び込んでいってこれを押し込もうとしたが、ここも相手GKとDFが体で阻止してしまった。
【失点】24分、浦和・トゥットが右からドリブルで上がってくると、パナがこれにマークに行くがゴールラインぎりぎりのところまで粘られこれを折り返されてしまう。最後ゴール正面にマークを振り切って入ってきたエメルソンに押し込まれ、失点を許してしまう。
26分、ウェズレイが右サイドを粘って、相手DFをかわしてゴール正面にボールを入れると、これにヴァスティッチが合わせようとしてゆくが、相手DFに倒されてしまう。しかし、これは取ってもらえずそのまま相手ボールになってしまった。
28分、左サイド深くの位置でボールを受けたヴァスティッチが中にドリブルで入っていきながら遠目からミドルシュートを打ってゆくが、これは反応した相手GKがこれを弾いて、ゴールの外に出す。
〜試合終了
1点を返して、息を吹き返した浦和に対し、この時間帯に来て、湿気がまとわりついてか、足が重くなってきた名古屋。厳しい時間帯だが、ここはなんとしても凌いでゆきたい。
31分、自陣ペナルティ外約5mの位置での浦和のFK。山田が直接ゴールを狙って蹴ってくるが、飛び出したヴァスティッチが体を張ってこれを防ぐ。
34分、浦和が自陣でのボール回しからのボールをカットすると、中央で受けた酒井からのボールを右サイドにいたヴァスティッチがゴール前にましって行くウェズレイに上げてゆく。頭であわせていったウェズレイだったが、ボールは右のポストの僅かに外へと流れてしまった。う〜ん、惜しい!残念。
36分、相手陣内左中程の位置でのFK。山口がペナルティすぐ外でまっていたウェズレイに蹴ってゆくが、これは相手DFをウェズレイが押さえたと言うことでファウルになってしまった。
38分、浦和・トゥットが右サイドにできたスペースに走ってゆくと、ここにボールが出てくる。そのままドリブルで持ち上がって最後ゴール前に折り返そうとしてきたが、ミスキックとなり、ボールはそのままゴールラインを割ってしまう。
39分、自陣右中程の位置で相手選手を倒してしまい、浦和にセットプレーのチャンスを与えてしまうが、ここは放り込んできたボールを、落ち着いてカットし、最後は大きく縦にクリアする。
40分、縦に走ってきた中村がゴール正面から右の岡山に流すと、これをゴール前に、チップ気味のボールを浮かせてあげてゆく。ヴァスティッチがこれに飛び込むが、頭であわせたボールは、惜しくもクロスバーの上に。
42分、中央でフリーでボールを受けた酒井がそのまま突破を図るが、ここは相手DFに止められてしまった。
43分、滝澤が縦のボールに飛び出すと、これを受けてペナルティ内には行ってゆくところで倒される。しかし、これもファウルは取ってもらえなかった。浦和1人目交代:井原→田中
44分、ヴァスティッチが相手陣内でボールをもらうと、そのまま前を向いてゴール右隅を狙ってシュートを蹴っていったが、これは右に流れてしまう。残り時間僅か、体力的にも厳しい時間帯を考えれば、最後シュートで終わらせておくことは重要だろう。
ロスタイム1、中村から右のウェズレイにパス。これをペナルティ内で受けたウェズレイだったが、相手DFが詰め寄ってきたため、うまくこれをコントロールできず、最後シュートまで持ってゆくことができなかった。
ロスタイム2、浦和・平川が右サイドで粘って折り返してくると、ファーに飛び込んできた選手が合わせる前にヘディングでこれを弾き出す。スタジアムは名古屋のサポーターの大声援に包まれたままロスタイムが終了。そして、ここで審判の笛が高らかに鳴り響き試合終了を告げる。これで見事5連勝。もはや堂々とした勝ちっぷりと言って良いだろう。サポーターもこの勝利には大喜びしてくれているはずだ。最後まで応援ありがとうございました。