この暑さの中で1週間で3試合連戦という日程でしたが、両チームの選手もよく頑張ったと思います。疲れも残っているでしょうから、多少のミスは仕方のないことだと思います。今日の試合に勝ったと言うことは、当然喜んでいます。心理的にも、今日の試合に勝てたということは大きいと思いますし、勝ち続けていくことでモチベーションを高めていけると思います。チームの戦い方としては、ボールをキープし、常に相手のディフェンスラインの裏を狙っていくということを意識してやっています。前半は良いパスは何本かはありましたが、それほど良くなかったと思います。また、守備面でも良くなかったと思います。中盤で相手を自由にさせてしまい、最終ラインがなんとか踏ん張りましたが、その中でも何度か細かなミスがありました。サッカーではそういう中でもある程度のリスクを負って攻撃に出ると良いことが起こると言うことがありますが、今日のグランパスにはそれが起きたと思います。ただ、今日の試合はミスが多かったですから今日のプレー内容についてはすぐにでも忘れたいという気持ちです。
―中断後はじめての無失点でしたが、そのことについては?
まず第1に、中断前に見られたような良い試合をしたつぎのゲームで悪い試合をしてしまうという波をなくすことが大切だと考えていました。次に、ディフェンスラインにパナディッチ選手が入ることで安定し、他の選手たちも安心して良いプレーをできるようになると言うことを考えていました。また、ヴァスティッチ選手が加わることで攻撃力を増すということも考えていました。そういう意味では、安定感は増してきていると思いますし、失点を防ぐ中で得点を増やしていくと言うこともできてきていると思います。
―選手に疲れが見えたと思いますが、早い時間帯での選手交代というものは考えませんでしたか?
FWの2人に関しては、疲れていても1本のパスで点を取れる選手ですから、なるべく代えないでおこうと考えていました。ほかの選手に関しては、中盤でもマークの受け渡しなどがうまくいっていて、相手の藤本選手や森崎選手を押さえられていたため、そこで代えてしまうことでバランスを崩したくないという思いがありました。2−0の試合ならそういったリスクを負えたかもしれませんが、1−0というゲームの中ではそういうリスクを負うことができませんでした。ただ、ベンチでは常に誰かを代えようかと言うことも考えていました。 |